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sentence、2020年のキセキ

こんにちは、sentence運営の中楯です。

仕事を納めたつもりになっていたのですが、大事なことを忘れていました。そう、sentenceの2020年の振り返り記事。今年はいろんなことにチャレンジした年だったので、書いてまとめておきたい衝動に駆られ、この記事を書いています。

そんな風に思えたのも、今年ご縁があったみなさんのおかげです。少々長い記事になりそうなので、先に感謝のことばを述べておきます。どうもありがとうございました!

2020年のsentence振り返りとしては、コミュニティマネージャーの中川のnoteも合わせてぜひ。

ちなみに2019年の振り返りはこちら。2020年の活動を振り返った後にみると、運営としては感慨深いものがあります。


「書く」と共に生きていくために、ありたい想いを言語化

いきなり完全に運営目線ですが、2020年の大きな成果の一つは理念を言語化したこと。sentenceでは「書く」を学び合い、「書く」と共に生きるをコンセプトとして掲げていて、そこからもう一段ことばを尽くし、書くと共に生きる人が集まるコミュニティとして「こうありたい」という想いを形にしたものが理念です。それがこちらの8つのことばたち。

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sentenceには仕事としてライターをしている方もいれば、記事を書くわけではないけれど、仕事で書くことが必要な人、書くことが好きで趣味で書くことと向き合っている人など、いろんな方々に参加しています。職種や興味関心、年代や住んでいる地域もバラバラ。

そんな多様な人たちが、「書く」を通じて混ざり合うのがsentence。それぞれが、自分なりの「書くと共に生きる」をみつけて生き続けていけるような拠り所になれたら。そんな想いを胸に、ことばを紡ぎました。

年間イベント開催数○○○回!

今年は本当にたくさんのイベントを開催しました。頑張って開催したので、少々長いですが、ちゃんとキセキとして書いて残しておこうと思います。

まずは書くにまつわることを学ぶLIVEイベント、sentence LIVE。書き手個人に溜まりがちなナレッジやスキルを、オープンにするチャレンジをしています。素敵な登壇者の方々のおかげで、どのLIVEも書き手であれば、ぜひみて欲しいものばかりになりました。

特に印象的だったのは、実際の原稿に編集者が赤入れして解説する「リアルタイム赤入れ会」と3人の編集者・ライターが同じ人にインタビューをする様子を中継し、インタビュースキルの言語化に挑戦した「VIEW OF INTERVIEWERS」学びが溢れていることはもちろん、ある種のエンターテイメント性もあり、たくさんの反響をいただきました。

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LIVE#7からはメンバーでもある関さんが、グラフィックレコーディングを作成してくれました。毎回学びを構造化し深めていくきっかけになり、ご一緒できて本当に嬉しいです。ぜひみてほしいので、全部載せておきます。

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コミュニティ内限定のイベントとして一番多く開催したのが、原稿にフィードバックしあうYMO会。今年から始めて合計30回開催(!)、計60記事と向き合いフィードバックを積み重ねてきました。

ちなみにコミュニティには「テキストYMO」というSlackチャンネルもあり、イベントには参加できない/タイミングが合わないけど、原稿にフィードバックがほしいときに相談できる場所があります。春頃から始めたのですが、半年ほどで15本の原稿を共有いただき、いろんなメンバーから尊いフィードバックが。

書いて、フィードバックをもらって、また書いて。今年作成した理念にも「Feedback forward」ということばを掲げている通り、sentenceではフィードバックをとても大切にしています。

私も自分のnoteの記事をYMO会に出したことがありますが、単純に読んで感想をもらえるだけでも嬉しいですし、自分一人では気づかなかった文章の癖や改善点を教えてもらえるのは本当に尊いなと感じます。フィードバックは愛です。

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よく書くためには、よく読むことから。名文を読んで「書くこと」「ことば」について味わう時間となっているのが、「高校生のための文章読本」のオンライン読書会

創造的な文章は、既成の文章の観念や形式にとらわれない自由な発想からのみ生まれる。良い文章とは、

①自分にしか書けないことを
②だれが読んでもわかるように書く

という二つの条件を満たしたもののこと
だ。
(中略)ことばが人間に受け入れられ、理解され、共感されるためには、一定の秩序があるから、叙述もそれに沿って行わなければならない。過去のすぐれた文章はそれを教えてくれる。その意味で、本書に収録した七十の文例は"自分にしか書けないこと”を一回限りの形式で表現し得た七十の実例である。(手帖1 表現への扉をひらくより)

毎回3〜4ページからなる1文例を音読し、その場で感じたことを語り合っています。参加者同士の対話や気づきのシェアを通じて、一人で読んでいてはおそらく気づかなかったであろうことがふつふつと湧き出てくる。とても心地よくワクワクする時間です。関連する本や記事の紹介も飛び交うので、読書会後には漏れなく積読が増加。

