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【千田琢哉の頭脳】Vol.0374(2010年2月12日発行のブログより)

今の私の上司は社内でも非常に優秀なことで有名な人ですが、酒グセが悪かったり自分勝手な考えで一方的だったりと尊敬できないところが目立ってきました。おまけに説教も長くてウンザリしています。ただし、せっかく本当に仕事は抜群にできるので成長のために耐えようとは思うのですが、このまま尊敬できなくなるようでは部署異動の申請を出したほうがいいのではないかと考えるようになりました。非常に悩んでいます。今の私のこの状況についてアドバイスいただければ幸いです。

(三重県・会社員・Iさん・女性・30歳)

上司とか先輩という日本語を使うよりは、
師匠と考えたほうが成長できます。

師匠の言ったことはいったん全部飲み込むことも大切です。

その場だけで判断したら間違ったと思えることも
アドバイスされることもあるでしょう。

でもそれは長期的に判断したら間違いではないことがわかってくるのです。

自分の思い上がりはなんて恥ずかしかったのだろう・・・
と穴に入りたくなるはずです。

きちんと広く理解したら単に自分が狭かっただけということが
ジワリと効いてくるのです。

同時に浅かったことにも一人赤面します。

あと師匠がやったほうがいいとアドバイスしたこと、
読んだほうがいいといった本、聴いたほうがいいといった音楽、
観たほうがいいといった映画は必ずそのとおりにしてみることです。

ぐだぐだ理由をつけてやらないというのは一番ダメなことです。

それでなければ大きな成長はしません。

別に一生たった1人の師匠に従えと言っているわけではありません。

奴隷になれと言っているのでもありません。

少なくとも期間限定のサラリーマン社会においては
その期間中くらいは徹底的に師匠をしゃぶり尽くしておかなければ
もったいない
のです。

しかも給料をもらいながらというのだから贅沢なことこの上ありません。

この世の中で絶対に正しいこともないのと同様に
絶対に間違っていることもない
のです。

絶対に、と思っているのはその時代のその人の常識だけであって
思い込みに過ぎません。

ある時代は犯罪者扱いされても
別の時代には英雄として評価されるのが人間社会です。

そしてその理不尽さや矛盾も飲み込んでしまうのです。

ありとあらゆる現象をまずはいったん飲み込んで試してやろう、
という思いがなければ死に際に必ず後悔することになるでしょう。

死に際には誰もが後悔をゼロにすることは難しいかもしれません。

でもゼロに近づける努力が即ち生き甲斐なのです。

...千田琢哉(2010年2月12日発行の次代創造館ブログより)

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