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平家の滅亡はビジネスの失敗が原因?清盛が描いた夢とは

けんすけです。

歴史好きな私は「新説云々」という本をよく手にします。

歴史上の出来事の意味、
知られざる背景などに、
なるほど、と感心したり、
当時の人物に思いを馳せたりします。

今回は中でも特に印象に残った、
平家についてのエピソードです。


ご存じ平家物語は、
「奢れるものは久しからず」
のくだりが有名ですね。

この物語の語り口では、
「権力に溺れ、増長したこと」
が滅亡の原因だったとなります。

「平家でなければ人でなし」
と、本当に平家一門が考えていたのか、
真実は分かりませんが、
平家滅亡の要因はそんな単純なものではないようです。


清盛は盛んに中国から宋銭を輸入していましたが、
その目的は「貨幣経済の推進」にありました。

当時でも物流や商取引はあったようですが、
主な取引媒体は「米」でした。

米は誰もが欲しがる必需品なので、
米を持ち込めば、いろいろなものと交換できたのでしょうね。

しかし米は持ち運びに不便だし、
価格は安定しないなど、
不都合が多いことは想像がつきます。

商業を大きくするには、
別の媒体、つまりお金が必要になります。

清盛は、お金が商業を発展させることに、
いち早く気付き、
お金で日本を変えようと目論みました。

みながお金を使うようになれば、
もっと国が豊かになると考えたのです。

とは言え、大量の貨幣を鋳造する施設は、
まだ国内にはありません。

そこで大陸から貨幣を輸入し、
それを広めようとします。

恐らく平家一門に命じて、
積極的に商品と交換させたりしていたのでしょう。


少し前に、大河ドラマで「平清盛」をやっていましたが、
その中でも一門の者が宋銭で物を「買う」シーンがありましたね。

宋銭を受け取った方は、不審な顔で、
これが何の役に立つのか聞きます。

平家の家人は、お金の価値を説明しますが、
相手は納得しません。

結局「潰せば何かに使えるか」
と交換に応じるのですが、
当時の感覚としてはそんなものでしょう。

そんな時代にあって、
貨幣経済を進めようとしたのは、
清盛の英断で、
優れたビジネスセンスを感じますね。

清盛は平家の手持ちの米を宋銭に変え、
大量の宋銭をストックしていきます。

今で言う「大金持ち」だったわけですが、
結局これが仇となりました。


飢饉が起こり、
しかもそれが5年も続いたそうです。

5年間の飢饉で米の価値が跳ね上がり、
相対的に宋銭の価値は下落。

恐らく誰も見向きもしないような、
紙屑ならぬ、
文字通り鉄くずとなってしまいました。

貨幣経済で、国を富ませようとした清盛の戦略は、
度重なる飢饉によって破綻します。

清盛は日本を相手にした、
壮大なビジネスに失敗したわけです。


飢饉は餓死に直結しますので、
死ぬくらいなら米を貯め込んでそうな権力者を襲えと、
日本各地で反乱が起こります。

平家は貴族化し、
厭戦気分が広がっていたことが、
源氏に負けた要因のように言われていますが、
当時、各地で頻発する反乱に対し、
平家は兵を繰り出し、
よくそれを鎮圧していたようです。

頼朝の乱が特別なわけではなく、
多くの乱のひとつという感覚ではなかったかと。


米を吐き出し、宋銭に変えたことで、
財政が悪化した平家は、
最後は反乱に耐え切れなくなり、
滅亡に至ります。

もし、飢饉の前に方針転換し、宋銭を諦め、米の備蓄を進めていたら、その米で兵を集めたり地方豪族を味方につけたりして、北条軍を撃破していたかもしれませんね。


清盛が夢見た貨幣経済の勃興は、
もう少し先のことになります。

少々、時代を先読みしすぎた、
先見の明がありすぎたのでしょう。

ビジネスの成否は、
その時の社会情勢など、
様々な要因に左右されます。

臨機の対応の大切さは、
ぜひとも学んでおきたいところです。


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