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【千田琢哉の頭脳】Vol.0376(2010年2月14日発行のブログより)

どうして政治というのはなかなか世の中を変えることができないのでしょうか。現代は明治維新や第2次世界大戦後に匹敵する時代の変わり目であると言われているにもかかわらず、誰もそれほどの危機感を持っているようには思いません。結局政治は時代の流れ、世界の流れには無力なままで、行くところまで行って国民が後始末をしなければならないのでしょうか?

(東京都・会社員・Eさん・男性・42歳)

テレビや新聞などマスコミで放映される政治活動の大半が
脱税問題やスキャンダラスなことです。

本来の政治の目的とは全く違うことに
エネルギーを注がれているような気がします。

もっとこれからの日本を創っていかなければならないときなのに、
極めて後ろ向きな足の引っ張り合いをしているうちに、
なぜか政治家の数も次々に減っていきます。

政治家人生の長い人は有能な人というよりは、
無難に何も問題を起こさなかった人が
生き残っているという事実もあります。

つまり日本のサラリーマン社会と同じで、
部長になったらサナギのように大人しく沈黙を保たなければ
いずれ足を引っ張られてしまい、ポジションが失われてしまうのです。

これは実に国民にとって悲劇です。

私は個人的にとてつもない重大な犯罪でない限り、
任期を終えてからすべての罪を償ったらいいと思うのです。

それまでの間は公約通り口にしたことが実行できるように
全力投球していただきたいのです。

選挙前の演説で国民や県民、そして市民に対して
スピーチしていたことを有言実行していたら
この国はかなり変わっているはずです。

だから有言実行することに主目的を置くのであれば、
脱税疑惑程度の問題はペンディングにして欲しいのです。

減点方式による制度からは何も新しいものが生まれないのは
公務員や銀行を見ていれば明白なことではないでしょうか。

政治には間違いなくお金が必要でしょう。

お金のために政治家になる人なんていません。

それではあまりにも効率が悪すぎて割に合わないからです。

本来お金のためでなくこの国を良くしよう!地域をよくしよう!
といった良心があって政治家を志したはずなのです。

だからこそ後ろ向きな足の引っ張り合いで
その志を崩して欲しくないのです。

仮に10億円の脱税をしていたとしても
国の借金を10兆円でも返済すればそのほうがずっと政治家としては
有能なはずです。

10億円の脱税に関しては任期を終えた後に
じっくりと償ってもらえばいいわけです。

その他のスキャンダルも同様です。

そのへんの中小企業ではないのですから、
愛人問題程度のことで国の大切な政策を中断させて欲しくないのです。

つまらない言葉の揚げ足取りなど時間の無駄もいいところなのです。

そんな時間もお金もこの国には余裕が残されていないのです。

国民の1人ひとりもマスコミの流している情報を鵜呑みにしたり
一喜一憂するのではなくて本来の主旨を
きちんと外さないようにしなければなりません。

マスコミに対してそんなつまらない報道はやめてくれ、
とボイコットするくらいでなければなりません。

テレビのコメンテーターも最初は辛口でも
次第にお金のためにならマスコミに合わせるようになってきます。

政治家よりもコメンテーターのほうがよほどお金にはどん欲なのです。

...千田琢哉(2010年2月14日発行の次代創造館ブログより)

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