Photo by take_kuroki 「『情況』に関する声明」についてのポスト 24 千田有紀 2024年9月21日 21:48 ネットで「『情況』に関する声明」が出されています。それに対して、Xでポストしたので備忘録的においておきます。寄稿者だから黙っておくつもりだったけど、やはり書く。1. 差別を論じる前提について“「トランスジェンダー特集」は、「言論の自由」の名の下に「トランスヘイトの自由」を掲げる論考を掲載した。私たちはヘイトに反対する”ヘイトに反対するのは私も志を同じくしますが、具体的にはどの論考? https://t.co/NGQDvfmguP— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 タイトルが刺激的だった論考ですか? それとも多数「トランスヘイトの自由」を掲げる論考があったんですか?個々の論考を該当箇所を指摘して、「トランスヘイトの自由」を掲げるな、賛同しないと言えば良いのであって、なぜ『情況』そのもの、その特集そのものを批判して潰そうとするのだろうか?雑— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 2. この議論は「開かれて」いない“特集に寄稿したLGBTQ当事者のひとりは、事前に特集テーマを正確に伝えられず、ヘイトの権利の主張と並べられるとは思わなかったと告発している”寄稿っていうか、鼎談ですよね?収録の際に、編集部にも会われてるはずですよね?私は尋ねた上でお受けしたのですが— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 きついことを言えば、『情況』でトランスジェンダー特集をしますと聞いて仕事を受け「こんなメンバーも寄稿してたなんて!」とあとから騒げるのは、これまでどれだけ同じ人たちの同じような意見しか掲載されてこなかったかの証拠でもある。聞くまでもなく、「異論」など想定してなかったんでしょう?— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 3. これは「変革」の追求ではない“主たる寄稿者のイデオロギー的傾向が保守的リベラリズム(「言論の自由」の墨守)やいわゆる本質主義(男は男、女は女)と親和的な方向に偏っていることは明らかである”個人的には一番キツい…『情況』のトランス特集批判の賛同者に知り合いもいただけに悲しみ…— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 「右翼!」「本質主義!」そう言いさえすれば、批判になると思ってませんか?なんたる思考停止。私は長い間おそらく、左翼でバトラー屋で1番の構築主義者だと思われてきたと思うんだけど。ポストモダンのスタンドポイント理論のあまりの弊害から、昔は嫌ってたリベラリズムに理があると思いますよ— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 バトラーのポストモダンの構築主義が取りこぼしてきたものとして「身体」があると思いますよ。それに言及すると、「本質主義!」って鬼の首を取ったように浅い理解でいってくるひとがいるけれど、「本質主義」が批判として機能するのは「近代Ⅰ」の問題群にすぎないんですよね。現実は先を行っている— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 “昨今、多くのグローバル企業がLGBTQの権利擁護を掲げている。しかしそのことをもって左翼的な観点からトランスジェンダー警戒論を語るのも間違いであろう”いやトランスジェンダーを警戒するんじゃなくて、グローバル企業の論理を警戒しないと!申し訳ないけれど、グローバル化以降の問題の複雑性→— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 そういう「近代Ⅱ」の諸問題に『情況』批判をしている方達はどう対応するつもりなんだろう。かなり雑に言ってしまえば、wokeismなどをどう評価するつもりなんだろう。この問題はリアルな、現在進行形の政治や世界を巻き込んだ動きなのだが、批判者が牧歌的に見えてしまうのは気のせいですか?— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 4. “正しさの体裁”をやめよ“『情況』は、傷つけないことを至上価値とする「ポリティカル・コレクトネス(PC)」を批判しながら、”みな対等に争える”という別のコレクトネス(”正しさの体裁”)に陥っているように見える”スタンドポイント理論に依拠すれば、言説の内容すら関係ない。マイノリティ→— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 マイノリティはマイノリティであるだけで正しいのであったら、何にも話し合うことも論じる必要性もない。マイノリティをめぐる闘争があるだけだ。その闘争で、LGBT活動家によって、現在女性は「マジョリティ」「加害者(女湯やトイレ、刑務所、女子スポーツから排除しようとするから)」とされている— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 “しかし結果的には、”みな対等に争える”という別の”正しい体裁”に陥り、やはり現実的力関係を隠蔽・否認しているのではないか。そんな”対等”がトランスジェンダーをめぐり今日どこにあるだろうか”「現実的力関係」に対する認識が異なっているとしか思えない。トランス活動家は本の出版すら中止させ→— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 新聞をはじめとするマスコミは、トランスジェンダーに関して活動家団体の公式発表以外をしていない。一方で、女性は活動家から「死ね」「殺す」「犯す」「殴る」と脅され、海外では実際に暴力を振るわれているのは歴然たる事実なのではないか。多分ここにまた暴力的反論が来るかもだがそういうことだ— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 「保守的リベラリズム!」と批判する前に、なぜそう思うのかを、なぜそういうふうに見えるのかを、立ち止まって考えてみてもらいたい。そしてまさに「マジョリティ」と決めつける前に、たとえば「女性というマジョリティ」の声を、そしてそのラベルの妥当性を考えてみてほしい。— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 『情況』という雑誌の特集に対する批判者を募るまえに、個々の論考に対して、個々に批判されたら良いのではないだろうか。お名前を拝見するに、それだけの知性をお持ちの方々で、私も尊敬する方々もいらっしゃるのだから。よろしくお願いします。— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 あとさ、高島鈴さん。私は『情況』の論考で批判、というか高島鈴さんが私への批判の根拠を明らかにせよって書いているのに、それに答えずに「『情況』はこんな特集すんなー!」と署名を呼びかけているの最高にダサいし不誠実だと思います。 https://t.co/fy2W825cPL— ぽんたcafe 🇺🇸 (@ekodayuki) September 21, 2024 ダウンロード copy #ジェンダー #トランスジェンダー #フェミニズム #千田有紀 #情況 24 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート