YMOアイキャッチ.001

フィードバックは「書く活力」になる【sentence YMO会レポート vol.1】

こんにちは、sentenceコミュニティマネージャーの花田です!コロナウィルスの影響によるイベントの中止や延期など自粛ムードが広がるなか、オンラインのイベントや勉強会に取り組む団体が増えています。学びの機会は場所、時間に囚われず提供されるべきもの。sentenceでは今後も積極的にオンラインイベントを実施していきますよ〜!

今回はsentenceの運営元である編集デザインファーム『inquire』が定期開催している「YMO会」を実施しました!原稿の「Y(佳き)・M(モヤっと)ポイント」を複数人で見つけてディスカッションし、それぞれが今後の執筆での成長課題「O(推して参る)ポイント」を共有することで、書くことのスキルアップを目指す相互フィードバックの会です。

YMO会発起人・西山さんのnote。詳しい定義や手順がまとまっています。
ご覧あれ!

sentence初のYMO会では、メンバー2人からそれぞれ「自己紹介用のnote記事」「執筆者自身の半生を描く書籍の一部原稿」を共有していただき、参加者でフィードバックを送り合いました。YMO会を通して得られた学び、感想を書いていきたいと思います!

情熱はそのままに、伝えたいポイントを定める

1つ目の原稿には、ライターとして仕事の幅を広げていくことを目的にした自己紹介用のnote記事を取り上げました。どんな価値観を大切にしていて、今後どんなテーマの記事を書きたいのか。そのために行ってきた執筆実績など……文章の節々に執筆者の熱い想いがほとばしる記事でした。

「Y(佳き)」ポイントについては、文章から伝わる情熱、辛い過去を含めて自分自身と向き合った勇気に賞賛の声が。一方で記事に含まれる情報が多く、伝えたいメッセージが薄まってしまっていると「M(モヤっと)」の指摘もありました。ある参加者は「自己紹介記事であっても、『筆者がどんな人生経験を持つ人なのか』『今興味があるテーマ』といった軸ごとに記事を分けて展開するのもアリなのでは」と提案。その手があったか!と、執筆者も納得の様子でした。

想いが強ければ強いほど、一度に多くを伝えたくなってしまうこともあるでしょう。しかし、読者に伝わるよう情報を削ぐ勇気もまた必要なのかもしれません。 

デリケートな内容こそ、ユーモアを取り入れる

2つ目の原稿では、文章の物語性、執筆者のキャラクター性が議論の中心に。執筆者自身の生い立ちという話題に対して、美しい故郷の風景、 生まれた瞬間のこまやかな情景描写から始まる誕生シーンに参加者は「佳き!!」と感嘆していました。

また、執筆者が心がけたという「ユーモア」にも、多くの参加者が反応していました。「一筋縄ではいかない半生だからこそ、シリアスになりすぎず、読み手の顔がほころぶような笑いの要素を入れていきたい。」個人のキャラクターを生かして、読者が楽しく読み進められるよう意識しているという執筆者の配慮から、参加者全員が学びを得ることができました。

今回の「推して参る」ポイント

以上、第1回目のYMO会で得た学びポイントでした。お二人の原稿の「Y(佳き)・M(藻モヤっと)」をフィードバックし、そこから得た「O(推しポイント)」をまとめます。

・書き手の想いは大切にしながら、「最後まで飽きずに読み切ってもらえるか」という視点は忘れずに。場合によっては複数の記事に分けるなど、一記事に入れ込む情報量を少なくする勇気も必要。
・デリケートな話こそユーモアを取り入れて、楽しく読み進められる工夫を

自分の話を書く原稿は熱が入り、時に読者を置いてきぼりにしてしまうことがあります(自戒)。筆が進むときこそ、「読者が楽しんでくれてるか?」という視点は大切にしていきたいものです。

フィードバックは書く活力になる

YMO会を通して参加者が共通して感じたのは、あたたかい雰囲気のなか、建設的にフィードバックができたこと。YMO会のフィードバックは「ここが間違っている!」と指摘するものではなく、「こういう方法もあるんじゃない?」と新しい可能性を提示しあえる場になったのではと思いました。

嬉しいことに、YMO会後に「今度は私の原稿をYMOしてほしいです!!」とのコメントがいくつも続きました。きっと今回のYMO会が「書く活力」を与えてくれたのではないかと思います。(私も次回、原稿を見てもらいたい…!)

文章に正解・不正解はありません。(文法的な正解はありますが…)その中で「こうかもしれない」「ああかもしれない」と、葛藤しながら文章を作り上げていく過程は苦しくもあり、楽しくもあります。その過程を一人ではなく、多くの仲間と共に進むことができたら、とても心強いものです。今回のYMO会では、そんな心強さを感じることができました。

sentenceでは継続して、定期的にYMO会を実施します。普段原稿にフィードバックをもらう機会がなくて困っている方、書くのは好きだけど孤独で辛い…という方。sentenceで書く活力を養っていきましょう〜〜!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?