せの ようこ/より良い死に方のブログ

おひとりさまの看護師が“私らしく死ぬ道”を探っていきます。なぜか今の社会はそんな当たり…

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おひとりさまの看護師が“私らしく死ぬ道”を探っていきます。なぜか今の社会はそんな当たり前のことができない。看護師としての経験と、ひとりの人としての経験が誰かの気づきになったらいいなと思います。

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はじめましてのご挨拶

こんにちは。 心の健康を24時間考えている看護師です。健康であることは「より良い生き方」をすることなんだなぁと思っていると、より良い生き方は「より良い死に方」のことなんだぁと思って今に至っています。自己紹介にお付き合いいただけたら有り難いです。 1.変わった子供だった 私はめっちゃ悩みやすいタイプだったのですが、皆さまはいかがでしょう? 中学、高校、20代、30代、40代… ほんとによくつまづいて来ました。振り返ってみると、頑張り屋さんで良い子をずっと演じていたなぁと思い

    • 介護離職待って!保険外訪問看護で介護+家事+お看取り、受診同行もお留守番も頼めます

      介護離職する人は年間10万人を越えています。ですが離職して精神的・肉体的・経済的に「負担が増した」という人が65%以上です。興味のある方はご覧ください。 1.離職してもラクにならない 介護は24時間続きます。同じことが来る日も来る日も繰り返され、一体いつ終わりが来るかわからないため、「もう介護に専念した方がいいかもな」「仕事辞めよっかな…」と思うのはごく自然のことだと思います。 しかも、働いても働いても報酬が上がらない、生きづらい人間関係が多い中、親の介護がのしかかって

      • 父の死から教わったこと-人はただ居なくなるだけじゃない

        前回、余命1ヶ月の告知を受けた父に、看護師の娘が決めた「最期のプラン」について書きました。 余命1ヶ月の告知を受けた父の記事はマガジンに綴っています。今回は父が亡くなった後のことを書きます。 1.父の葬儀 主治医の先生は、精査目的で入院したその日に身内だけを呼んで、余命数ヶ月と告げました。翌日、本人には余命1ヶ月と告げました。それは先生なりの配慮で、父が自分で動ける時間を告げてくれたのだと思います。そして父は1ヶ月半後に他界しました。 私は母も兄妹もいないため喪主でし

        • "心から看る"親の介護

          ご覧いただきありがとうございます。 2023年11月23日(祝)オンラインにて「心から看る介護と認知症」のお話会を行ないました。 このお話会は2017年から2020年1月まで、東京・大阪・長野・滋賀県などで約300名の方に受講していただいています。その頃、受講されるのは専門職が多く「介護を受ける人の心理」だと思って受ける人が多かったです。 ですがようやく「介護する人の心を守る」という言葉が伝わるようになり、60名以上の方にご参加いただきました。 ■このような方に受講いた

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        マガジン

        • 父親の死から看護師の私が学んだこと
          8本

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          直前のお知らせ「心から看る介護と認知症」のお話会

          ご覧いただきありがとうございます。 直前のお知らせになり申し訳ありません。 本日(11/23祝)13時~15時30分に「心から看る介護と認知症」のお話会をZOOMで開催します。 ●13時まで申し込みできます ●参加できなくてもアーカイブを視聴できます ●アンケートに回答いただいた方に資料をお送りします 潜在意識や集合無意識の先生を13年間してきました。その知識や経験を「介護と認知症」に応用したお話会をしています。"介護がしんどい"と思われている方にご参加いただければと思っ

          直前のお知らせ「心から看る介護と認知症」のお話会

          働く人を離職から守る「みとり介護サポート」

          2023年6月2日大安吉日、リーガロイヤルホテル東京で法人設立会を開催しました。設立は昨年10月でしたが自粛のため、時期を待っての開催となりました。参加企業37名、看護師37名、計74名の方々にご臨席いただきました。 1.開催に至った経緯 2020年のコロナ感染症によって、私たちの生活は一変しました。今もまだ感染は続いていますし、大変な思いをされた方が大勢いらっしゃると思います。ですが一方で、この3年間に多くの人の健康意識を高めるという結果を導きました。 メンタルケア、

          働く人を離職から守る「みとり介護サポート」

          娘が決めた父の最期のプラン

          ご覧いただきありがとうございます。この記事は父の死について書いています。お辛い状況の方は落ち着いたときにご覧ください。 余命1ヶ月の告知を受けた父の記事はマガジンに綴っています。今回は安楽死を希望した父の続きを書きます。 1.心に決めていた最期のプラン ふと気になって病室に行くと「安楽死ってどうかなぁ?」と小声で相談してきた父に、今から思えば厳しいことを言ってしまったなぁと思います。その頃の私は“病院の死”しか知らなかったから。今だったら別の返事をしただろうなと思います

          娘が決めた父の最期のプラン

          人が死ぬ理由-それは男と女だから

          男女の違いについて書いていますが、決して男女に優劣があるわけでなく、男女はただ違う存在であると思っています。男女が違うのには理由があって、どちらも必要不可欠だから存在しています。よって争う必要はないという考えのもと書いています。 1.生物の始まりは無性生殖 最初の生命が誕生しておよそ20億年は性がありませんでした。1つの個体が単独で新しい個体を形成していました。つまり遺伝子組み換えのないクローンを生成し、全生物は自分自身のコピーを生んでいました。 今も無性生殖を行なって

