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「変構」 三毛あんり個展

概要

「変構」は三毛あんり個人としての初めての自主企画であり、作品の居場所を探るための展覧会です。三毛は日本画を描くための手段として、継続して自画像の制作を続けてきました。その発表の場はギャラリー内に留まらず、オルタナティブスペースでの共同制作や、Amebaブログ、instagramなどの各SNS上にも展開します。三毛が描くのは主に人物の顔、そして体です。自身が居る場や手に取る物は常に借り物であるという考えから、その借り物を自画像として描写することには慎重になってきました。本企画では限られた期間、PARAという場を使うことで、作品に人物以外の要素を取り込むことを試みます。

PARAからのまねび

来る3月に第一期の終わりを迎えるPARAのクラスルームは、通常、講師及びスタッフ、そしてクラスの受講者のみが出入りする場です。本企画ではこの場を一般に展いてご覧に入れます。また、オンサイトとオンラインとの両方でクラスを実施/開講するPARAの運営方法をまねび、本企画も複数のオンラインツールとオンサイトでの展覧会を実施します。

作品の居場所

多くの絵画公募展の募集規定に読める通り、絵画の居場所は往々にして壁に依存します。しかし、作品の置かれる、意味の発生する、機能する場所はどこかという問いを立てると、「壁」以外の可能性が見えてくるのではないでしょうか。三毛は作品の居場所は境目にあると想定します。

構えを変える

本企画ではPARAの備品を組み替えることで、何かが前から後へと変わるモーメント、或いはスポットの可視化を試みます。通常ならレジュメやデバイスが安置される机が、横たわる椅子の上で転倒したら、クラスルームの構えがどう変わるのか。作家の習作の場としての展覧会を各時間、各方法を選択の上、ご覧ください。

オンサイト展示会場にて山本浩貴さん(文化研究者、アーティスト)による本展示に関するテキストを配布します。


オンサイト展示
「変構3」
期間 2023年2月23日(木)~ 26日(日)13時 ~ 21時
   最終日のみ18時 ~ 21時
場所 PARA神保町4F
   東京都千代田区神田神保町2-20-12第二冨士ビル4F
   (建物内にエレベーターはありません)
https://paratheater.com/

オンライン配信
M 
AM 11:50 ~ PM 0:10
S PM 11:50 ~ AM 0:10

問い合わせ先 anrimike@gmail.com


参考作品「面裏の天使5」(2021)
参考作品「形8-2」(2021)



三毛あんり
日本画の手段として自画像を描く。自分の想像する自分の姿を描く「みてる人」シリーズや、鏡や水面、物質への映り込みを描く「暗い鏡」シリーズ、表と裏を行ったり来たりするものとして「面裏の天使」シリーズなどを制作。近年の主な個展に「センシュアルストーン」(2020・s+arts)、「ジェネリックポートレイト」(2021・YEBISU ART LABO)、グループ展に「EBUNE大阪西成漂着」(2022・EARTH)など。
http://anrimike.com


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