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【千田琢哉の頭脳】Vol.0543(2010年7月31日発行のブログより)

うちの会社は妻が経理部長をしており、事務所内で日々起こっている問題を逐一報告してくれるために今までたいへん助かってきました。「実質的には奥さんが社長だな」と取引先や金融機関からは皮肉交じりにからかわれることもありました。ところが、ここ数年の間で優秀な人材が次々に辞めて、その反対に辞めて欲しいような生産性の悪い社員がいつまでも残って収益性が急降下してきました。地元の税理士をしているコンサルタントから「奥さんを辞めさせるべき」と厳しい助言をいただきました。もともと妻と二人で立ち上げた会社で創業30年を迎えて従業員も90人にまで成長してきたのですが。妻の気性は荒いですが、根は母性が強くて面倒見がいいのは私が一番よく理解しているつもりです。

(北海道・会社経営・Hさん・男性・59歳)

ハッキリとしているのは、

女性は従業員がせいぜい30人未満の小さな所帯、
できれば10人未満の家業であればすばらしい特性を発揮しますが、
30人を超える組織になるとむしろ害になるほうが多い

ということです。

反対に1000人を超えるような大組織においては、
男性のリーダーが向いているということです。

もちろん何千人に1人の例外はありますが、
例外だからこそ話題になったり本になったりするのです。

30人未満の家業でこの先生き残るつもりであれば、
女性リーダーの気配り、きめ細やかなサービスが発揮できます。

だから、零細企業では社長の奥さんが実質権限を握って
うまくやりくりしているところが多いのです。

責任を取ることは大の苦手ですから、
見かけの社長業は旦那にやらせておいて、
日常の仕切りはすべて自分でやっていくのが大好きなのです。

これが30人を超えて100人に達したところから露骨に欠点として
足を引っ張り始めることが多くなります。

やたら細かいことを気にしたり、好き嫌いの感情が優先するので、
重大な決断の妨げになるのです。

これが社長の奥さんの場合は、
無意識のうちに自分は特別な存在であることが従業員に伝わって
悪影響を及ぼします。

更にいえば、30人を超えたところから、女性が反対するほうを
選択していくほうがうまくいくことが増えます。

零細企業の経営相談を受ける際に、

「妻と相談してから決めます」

とおっしゃる社長は、実質奥さんが決定権者で社長なんだな、
と理解します。

だから、家業でがんばっていくのがベストです。

別に悪いことではありません。

反対に100人を超えているにもかかわらず、
同じセリフを口にしたらそれはかなり深刻な問題です。

そうした会社では優秀な従業員はまず残っておらず、
生産性の低い社員がどんよりした空気で不平不満に満ちて居座っています。

もちろん最終的には裏切ります。

あと忘れてはいけないのは、
女性の場合は仕事にすら嫉妬するということです。

組織が大きくなればなるほどに、特に同性の友人が少ない女性は
無意識のうちに組織が大きくなることを妨げようとします。

本人は死んでも否定しますが、
やることなすことすべてが邪魔になるのです。

「私ほど会社のことを真剣に考えている人間はいない」

と命がけで否定します。

もっと邪魔するようになるのです。

これは好きな男性にそっぽを向かれた際に、

「私ほどあなたを愛していた女はいなかったのに!」

と叫んでブスッと刺してしまう感覚に似ています。

理由は、

「だってこんなに好きだったんだもの」

でおしまいです。

男女ではもともと肉体が違うように、思考も特性も大きく違いますから、
役割を間違えるとたいへんなことになるということです。

追伸.
しかし、最近は男性の女性化、女性の男性化、が顕著になってきており、日々学ばされ続けています。

...千田琢哉(2010年7月31日発行の次代創造館ブログより)

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