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A君とB君 2021.5.18

漢字の宿題を進める息子が、わからないとすぐに答えを聞きたがる。
こちらはいつも、辞書で調べてみた?と返事。
そのことがイライラするようで、いつもケンカになりそうになるため、
先日、A君とB君の話をした。

A君もB君も同じゴールを目指している。
A君はその道のりの最短な行き方をお爺さんに問い、お爺さんが教えてくれたとおりに行って、難なく目的地に到着した。
一方でB君は行き方を聞かず自分で道を探した。
時間はかかったけれど、遠回りした分たくさんの景色を目にし、時には怪我をして、だからこそ身体は逞しくなって、
A君より遅れてゴールした。
A君は遅くきたB君をからかおうかと思ったけれど、その顔を見てやめた。
A君は新たな目的地に向かい、前に進んだ。
B君もまた。

息子にA君方式、B君方式、どっちで宿題したいかを尋ねる。
お母さんはどっちでもいいよ。
どっちがいい悪いとかないし、ただ、B君方式のほうがママには合ってるだけ。

そう言うと、「ママは僕にB君方式で宿題やってほしいんでしょ」と拗ねたように返事する息子。
いやいや、決めるのは自分だよ。お母さんじゃない。
と話すうちに、息子は渋々辞書を引き始めた。

少しほったらかしていたら、
「B君方式、楽しい」
と笑顔の息子。
そうか、そうか。でも、どっちかじゃなきゃいけないわけでもないから、ママも頑なにB君方式すすめてごめんね。
まぁ、とはいえ、B君方式、悪くないと思うんだよね、ママは。
と返して、宿題は無事笑顔で終了。

そのうち授業でも辞書を引くようになり、
使うのに慣れたようで、いろいろ一安心。

A君、B君、あなたたちそれぞれの旅路に感謝。

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