スポンジ並みの吸収率で学ぶ

わたしは完璧ではない。

学生の頃は勉強なんて全然していなかったし、一般常識的なものは苦手だし、社会人として組織のルールに馴染めない少し外れた人間だとも思う。

けれど学びが浅いことや礼儀を知らないことは自慢にならないことだとちゃんと認識している。
だから自分が知らないことがあればどんどん知りたいし、学びたいし、調べたい。誰かとの会話で分からないことがあれば恥ずかしくても知ったかぶりなんてせずに聞いていきたい。

大人は固定概念が強すぎる。
水を吸収して重くなるスポンジのように、柔軟に学ぶ姿勢を持っていたいと思う。

礼儀を大切に生きる

人と人とが関わるところ全てに「礼儀」というものが存在する。それを簡単に破ることは、自分で自分のレベルを下げてしまう行為だと思っていて。
ややこしいことは分からないけれど、人として、大人として、最低限の"礼儀"を守っていきたい。

ポイ捨てや歩きタバコなどははっきりと「良くない行為」だと誰もが知っている。けれど分かっていてもできない、またはあまり考えていないためにしてしまう、なんてことはあるのではないだろうか。

例えば、挨拶ができない人。
なぜ？といつも不思議に感じる。重要視していないとか、しないのが当たり前になっているとか？まさに深く考えていないことの代表例ではないかと思う。

わたしは挨拶は人としての最低限の礼儀だと思っているから、
どれほどに頭が良い人でも、どれほどに仕事がバリバリできる人でも、挨拶ができない人間は信用できない。

"武士道"なんて言ったら大袈裟だけれど、自分の信念や生き様を中途半端にしたくない思いで生きているところがあるのかもしれない。
それはあくまで自分ルールとして、人に強制するわけじゃないし周りは関係ないけれど、その自分ルールを持っているのとそうでないのでは、やっぱり芯の強さや内面の深みが変わってくるのではないかと思っている。

礼儀やマナーは"しなければならないこと"だと人から強制されるというより、"守っていきたいもの"だと自らが進んで感じるものだと思う。その思いを胸に抱くことが大切なのではないかと。

学ぶ姿勢を持つ

固定概念を強く抱くことや、人から何か指摘を受けたときに素直に聞き入れられないことのないように意識している。

わたしは意志が強いタイプだけれど、人の意見を受け入れないわけではない。むしろたくさんの吸収をしたいと思っていて、自分の考えなんて180度変わったって良い。それを恐れていない。人に左右されるという意味ではなくて、新たな考えでいつでも自分を見直せるということ。

そのくらいのフラットな感情で構えていると、たくさんの学びを得ることができる。

わたしは本を読むことも映画を観ることも苦手だったと前にnoteで書いたけれど、今は大好き。それも「無意識に拒否していた自分」から、「学ぶ体制を作った自分」に進化したのだと思っている。
学びたいと感じていなければ、何をどうしても学びを得ることはできない。

頭でっかちに、持っている情報や知識だけで満足するのは相当イケてない。知っているからもう終わり、というのもなかなかダサい。
知らないことをもっと吸収したいと思うのはもちろん、すでに知っていることもより深く知ろうとする心構えがあると、知識はより広く濃く、知性にはより磨きがかかっていくのではないかと思っている。

プラスの効果として、「どんな人からも学べることがある」と思って人と接しているとマイナスな感情さえも和らげることができる。

スポンジ並の脳で

人は大人になるにつれてどんどん吸収率が悪くなる。
それは"自分"というものが出来上がりすぎて、柔軟さに欠けるからではないかと思う。

大人だって子供と同じように毎日発見があったって良いはずだし、目に見えるもの全てをキラキラした世界として感じたって良いはずなのに。
「そんなの無理できない」と思うか、「そう感じられるように新鮮さを感じてみよう」と思えるか。そこに差があるのだと思う。
柔軟な心をつくる努力は自分でできるものだから、それをやめたくない。

大人になるにつれて日に日に年月の経つスピードが早まっている。その中でも、今の最大限の吸収率を掲げてスポンジ脳を保っていたいな。

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