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Senri Garden ブルックリンでジャズを耕す

グラスワイン1杯分のお楽しみをジャズと共にブルックリンからデリバリー。エッセイ「ブルックリン物語」、ラジオ「Sen Corouge」、日常を写真と文で綴った「Days」、レシピ「… もっと読む
大江千里の未発表のエッセイ、動画、詩、サウンドを発表していく実験ラボであり、みなさんと作り上げてい… もっと詳しく
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2018年12月の記事一覧

ブルックリン物語 #57 エメラルドの風の中

母校の関西学院と7年間レギュラーをやっていたTFM HALLで35周年記念コンサートをやってアメリカに戻ったら、すっかりNYの街は秋が深まっていた。関学の楽屋には父や妹、甥っ子が来てくれてしばし話に華が咲く。いつもコンサートや仕事では関西とは言えどホテルにいるので、機を見てゆっくりと帰ろう、と先月1週間ほど実家に帰省した。 「お兄ちゃん、新しいCD買わせて。よかったら20枚持って帰ってきてや」 そう妹が言ってくれていたので「お買い上げありがとう」とPND社長はスーツケース

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セトリ通信 (5) ことし最後のセトリ@Café Istanbul

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大江屋レシピ (77) 「醤油餅」の巻

ずっと冷蔵庫の隅に眠ってた「もちこ」。本当に これでもちができるのかな? 最初に作るとしたら「醤油餅」だ。ずっと念仏のように心で思っていた。 しかし、やり方もわからないし、英語の説明もレシピ用だし「餅」そのものを美味しく作る方法が見当たらない。しょうがないので体当たりすることにする。大きな器に粉を適量入れて早速ダメ元で混ぜてみる。 用意するもの:もちこ、醤油、砂糖、水。 ingredients : sweet rice flour, soy sauce, sugar,

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iroiro days

色々デイズ。帰宅すると部屋が寒い。暖房がまた壊れている。大家のジョーに電話するも、、、、 「ちょうど週末なのでhandy man(直す人)が捕まらない。俺が見に行くからね」 ジョーがやってくる。クリスマスツリーを飾り付けてから24時間キラキラしている我が家なので昼間でも半分カーテンが閉まってる。薄暗がりで反射するキラキラを背に浴び、イタリア系大男ジョーが必死にキッチンで格闘している。 NYは全てが古くて朽ち果てている。建物も地下鉄も何もかも。だから誰かのせいじゃない。こ

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STANDING NABE DAYS

ちょっこり。チャチャっと。中川家の名作漫才を手元で見ながらキッチンにて小さな鍋をやろうと。近所のスーパーで、にら、キャベツ、生姜、玉ねぎ、オイスターマッシュルーム(これを日本でなんというのか?平茸ですかね?)えのきなど足りない食材を買い足し、昆布で出汁をとり。 ぴはキャベツの千切りが最近ブームなのでこれは欠かせないが、鍋にはちょっと固すぎた。(パパは奥歯のないおじじなのだから)柔らかくなったトマトとウオータークレソン、豆腐をふんだんに。 締めの雑炊用のご飯を炊きながらサク

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SUTASUTA DAYS

スタスタスタスタ。そんな音が聞こえる。自分の動きが鈍いのかまわりが早いのか。 ♠️♠️ ♠️♠️ ♠️♠️ 昨日、配達をしにマンハッタンの郵便局へ行く。その途中の地下鉄の中で白人のパパに抱っこされた赤ちゃん、ラテン系のママと座る10歳の坊やの二組が隣同士、僕の目の前の席にいた。ちょっとした短い会話が僕の耳に聞こえてきた。ふうん、そうか、ってウトウトしながら夢見心地で聞いていた

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