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【千田琢哉の頭脳】Vol.0230(2009年9月21日発行のブログより)

著書すべて拝読させていただいております。現在私はフリーライターをしています。どんな世界でも才能だと思います。そこで、自分に才能があるか、どこまでやれるかどうかの判別方法として最も手っ取り早いのはどんなことでしょうか?ストレートにお願いします。

(京都府・フリーランス・Oさん・女性・53歳)

何ごとも最初の一歩が大切だと思います。

成功も失敗も習慣だと思うからです。

最初の一歩でしくじったら二歩目や三歩目も
しくじった癖がついてしまうのです。

その後はしくじった癖をより強固にするための独自の練習を
してしまうことは傍目から非常に多いのです。

ですから、
スタートは知っている限りで最高の先生や教材を活用すべきだと思います。

往々にして初心者というのは、

「そういうのはもっとうまくなってから」

と考えてしまいます。

これは、謙遜ではなくて単なる卑屈です。

第一歩から最高の環境で習得しようという志がなければ、
先は知れているといっていいでしょう。

次に、どっぷりと漬かってみて3ヶ月以内遅くとも半年以内に
「やっていける」という実感がなければ難しいというのが私の実感です。

例外を除けば、芽を出す人というのはスポーツでもお笑いの世界でも
ビジネスでも最初から芽を出しているのです。

もちろん、大半のお客さんには判別できません。

でも、見る人が見たら判るのです。

あとはその伝え方やテクニックを身につけて
より多くの人たちに理解できるように微調整するだけです。

残念ながら、本当に0からのんびりいこうや、としている人は
お金を払ってサービスを受ける側に回らなければなりません。

極論ですが、最高の環境で3ヶ月全力投球してみて
ピンと感じるものがなければ、10年やっても同じことです。

ラーメン屋さんの素質があるか否かは、
競争の激しい場所で出店してみることです。

1週間で結論が出るからです。

競合のいない田舎だと味のみならず
サービスのレベルも非常に低いものになってしまい、
よくありがちなのは大手チェーン店がドカンとできたら
抹殺されるというパターンです。

ぬるま湯に浸かった状態に慣れ切ってしまったために、
いったい何がいけないのかすらわからず、
敗者復活はもはや不可能です。

的屋の兄ちゃん並の接客態度では生き残れるはずがありません。

次々と才気溢れる若手に追い越されて、頑固な補欠の先輩になるか、
若手のセンセイにこき使われる役割が確実に待っています。

ただ、周囲にどう思われようと自分自身に悲壮感が漂っておらず、
心底楽しい、幸せである、と思えるのであれば、
それが本当の才能だと私には思えて仕方がありません。

いくら才能があっても、眉間にしわを寄せて毎日過ごしながら、
最後に自ら命を絶ってしまう人もいます。

そういう意味では、幸せを味わう才能というのが一番大切で、
その先に初めて各分野の才能が語られるべきではないでしょうか。

...千田琢哉(2009年9月21日発行の次代創造館ブログより)

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