見出し画像

銭湯に学ぶサイレントコミュニケーション

2021年1月8日。2度目の緊急事態宣言が発令されました。年明け早々、小杉湯となりとして新しい気持ちで色々なことに挑戦したい、と意気込んでいた矢先、「またか・・」と、先の見えない不安や焦燥を感じました。

昨年、小杉湯となりは、感染状況が深刻化する直前にオープンし、3年の歳月をかけて話し合った事業計画は、開業2週間で方向転換を余儀なくされました。飲食事業をやめて、現在は会員制のシェアスペースとして運営をしています。「ピンチの時こそ、銭湯に学べ。」私たちはこの1年弱で壁にぶつかるたびに銭湯の運営にヒントをもらってきました。

画像13

今回の記事では、緊急事態宣言がでてから小杉湯となりで取り組んでいる「サイレントコミュニケーション」の取り組みをいくつかご紹介します。


①20時以降のサイレントコミュニケーションタイム

緊急事態宣言が発令されて、22時まで営業している小杉湯となりを時短営業すべきかどうか、すぐに運営メンバーで話し合いました。

画像12

小杉湯となりは、会員さんにとっていつでも来れる「第二の家」として使ってもらっていたいこと。20時以降の飲食営業自粛に従うこと。この2つを両立させるために、運営メンバーでひとつの答えとして出した方針は「時短営業せずに開き続けること。20時以降はサイレントコミュニケーションタイムとすること」でした。

サイレントコミュニケーションタイムとは、20時以降、一切の会話・飲食を控えることで飛沫がとぶことを極力避ける仕組みです。その代わり、この時間を制限と捉えずに、静かな環境で「人の気配を感じながらゆったりと過ごす時間」と決めました。

画像3

銭湯が好きな私たちにとって、となりの運営を考える上でも、「人の気配を感じられることの安心感」を大切にしてきました。実際、会員さんの中でも「在宅ワークでずっと家に一人でいるので、小杉湯となりにくると安心する」という声もいただいていて、話さずとも人の気配を感じることによる安心感は、コロナ禍で浮き彫りになった切実な感覚だと思っています。

銭湯のサイレントコミュニケーションによる心地よさに学び、人の気配を大切にしつつ、感染対策はしっかりと取り組む。早速翌日から20時以降の「サイレントコミュニケーションタイム」が始まりました。

画像4

スタッフのアイディアで筆談ボードやメッセージを伝えるフロップスをつくって、会員さんとコミュニケーションをとっています。

画像5

画像6

時に身振り手振りで意思を伝えたり、あえて絵しりとりをはじめたり。会員さんも快く協力してくれて、この時間を少しでも楽しめるような小さなユーモアで、ほっこりした気持ちになれました。

「自粛」の一言で思考をとめずに、どうしたら会員さんのためになるか、何を大切にするのかを立ち止まって考えることが重要だと実感しています。


②まちの本だな 小杉湯となり分室

画像7

小杉湯となりの軒下では、週末にマルシェをやっていましたが、緊急事態宣言下では、対面の交流イベントを自粛し、かわりに「まちの本だな」を設置しました。

画像8

この本棚の本はすべて袋とじ。自分が持ってきた本と、本棚の本とを物々交換できます。袋には「効用」と「受け取る人へのひとこと」が書いてあり、本の中身を想像したり、顔の見えない相手からのメッセージを受け取ることができます。

「本を介して、顔の見えない”だれか”の思いや頭の中をのぞくような体験を通じて、制限が多い中でも、少しでも自分の世界を広げていきたい」マルシェ運営チームや本好きのスタッフたちのアイディアで企画がスタート。

会員さんにも本集めの協力をお願いして、通りかかる人も足をとめてくれるようになりました。今後は、高円寺にいくつかまちの本棚をつくって、本がまち中を回遊していく仕組みをつくっていく予定です。


③オンライン生産者訪問&エアマルシェ

さらに、運営メンバーのアイディアで、会員さん向けにオンライン生産者訪問とエアマルシェを始めました。

note用素材

小杉湯となりとつながりのある生産者さんから、おうち時間が楽しくなるような商品を集めたお取り寄せセットを毎週販売。なかなか外食ができない今、少しでもワクワクする食卓になるように、クラフトビールや果物など全国からおいしい”味”を集めました。

みかん

週末はオンラインで生産者さんとお話ししながら、商品のこだわりや事業のきっかけを聞いていきます。

オンラインでみかん畑を見学したり、生産者さんにチャットを通じて質問できたりと、家にいながら「旅」のような感覚を味わうことができます。

まだ始まったばかりの取り組みですが、こだわりをもってものづくりをしている生産者さんの話を聞くのは面白く、さらに味わうことで2倍楽しい。今後は生産者さんとのお話しを音声コンテンツ(ラジオ)にしてみようと企画中です。


小杉湯となりの緊急事態宣言下の取り組み3つのご紹介でした。なかなか自由にお出かけできない日々が続きますが、心身ともに健康に、銭湯のある豊かなくらしをつくっていけるように、これからもチャレンジを続けたいと思います。今年もがんばるぞ!


♨さいごにお知らせ♨

小杉湯となりは現在、会員さんを募集中です!

画像9

画像10

※緊急事態宣言期間中は、20時以降の食堂の営業に加え、キッチンの利用・店内での飲食を休止いたします。

リモートワークになったけれど、家ではなかなか集中して作業ができない人、銭湯に入ってメリハリのある生活を送りたい人、ほどよく一人になれる場所がほしい人。あなたの「銭湯つきのセカンドハウス」としてご利用いただけます。会員さんには様々な職業や趣味の方がいたり、銭湯の隣であることを活かして、地域とつながったイベントも開催しているので、多くの偶然の出会いが生まれています。

掲示板

ご興味のある方はぜひ「info.sentogurashi@gmail.com」にご連絡いただき、まずは一度見学にお越しください。お待ちしています☺!


この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
note.user.nickname || note.user.urlname

読んでいただきありがとうございます!入浴グッズなどを展開しているオンラインショップも運営しておりますので、よろしければそちらもチェックしてみてください♨ https://shop.sentogurashi.com/

♥感謝です!EC「銭湯のあるくらし便」もよろしくお願いします!
51
銭湯で得られるような「余白のあるくらし」づくりを目指し、建築・デザイン・音楽・事業開発など、さまざまなメンバーが集う、クリエイティブチームです。