          人が死ぬ理由-それは男と女だから

          “枯れるように死ぬ”は理想

          先日の「親のみとり意見交換会」で、自宅でお看取りをした人から“枯れるように死ぬ”という言葉がありました。その意味について書いています。 1.意見交換会での問いかけ 最期は自宅で迎えたい…と思うのは自然なことかもしれません。いや、自宅より病院の方が安心できる…というのも、そうだと思います。感染症の影響もあることから、そろそろかも…と思っても、できるだけ病院に入院させたくない家族もいらっしゃると思います。 気になっていたのは、自宅で急に容態が悪くなったときのことです。息苦し

          “枯れるように死ぬ”は理想

          「親のみとり意見交換会」ご報告

          11月3日(祝)親のみとり意見交換会をZOOMで行いました。 8名参加登録いただきましたが2名欠席となり、主催者と合わせて9名で意見交換を行いました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。 いただいたアンケートをもとにご報告します。 後半に私自身が感じたことと、次回のお知らせを書いています。 【参加登録のアンケートより】 【終了後のアンケートより】 参加の皆さま全員が、本当に丁寧にアンケートに回答してくださいました。心から感謝いたします。 話の中心は、やは

          「親のみとり意見交換会」ご報告

          「おめでとう」と言えた親のみとり

          先日、親の介護について記事を書いている郷堀有里夏さんが、「魂には目的がある」の記事を紹介してくれていました。 彼女のお母様が亡くなられたとき、私は思わず「おめでとう!」と言ってしまったくらい、感動的な最期でした。 今日は郷堀さんが行なった母のみとりについて書きたいと思います。 ♡郷堀有里夏さんへ 私の主観で書きますので相違点があったらごめんなさい。 だけどこんなに素晴らしい最期があるということを多くの人に知ってもらいたいので、どうかご了承ください。 ୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈

          「おめでとう」と言えた親のみとり

          魂には目的がある

          週末は講座でした。 自ら変わろうと決意して受講された方に敬意を込めて。 ■彼女の魂の目的 固い表情で部屋に入ってきた50代の女性は・・・ 若くして夫をがんで亡くし、誰かに頼ることを拒んで、3人の子供を育て上げた人でした。それぞれ自立した子供たちの話をしている彼女はとても満足気でしたー。 ところが。 無我夢中で15年間走り続けた先で彼女を待っていたのは… 「孤独」だった。 とても母親想いの優しい大人に育ってくれた子供たちに、今、自分がぶら下がろうとしていること気づき、

          「親のみとり意見交換会」ZOOMのお知らせ

          「親のみとり」について、経験者さんと未経験者さん、そこに看護師も加わって意見交換を行なっています。 興味のある方はご一読ください。 1.このイベントをしようと思った理由① 最近、周囲でこういった声が増えています。 ・親のみとりについて、ときどき考えるんだよね~ ・最期ってどうなるんだろう? ・家で看取るってどうしたらいいの? ・どんな準備がいるんだろう? ・私にできるのかなぁ。。 日本は65歳以上の高齢者さんが3000万人以上いて、これからの20年間で国民の1/4が介護

          「親のみとり意見交換会」ZOOMのお知らせ

          人は二度死ぬ

          ある人から聞いたこの言葉が、いつも私の心の中で響いています。 「人は二度死ぬ」 どんな想像をしますか? この言葉の意味は・・ たとえば私たちがよく知っている「織田信長」はまだ生きているとも言えます。 肉体が燃やされて消えるとき、気化します。 ということは織田信長の気は、もしかしたらまだこの空気中を漂っているかもしれないんですね。 そして私たちが「おだのぶなが」とつぶやけば、その言葉の波動によって、少し上空に織田信長の気がピュッと集まって来て。 そこに織田信長がポッと現れ

          看取りは魂鎮め

          親の看取りについて、看護師が書いているブログです。今、あるいはこれから両親の看取りをされる方に、わずかでもヒントになればと思って書いています。 前回と前々回は、おうちでお母様を看取られた40代女性のご経験をシェアさせていただきました。 今日は「看取りって何?」についてです。 1.介護と看取りの違い65歳以上の高齢者と同居する家族の割合が50%を越え、自宅で介護をされている人が増えていると思います。介護はその人が生きていくために、日常生活のお世話をすることが目的になってい

          親の看取りで知らずに我慢していたこと②

          この記事は自宅で行う親の看取りについて書いています。 40代女性からの相談で、前回はお母様の痛みについて書きました。今回はもう一つ我慢されていたことを書きます。 いつかうちの親も介護になるんだろうな、最期は家で過ごさせてあげたいな、と思う人が多いと思います。ですが介護保険を利用するのが初めての場合、よくわからないまま進んでいくことが少なくないようです。 1.体を動かせないストレス相談者さんのお母様は入院前まで会社経営に携わっていましたが、急に起こった小脳の病気で寝たきりの

          親の看取りで知らずに我慢していたこと②