書くテクニックを学ぶのとはまた違い、文章やことばの奥深さを堪能することができるsentenceらしい読書会だと感じています。回を重ねるごとに、心の中に「リトル・著者」が誕生していく感覚を推して参りたい。

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他にもスペシャル企画として、著者を招いて少人数の読書会を実施。sentence LIVE#6にもご登壇いただいた明け方の若者たち』の著者であるカツセマサヒコさんや、未来の学校のつくりかた』の税所篤快さんをお迎えすることができました。

メンバー発で渡邉康太郎さん著『CONTEXT DESIGN古賀史健さん著『20歳の自分に受けさせたい文章講義といった読書会も開催されました。年明け1月には、上阪徹さん著『文章の問題地図の読書会が開催されます。2021年にはどんな本との出会いがあるのか、楽しみですね。

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毎月何かしら開催している、ランチ会やsentence横丁という名の交流会も多くの方に参加してもらえて、とても楽しかったです。今年はできなかったけれど、いつかみなさんとリアルで集まりたい。

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まだまだあるのですが、だんだん紹介しきれなくなってきました(汗)。

・ライターや編集者のゲストをお招きしてのキャリア相談会
・「未完成の傑作より完成した駄作を」をテーマに1時間で原稿をもくもくと仕上げる原稿ハッピーアワー
・インタビューの全工程(実際に企画をつくり取材打診するところから、実際の取材、執筆から公開まで)を公開しながら進めるオープンインタビュー
・sentenceの公式noteで実際に記事を作成するライターゼミのような位置付けのコミュニティライター

こんな感じで今年始めた企画がたくさんあり、振り返ると100回ほどイベントを開催していました。

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書くにまつわる共有知を資産に

sentenceはSlackを活用してコミュニティを運営しています。日々書くにまつわる有益な記事や情報がシェアされていたり、悩みを相談しあったり。ただ、どうしても情報が流れていってしまい、過去の知見をうまく活用することが難しい状況でした。

そこで誕生したのが、Notionを活用した会員専用サイト。コミュニティ内でシェアされた有益情報やイベントのアーカイブ動画などをまとめていっています。

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中にはオリジナルコンテンツも。これからライターになりたい人や駆け出しライターさん向けに「ライティング基礎教材」の動画を作成し、Notion上でまとめています。

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sentenceの活動が続けば続くほど、共有知が集まり、書くを学びあうことを手助けしてくれる資産が増えていく。そんな循環が生まれています。

書いて生きていく仲間に向けて

イベントに続き、sentenceとして発信をする機会も増えた1年でした。運営メンバーでもある西山さんへの「書くと共に生きる人」のインタビュー記事の第二弾を作成できたことは大きな一歩。コミュニティ内外を問わず、書いて生きている人を中心に反響をいただけたのは、sentenceとしてとても意義のあることだと感じています。

また、運営メンバーだけでなく、コミュニティライターのみなさんもsentenceのnoteに記事を書いてくれた尊い年でした。特にオープンインタビューの紹介とsentence入門ガイドはぜひ読んでほしいです。


実験的にガヤガヤと始めたラジオ番組"sentence radio"も、気づけばほぼ毎週更新。続けてみるとメンバーのみなさんとの交流のきっかけになったりと、コミュニティラジオのような側面を持ちながら、コミュニティの枠を超えていろんな書き手の方に聴いていただけているようで嬉しい限りです。


なにより嬉しいのは

運営として多くの挑戦をした2020年。手応えを感じたこともあれば、もっとできたのでは、と反省することもたくさんあります。

ただ、なにより嬉しいのは、メンバーのみなさんが、sentenceで経験したことを言葉にして伝えてくれる機会がすごく増えたこと。激動の2020年だったけれど、そんな日々の中に、sentenceという場が何らかの形で拠り所として存在していたのなら、こんなに嬉しいことはありません。あまりに嬉しくて、ついマガジンをつくってしまいました。


毎年12月に実施しているアドベントカレンダー。今年は「出会い」をテーマに25枠全部が埋まり、いろんな出会いを書いてくれました。「書く」コミュニティだからこそ、「書いたよ!」と記事をシェアしてもらえるのは、本当に尊いことです。

改めて2020年、何かしらの形でsentenceとご縁があったみなさま、ありがとうございました。運営としてはチャレンジを続けた1年でしたが、みなさんとしてはいかがでしたでしょうか?

これからも書くを学び合い、書くと共に生きたいみなさんが、より生きやすくなるように、2021年も「書く」にまつわるいろんなイベントやコンテンツ、サービスを企画してお届けしていきます。今年がそうであったように、来年も予想していなかった出会いやキセキを楽しみにしつつ。

それではみなさま、よいお年をお迎えください!

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