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トレイルループをはじめました

以前も書いたことだが僕のランニングの8割ぐらいは、早朝に小さな公園を1時間半近くぐるぐる回るスタイルだ。ただここのところ近くのトレイルコースのぐるぐるが加わった。右のアキレス腱に大きな変化はないが、走っている間は痛まないので夕方の二部練習にトレイルランを取り入れてみた。

もともと山が好きだった

高校時代はスキーが好きだった。20代はバブル景気とともにスキーが流行したので山と言えば仕事が終わって徹夜で行く冬山のゲレンデ。それが30代も後半になり、仕事仲間が体育会山岳部出身ということで、いきなり冬の赤岳に連れて行ってもらった。当時は今のようにトレラン等は聞いたこともない時代。四谷の高橋で革製の山靴をあつらえ、ピッケル、アイゼンを用意して、年末だけ開く赤岳天望荘に泊まって登頂。山にはまった。アルパインタイプのクライミングにも憧れたが、これは指先が腫れるので細かい手術をしていた僕にはできないと諦めた。当時は学会で信州や東北に行けば、必ず山に登っていた。めったに取れない夏休みには子供を連れて北アルプスに入った。真冬は改修前の釜トンネルを歩いて抜けて、人のいない上高地、そして小梨平の雪上にテントを張って子供たちとキャンプをしたのが忘れられない。

トレイルランをためらうわけ

いつ頃から山に入ってランナーを見るようになったんだろう。記憶にあるのは東日本大震災の頃だろうか?学生になった三男を連れて夏に奥穂の吊り尾根を登った時だ。ウォーターバックだけ担ぎ短パンにランニングシューズの30前後の男性を見て、あぁこれがトレイルランナーなんだなと。それが5年前に、家内と久しぶりに秋の涸沢に入ったときには何組もトレラングループとすれ違った。正直なところ、登山道でランナーとすれ違うのは苦手だ。なぜかってそりゃ50リッター、60リッターと言うザックを背負って一歩一歩登っている脇をピストン登山の軽装で走り抜いていかれたら何か面白くない。でもトレランをためらう本当の理由は怪我が怖いからだ。今まで近場のトレイルでも根っこに足をとられて何度かこけてきた。幸い骨折はしたことがないが、高齢者となった今はこければ骨折リスクは相当高い。大腿骨頸部骨折を食らうとサブスリーの夢は厳しくなる。70まではなんとしてもロードの夢を追いかけたい。

それでも近場のトレイルは楽しい

東京だ、横浜だと言っても、都県境の雑木林は山奥と見まごう立派なトレイルが結構多い。自宅前からすぐに森の中に入っていける。多摩や町田方面には小野路、野津田公園、寺家ふるさと村などをつなぐ楽しいトレイルがいくつもあるのだ。もちろん標高はないが、柔らかな土の尾根道、竹藪の切り通し、こんなところは、酷暑の夏でも日陰で随分走りやすい。今はまっているのは成瀬尾根まで40mほどかけ上り、畑のなかから森にぬけ、切り株に足を取られないように駆け下りる1周1キロちょっとの周回コース。路面が土や草なので上りであってもアスファルトの平地よりアキレス腱には負担が少ない感じだ。何より朝の修行のような公園ぐるぐるとくらべて自然の変化がケニアで練習している気持ちにさせる。でも調子に乗ってころばないようにしないとなあ


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