身近な人と性のハナシをしよう #性的同意 って何だろう?【イベントレポ】
学生や子育て中の方、学校現場や支援団体など様々なフィールドで活動する方が集まり、身近な人との安心できる関係の築き方について考えました。
講師は宇都宮大学共同教育学部准教授で、一般社団法人“人間と性”教育研究協議会幹事の艮 香織(うしとら かおり)さん。専門分野は性教育と人権教育です。
艮さんのお話から
同意とは何か 基本のき
同意とは、言葉を使った直接的な対話で「~してもいい?」「いいよ」と互いに確認し合う行為のこと。行動を起こす側に、相手の同意を取る責任がある
大事なのは、お互いが積極的にその行為をしたいか、つまり明確な「心からのイエス」であるかを確認するということ
同意はいつでも変更したり撤回したりできる
「性的」って?
体に直接触れることだけでなく、見つめる、写真や動画を撮る、外見や体型のことを話すなど、何を「性的」と捉えるかは人によって異なる
だからこそ、言葉で「~していい?」と相手の意思を確認していくことが必要
性的同意における大切な3つのこと
人権と性教育
「人権」は人間らしく生きるための権利。「優しさ」や「思いやり」とは違う
自分の身体のことは自分で決めていい
性教育では、人権をベースにしながら、知識だけでなく「どう考えるか」や「どう行動するか」を年齢や子どもの特徴に合わせて繰り返し伝えていくことが大切
体験!「ここからかるた」
講座では、講師の艮さんが監修した「ここからかるた」を5~6人のグループに分かれて体験しました。心や体の大切さ、人権、人との関わり、性について5歳から学べるかるたです。取り札には「お題」が書かれ、関連するテーマについて自然と話せるような工夫がされており、話し合いが盛り上がりました。
参加者の声
これまで「性教育」「性」という言葉にネガティブなイメージがあったけれど、「人権」をベースに考えることで肯定的に捉えることができた
性について当たり前に口にしたり、話し合ったりできるようになるといいと思った
今日の話題を恋人や職場の仲間と共有し、意見交換したい
小さい頃に「ここからかるた」を体験したかった。人権について幼少期から学ぶことが大事だと感じた
自分の性を大事にするのと同じように、相手の性を大事にしていきたい
「性」のこと、あなたは誰と話してみようと思いましたか?