自分に向けて
仕事を辞める決意をして3ヶ月。
あと2ヶ月もせぬまま退職日を迎える今、その後の生活を考えると途方もない不安が襲ってくる。
もし、生活費を確保できなくなったらどうなるだろう?
妻や3人の子供たちに満足な暮らしを送らせてあげれなくなるのでは…?
そんな不安を考えればただ雪だるま式に不安が大きくなるばかり。
今は、あまり考えても”仕方のないこと“と自分に言い聞かせている。
でも不安は不安。
妻にそんな話しをして安堵したい自分の気持ちがあった。
僕は妻に話をしたが、スマホを見ながら聞く妻の素振りに心は冷めた。
これは自分のこと。他人を頼ろうとした自分の弱さがいけなかったんだと後で悔やんだ。
もう妻には話すまいと心に誓う。
だけど、また話してしまうんだなぁ。
23年間勤めた会社は大手メーカーで待遇も良かった。
給料もソコソコ。休日や福利厚生もしっかりあって居心地は悪くはなかった。
だけど、そんなぬるま湯な会社で働く社員等には挑戦と言う気概はなく、ただ与えられた業務をこなすだけ。
事なかれ主義が蔓延し、会社は遅々として成長していかなかった。
僕は、会社の為にならない周りの社員が大嫌いだった。
だから事あるごとに衝突を繰り返した。
それでも家族を守っていくためには、評価されなければいけない。
自分は一生懸命働いた。
だけど、自分の思惑とは逆になかなか評価されることはなかった。
こんなに真面目に丁寧に仕事をしているのに。
社会は世知辛い。
こんな会社にいつまでもいたのでは自分が腐る!
そう覚悟を決め思い切って「辞める」と上司に告げた。
不安はある。でも、戻りたいなんて1ミリも考えきれない。
「だったら前を向いていけばいいじゃない」
と自分に対話をする。
この3ヶ月間は凄く価値ある時間だった。
「今度働くとすれば全く畑違いの仕事をしよう」
そう思い立って、お気に入りの愛車を売ったお金で、大型二種免許の取得にも挑戦した。
それから、バイクなんて乗ろうとも思ってなかった自分が足(くるま)がなくなったことで、二輪の免許取得にも挑戦した。
お陰で大型二種と普通二輪の免許を取得し、楽しいバイクLIFEも送ることができた。
なんだかんだで順調に物事が進んでいる。
色々不安はあるけれど、この延長線に必ず自分が求めていたものがある。
そう信じることにしたい。
今の自分にエールを送ってあげれるのは他でもなく自分しかいない。
だから「自分、絶対に大丈夫!必ずできる!」
前を向いていこう。