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【千田琢哉の頭脳】Vol.0553(2010年8月10日発行のブログより)

セミナー企画や講師プロデュースの仕事をしています。ちょっと芽が出始めている人を探してブレイクさせることが私の使命です。同業が増えてきて登録者数をむやみに増やしてとにかく数打てば当たるというような仕事ではなくて、本当にヘッドハンティングのように個別に磨いてプロデュースしていきたいのです。いずれ世に出る人材の目利き、先読み力でコツなんてあるのでしょうか。

(東京都・会社経営・Kさん・男性・43歳)

個人の先読みで大切なのは、
同性の自称マーケッターやインテリたちから、

「あの人は長くないよ」

「あの人の時代はもう終わったよ」

と言われるか否かです。

そう言われた側の人たちは、後に必ず更にのし上がってきます。

私がコンサルティング会社にいた頃も、
その頃著名だった人を講師に招きたいと思うことがありました。

そうすると先輩コンサルタントたちの中には、

「今がピークで必ず消えるからやめておけ」

「あの本は失敗だったみたいだから、もうあの人の時代は終わったよ」

と同性のスーパースターたちを批評するのが大好きな人が複数いたのです。

でも私の中ではそう言われれば言われるほどに、
今はまだ序の口でこれから何十倍、何百倍著名になって
影響力を持つのだろうな、と確信したものです。

結果はそのとおりになりました。

これは、コンサルタントという職業そっくりの出版社の編集長についても
共通していることが多かったものです。

「ハハハ、あの人は粗製濫造だから消えますよ」

と笑っていた出版社の社長の会社が消えて、
その著者はピーク時より更に影響力を持っています。

これが現実です。

本当に人生は面白いです。

自分の影響力がどうなっているのかは、
当の本人が一番敏感に察知しているのであり、
傍観者が知った風なことを言ってはいけないのです。

それどころか、一流の評論をすればするほどに
それに快感を憶えて行動力が鈍りますから、人生下り坂になります。

そして役割を終えて死んでいくのです。

歳を取ったから死ぬのではありません。

評論に精を出して、行動力が鈍っていくから役割を終えるのです。

顎の筋肉だけ発達するとバランスが悪くなるのです。

それだけのことです。

同性の似非インテリたちから嫉妬されるプレーヤーは
将来必ず更にのし上がってきます。

時代を読むには、人を読むのです。

私が小学生の頃、
松田聖子さんはオバサン連中から激しく嫌われていました。

私はアイドルにまったく興味がなくて、
カブトムシとクワガタをどデカい水槽で飼育することを
生き甲斐としていた子どもでした。

それでも松田聖子さんは将来有名になるんだろうな、
偉い人になるんだろうな、と小学生心で感じていたように思います。

なぜなら周囲のオバサンが嫌うような女性アイドルは決まって
有名になって成功していったからです。

せっかく生まれたのであれば、お茶の間で好き勝手に批判しながら
ぶくぶく太って三段腹になるオバサンではなく、
輝くスターのほうがカッコイイです。

せっかく生まれたのであれば、男同士で群がって居酒屋で
自分より成功している人間の批評をする側よりも、
批評されながら女性からはモテている男性のほうがカッコイイ。

でも人間にはいつも二つのグループしかいなかったのです。

好き勝手に批評するグループはいずれ批判していた本人に
養ってもらわなければならないのです。

これが先読みの本質です。

...千田琢哉(2010年8月10日発行の次代創造館ブログより)

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