【サンリス裏話】 #01 誕生秘話
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【サンリス裏話】 #01 誕生秘話

サンリスフィルム | SENLIS FILMS

“サンリス” というのは、フランスのある地方の街の名前です。パリの北側、シャンティイの近くにある小さな街です。商業用看板もほとんどなく、中世の古き良き欧州の町並みが、そのまま時間がストップしてしまったかのように残っているとても素敵な街です。

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遡って1999年7月、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』が公開されました。公開前のプレミア上映を観に行ったときのことです。20世紀フォックスのファンファーレの後、タイトルと同時にジョン・ウィリアムズのオープニングが始まった瞬間、大きな劇場の観客がみなスタンディングオベーション!映画館でスタンディングオベーションなんて、初めての事でした。SWファンは、長い間待ちましたからね。映画を観る前に既に感動してしまったのも初めてでした。同作品の事は沢山語られているので、ここでは触れません。本編最後のエンドロールだって、誰一人席を立とうとする人もいませんでした。この時に、この作品には日本人も含め、なんと多くの人が携わっているのかと思いました。そもそもスタッフクレジット全員分を入れたのは『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977) からだそうですね。そこでふと「こんなに沢山の人が関わっているのなら、私の名前が一つ小さく入っていてもいいんじゃないか?むしろ、名前を入れたい!」と思ってしまったのです。

更に遡って1980年代。小学生の頃、私はあるレコードに出会いました。圧倒的なテクニック、迫力、繊細さを持ったピアニストとの出会いです。後に、このピアニストが想像を絶する過酷な人生を送った事を知ります。そして、思ったのです。「彼の人生を映画で観てみたい!」。彼が最後に生きた場所がサンリスでした。

1999年秋、私が勤めていた不動産会社が大人の事情で清算する事になりました。T銀行とM銀行の合併によるものです。終身雇用の風潮がまだ根強く残る時代です。お先真っ暗。生きる気力もない。自暴自棄になりました。

しかし逆に「なんでも思い切り好きなことをして生きよう!」とも、思い始めました。さんまさんの名言 “生きてるだけで丸儲け” も心に響きました。そんな時に、SWの上映があり、またピアニストのことを思い出したのです。

そこから動き出して、2005年にサンリスを設立。
ユーロスペースさんに助けてもらいながら、初めて買付をした『ソング・オブ・ラホール』は、2016年に公開です。設立からなんと11年もかかりました。

人様が作った作品を配給するだけでもこれだけかかりました。
映画製作など、更に先の話になりそうですが、私は人よりのろまなので、ゆっくりじっくりやっていきたいと思います。

宮脇愼治(サンリス代表)

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■ 映画製作, 配給, 宣伝 ■ 『盗まれたカラヴァッジョ』『パリの恋人たち』絶賛公開中 ■「人生を豊かにする」「文化を発見する」「平和を願う」というメッセージ性や気付きのある作品を製作したい。また、世界中のあらゆる国から魅力溢れる作品を日本にお届けしたいと考えています。