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iPhoneで楽天モバイル海外ローミング

アメリカ在住中の筆者は、数ヶ月前の一時帰国時から日本の携帯番号用に楽天モバイルをOppo Reno Aで利用しています。理由は維持費がかからず、アメリカでも電話やメールが無料で、2GBのデータ通信ができるため。メインはT-MobileのMVNOのSIMをiPhone 12 Proに挿して使っています。

楽天モバイルは正式にiPhoneをサポートしていません。しかし最近は公式の解説やアプリを出して対応しようとする姿勢は感じられます。しかしiPhoneの制限はまだまだ大きいのです。

iPhoneで楽天モバイルを使う際の制限事項

制限事項は大きく4つあります。まず2つご紹介します。まず国内ではパートナー(au)エリアでSMSが受信できない。SMSは正直いって二段階認証にしか使っていないのではないでしょうか。自宅か職場がパートナーエリアだとちょっと不便かもしれません。SMSが利用できる安いMVNOプランも併用するか、SMS以外の二段階認証を使いましょう。

次に緊急地震速報やエリアメールが受け取れない。緊急速報が受け取れるアプリを導入しましょう。警察や救急へ精度の高い位置情報を送信するのもできないようですが、稀だし電話で説明すればよいので大丈夫でしょう。

auエリアから楽天エリアに入ったらしておくこと

3番目の制限事項は、パートナーエリアから楽天エリアに入った時に自動的に接続回線が切り替わらないこと。これ結構問題です。楽天エリアは使い放題だけど、パートナーエリアは5GB/月の制限があります。もったいないですよね。解決方法は楽天エリアに入ったら(エリアマップを把握しておかないといけませんね)機内モードをオンオフしたら回線を繋ぎなおしてくれます。自分がどっちのエリアの回線なのか知るにはフィールドテストモードでしか確認できません。電話アプリで*3001#12345#*に電話してください(電話になるわけではなく通話料不要)。すると何やら専門的な表(SIM情報)が出てきます。freq_band_indが3なら楽天、18ならパートナーエリア。またsel_plmn_mncが11なら楽天、50,51,53,54ならパートナーエリアだそうです。楽天エリアでもうまく楽天回線をつかんでいないときは何度かつなぎなおしが必要でしょうね。

iPhoneで楽天SIM海外ローミングできます

最後の制限事項は海外ローミングが使えない。これは理由があります。楽天回線対応のAndroidスマートフォンは海外でSIM情報を提携先のOrange Worldに書き換えます。iPhoneではこの書き換えができません。なので、海外に楽天回線対応のAndroid機を持って行き、海外に着いたらまず楽天SIMを入れた状態で電源を入れるとSIM情報が書き換わります。Androidに無料の「SIMカード」アプリを入れるとSIM情報が確認できます。MCCMNCが20801に書き換わっていれば現地ネットワークに繋がっているはず(楽天は44011)です。それからiPhoneにSIMを差し替えてあげるだけでiPhoneで海外ローミングが可能になっています。日本に戻ったら再度Android機にSIMを入れてSIM情報が楽天のものに戻してからiPhoneに差し替えてください。

これはアメリカ東海岸で確認しました。無事にAT&T 4G(5G対応iPhoneですが5Gはエリア内だけどつかみませんでした)に接続されていました。快適です。AT&Tだとエリアも広いしいいですね。国によってはapn, user ,passwordにorangeと設定する必要もあるそうです。アメリカでは不要でした。

楽天エリアで生活をする人は楽天お得ですよね。コロナ禍があけて海外に行くことが出てこればiPhoneで快適に使えそうです。楽天対応Androidは安いもので十分なので持っておいても良いかと思います。

2021/4/27追記;ついに楽天モバイルがiPhoneに正式対応しました。iPhone 6S以降のiPhoneでiOS14.4以降を適応した場合に海外でも普通に使えるようになります。ようやくですね!iPadの場合どうなるか情報がないのでこの記事が活用されることになるかもしれませんが、iPhoneはこれでこの記事の役割も終えたように思います。




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