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Memories 3

羽生さんにとってこの場所でアイスショーをすることは、パンドラの箱を開けるような作業だったのかもしれません。箱に残る希望をたくさんの人々に伝えるために。

どんなアイスショーでも、それは一人でも、仲間と一緒でも、彼がパフォーマンスで手を抜くところを見たことはありません。このショーでも彼は隅から隅まで気を配って、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。特にKING 内村さんとのコラボは圧巻でした。
最終日だったので、二人の息がぴったりでどっちの動きもちゃんと追いたくて、目が足らなくて忙しかったです。(なんなら目が4つくらい欲しかった)

仙台でのアイスショーではいつもの羽生結弦のショーとは違った雰囲気が会場にはありました。いろんな世代の、いろんな方がいらしていました。多分、はじめてアイスショーを見にきた方もいらっしゃったのかな?
そうやっていろんな人を現地に向かわせる彼のエネルギーは本当にすごいなといつも思います。

会場がたくさんの人で埋まるのは、彼がひとりひとりを惹きつけるものをずっとずっと見せ続けているからなんだろうと思っています。彼を知れば知るほど、その演技と彼の人となりが重なり合って、もっともっと見たいという気持ちになります。

辛いことは彼の身にも、彼の故郷にもたくさんあったと思います。
時間が経っても癒えない傷もあるのだと思います。

それでもなお彼は前に進むことを選び、前に進もうとする人たちの光になろうとしていて、今は希望をたくさんの人々に伝えようとしています。たとえ自分の幸せを削っても滑り続け「羽生結弦」とう存在で生き続けようとしているようです。

最初に彼を見た時から「生き急いでいる」と感じたことがなん度もありましたが、その姿そのものが彼の生き様なのだと今は受け止めています。
彼がそうやって生き抜く姿をずっとずっと見続けていきたいと強く思っています。

この地に連れてきてくれたくじ運に感謝します。
次ははっちゃけた結弦が見れるアイスショーのはず。

それはそれで楽しみ。



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