見出し画像

あらゆるストレスを解消する方法「線引きスキル」〈解説編〉第二章

 ども。
 線野ひいこです。
 線を引くのが特技です。
「線を引ければ、人生ラクになる」が持論で、あらゆるストレスを解消する方法「線引きスキル」を提案しています。

最初の記事(「はじめに」と全体の構成について)はこちらです。

 今回は「線引きスキル」〈解説編〉第二章です。



第二章 ストレスの仕組み



 では、さっきの抽象的で小難しそうな話はいったん置いておいて、ひとつワークをやってみましょう。
 正解があるワークではありません。想像して、あなたなりの答えを考えてみてくださればOKです。

冷蔵庫のジュースのワーク

 あなたは外出中です。天気がよいので、ノドが渇いてきました。家はもうすぐですが、コンビニに寄ってジュースを買おうかな〜と迷いました。
 その時あなたは、今朝、家の冷蔵庫にジュースがあったのを思い出しました。昨日、家族が買ってきたのでしょう。家に帰ったら、あのジュースが飲める! と思って、コンビニに寄るのはやめて足早に帰宅しました。

 ハイ、ここで質問です。

 家に帰ってみたときの状態には3つのパターンが考えられます。それぞれについて、あなたならどう感じるかを想像して答えてみてください。

パターン1:思ったとおり、冷蔵庫にジュースがあったので飲んだ。

パターン2:思ったとおり、冷蔵庫にジュースがあり、そのうえ、百貨店限定の冷たいスイーツもあった。スイーツには「食べていいよ!」という家族からのメッセージも添えてある。どちらも美味しくいただいた。

パターン3:冷蔵庫にジュースがなかった。今朝は確かにあったのに。どうも、家族が飲んでしまったらしい。

 答えは考えてみましたか?
 パターン1、2、3、それぞれの場合で考えてみてください。
 正解があるワークではないので、どうぞ気楽に。答えが出たなら続きをどうぞ。

「期待」と「現実」の関係 3パターン

 ワークの答えを見る前に、言葉の意味を確認しておきたいと思います。

 このワークにおいて、「帰宅したら冷蔵庫にジュースがあるはずだから飲もう」という思いは、ひと言でいうと「期待」です。「○○したい」「○○だろう」「○○しよう」といった表現になることが多いと思います。また、その「期待」に対して、実際はどうなったかという結果のことを「現実」と呼ぶことにします。

「期待」=事前の「○○したい」「○○だろう」「○○しよう」といった思い
「現実」=「期待」に対して、実際はどうなったか

 さあ、では答えがどうなるかを一緒に見ていきましょう。
 答えといっても、私がよくある答えをまとめたものです。

パターン1「期待」=「現実」の場合
「期待」帰宅したらジュースがあるはずだから飲もう
「現実」ジュースを飲んだ

 期待していたとおりでした。ノドが渇いていたわけですから、ごくごく飲んで、「あ〜、おいしかった」といったところでしょう。
 この場合「期待」=「現実」です。

 では次です。

パターン2「期待」<「現実」の場合
「期待」帰宅したらジュースがあるはずだから飲もう
「現実」ジュースを飲み、さらに美味しいスイーツも食べられた

 飲もうと思っていたジュースを飲み、そのうえ、予想外の美味しいスイーツまであった。期待していたとおりではなく、期待よりも良い結果でした。「ラッキー!」と小躍りしたり、嬉しくなると思います。
 この場合は、「期待」<「現実」といえます。

 そして最後です。

パターン3「期待」>「現実」の場合
「期待」帰宅したらジュースがあるはずだから飲もう
「現実」ジュースは無くて、飲めなかった

 ジュースがあると思ってたのに無かった。がっかりすることでしょう。ノドは渇いたままだし。期待していたとおりではなく、期待よりも悪い結果でした。
 これは「期待」>「現実」です。

 このとおり、「期待」と「現実」の関係は、

「期待」=「現実」
「期待」<「現実」
「期待」>「現実」

この3パターンです。

「期待」と「現実」の関係から出てくる「最初の感情」

 冷蔵庫のジュースのワークで見たように、「期待」と「現実」の関係には3パターンありました。それぞれで、出てきた感情をざっくりまとめてみます。

「期待」=「現実」……期待していたとおり
           →あまり感情は出てこない
           (「美味しかった」は現実に対する感想)

「期待」<「現実」……期待していたとおりではなく、期待よりも良い結果
           →「嬉しい」「ラッキー」などプラスの感情

「期待」>「現実」……期待していたとおりではなく、期待よりも良い結果
           →「がっかり」「残念」などマイナスの感情

「現実」が「期待」していたとおりではなかったとき、つまり「期待」と「現実」に差があったときに、感情が出てくることがわかります。この「期待」と「現実」に差があるとき、最初に出てくる感情を「最初の感情」と呼ぶことにします。

「最初の感情」……「期待」と「現実」に差があったときに、最初に出てくる感情

 ただし、どんな感情が出てくるかは、「期待」と「現実」の差の内容によって違ってきます。簡単にいうと「良い(プラスの状況)」か「悪い(マイナスの状況)」かです。
 では「プラス」「マイナス」という言葉を使ってまとめてみます。

「期待」<「現実」……「期待」と「現実」の差(+) → 最初の感情(+)

「期待」>「現実」……「期待」と「現実」の差(ー) → 最初の感情(ー)

 プラスのときはプラス、マイナスのときはマイナス。まあ、当たり前といえば当たり前なのですが、私たちの心は、たいてい無意識のうちにパパッと動いてしまっているので、意識して見るために、あえて文章にしてみました。

 さて、ここまでを振り返ってみても、この二章のタイトルにある「ストレス」がまだ出てきていませんね。

 お待たせしました! ストレスはここからです!

 結論からいいますと、ストレスとはさきほど出てきた「最初の感情(−)」がさらに発展したものです。簡単にまとめると、こうなります。

「期待」と「現実」の差(ー) → 最初の感情(ー) → ストレス

 次章では、この章でやった「冷蔵庫のジュースのワーク」をチャート図にして、その図をもとに、さらに詳しくストレスの仕組みを解説していきます。

続きはこちら


投げ銭でもしたろか、とか思ってくださった方はこちらへ!