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自ずとそうなってしまった。

こんにちは。カウンセラーの市岡です。

気づいたら「そうなってしまった」この感覚が気に入っています。

例えばヨーガでは呼吸がたいせつになるのですが、深い呼吸をしたい(しよう)。ではなく「深まってしまった」

自分の考えや思いを伝えたい(伝えよう)。ではなく「伝わってしまった」

思い込みを変えたい(変えたい)。ではなく「変わってしまった」

という感じです。

ちなみに、努力せずにその時を待っているというわけではありません。アプローチするところがちょっと違うのです。

例えば、深い呼吸をしたい(しよう)とすると、ほとんどの人は呼吸だけに意識が向きます。そうなると力が入って浅くなってしまったり、深いというよりは強い呼吸だったり、余計に落ち着きが無くなったり。

何かを変えたい、もしくは自分を変えたいという場合もそうです。自分の気になるところだけに意識が集中して、なんとかそれを変えることに必死になって、結果、余計にそのことが気になってしまう…という。

これは日常生活のあらゆることに通じます。「~したい」だけに囚われていると空回りしがちなんです。

ではどこにアプローチをかけるのか。

それはその周辺です。
つまり
つながり・関係性です。

例えば呼吸。

呼吸ではなく、呼吸に伴う身体の動き(例えばおなかの動き)をまずは観察してみるんです。実はそれだけでも呼吸は大きく「変わってしまう」んです。

呼吸そのものではなく、その周辺です。日常生活のアレコレも同じです。

自ずと変わるって劇的でもないし、手ごたえや、一時的な満足感もないけど、着実です。そしてなにより無理がないのです。なぜならもう既に持っているから。

「~したい」にと捉われている時は空回りしがちだけど、ちょっと視点を変えてみると自ずと変わっていきます。

空回りしているかも…と思ったら、一度、立ち止まってコーヒーでも飲みながら、ぼんやり眺めて「その周辺」を探ってみるのも一つの手です。


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