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『明智軍記』(第6話)編集部でカット

 『明智軍記』(第6話)の解説は難しいです。第6話は、「足利初代将軍は・・・2代将軍は・・・」と延々と13代将軍まで説明する話です。解説文も「足利初代将軍は・・・2代将軍は・・・」と解説したら2番煎じです。言い換えに過ぎません。
 それで、
・第6話に書かれている事を年表としてまとめる。
・読解の手助けとなるよう、家系図を制作する。
という方針にし、最初の将軍・足利尊氏と、当時の最後の将軍・13代義輝(当時はまだ14代・義栄と15代・義昭がいない)だけは解説しました。
・足利尊氏の解説は、足利尊氏と明智家の関係の話(足利尊氏が土岐氏を頼りにし、見返りに遠山氏の明智上下村(いわゆる明智郷。現在の岐阜県恵那市明智町)を土岐氏に宛行(あてが)ったので、明智氏が興った。すると、遠山氏は新田義貞と組んで、明智上下村を奪回した)です。
※詳しくは↓の「3.明智庄」を御覧ください。
https://note.com/senmi/n/n7b2a502672e3
・足利義輝については「一之太刀」の話です。「一之太刀」とは、最初の一振りのことです。一之太刀、二之太刀、三之太刀、・・・の一之太刀です。弓であれば、一之矢、二之矢、三之矢、・・・の一之矢です。(ですから読み方は「いちのたち」で良いと思いますが、古文書によっては「一ツの太刀」とあることから、「ひとつのたち」と読む方もおられます。)ようするに、何度も相手と刀を合わせてチャンチャンバラバラするのではなく、最初の1振りで相手を斬る奥義です。

で、実際には、
・年表→全将軍(15代)の名前と任期の一覧表
・家系図→カット
となりました。下はカットされた家系図です。

《公方(足利将軍)と鎌倉公方 略系図》

【公方(足利将軍)】
①尊氏┬②義詮┬③義満┬④義持─⑤義量
      │   └満詮 ├義嗣
      │         └⑥義教┬⑦義勝
      │            ├⑧義政─⑨義尚
      │            ├政知【堀越公方】─⑪義澄┬⑫義晴┬⑬義輝
   │【鎌倉公方】      └義視─⑩義材(義稙)     │      └⑮義昭
          └①基氏─②氏満┬③満兼┬④持氏┬義久                       └義冬─⑭義栄
    【篠川御所】├満直 └持仲    ├春王丸
                                    ├満隆=持仲    ├安王丸
      【稲村御所】└満貞     ├成氏【古河公方】─政氏
                   └尊敒

※「=」は養子。()内は別名。

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