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女子校出身ワセジョの非モテ感は異常

中学から女子校に進学すると非モテになってしまうらしい。うん、そりゃそうだ。

仮に、異性にモテるためのさまざまな要素を「モテ力」としたとする。女子校に通っていると、この「モテ力」を高める必要はまったくもって、ない。どんなに可愛く制服を着こなそうが、気配り上手をアピールしようが、それを見ている男は父親か学校の先生なのだ。おっさんばっかりじゃねえか。

とはいえ「それでもなんとかしてモテたい」と思うときだってある。すれ違う男子高生がみんな自分に一目惚れしてくれないだろうか。いや、可能性はゼロじゃない。ていうか、共学だったらモテてた気がする。急にどっかの男子校と合併したりしないかなー。(マジでこんなことばっかり考えてた)

だがしかし。そうやっていくら妄想を膨らませても「モテ力」は一向に上がらない。どんな能力を伸ばすにもPDCAが大切だ(たぶん)。でもね、悲しいことにずっとP。PPPP、P。モテる予定はすごいあるんだけど、ぜんぜんDoしねえの。

だから、石原さとみの「モテ力」が53万だとすると、女子校育ちの「モテ力」は8くらいしかない。そんな戦力でいきなり狩場に放り出されても、そりゃ非モテになるしかありませんわ。

でも! 「モテ力」8にもまだ一発逆転のチャンスはある。そう、大学デビューだ。だってこちとらピチピチの18歳よ? 少女漫画と乙女ゲームで身につけた妄想力で、モテモテキャンパスライフを謳歌してやるぜ! ……と、思っていた時期が私にもありました。

うっかり、早稲田大学ってところに進学してしまったのだが、そうするとなぜか性別が「女」から「ワセジョ」に切り替わるんだよね。不思議〜。男の先輩とかに「ワセジョは女じゃねえ」ってマジで言われる。たしかに、これまで自分が女だということを強く意識して生活してきたわけじゃない。だって周りみんな女なんだぜ? そんな必要なかったんだよ。

とすると、性別を「男」と「女」っていう二項対立でしか捉えられない人にとって、女子校出身ワセジョの存在は「女じゃねえ」が正しいのかもしれない。「これがジェンダーってやつか……!」と衝撃を受けたことをいまだに覚えている。ちなみに彼らにとっての「女」は、チヤホヤしてくれる学習院女子とか大妻女子の女子大生のことね。

で、ワセジョとして生きるうちに「正直モテとかどうでもいい」「そんなことより酒が飲みたい」という思考に落ち着く。ワセジョは「モテない」という制約を立てることで、すさまじい「ワセジョ力」を手に入れるのだった。

このように、女子校から早稲田に進学した場合「モテ力」は8から向上しない、というか若干落ち込むので非モテ街道まっしぐら! タイトルがすべてなんだけど、女子校出身ワセジョは非モテの権化なのである。

ちなみに冒頭の「中学から女子校に進学すると非モテになる」っていうのは「なんでわざわざ高い学費払って娘を非モテにさせるの?」っていうのが本来の論旨だったのだが、非モテでも楽しく生きていけないこともないので、別に女子校でもいいんじゃんって思う。

個人的には、10代という多感な時期に自分のジェンダーを意識する必要がなかったのは、結構ありがたいことだ。社会に出るとまだまだ性差によって違う役割を与えられてしまうことが多いけど、それが当たり前じゃなくて「なんか変」って違和感を持てることに価値があると思うから。

ただ、女子校育ちって恋愛偏差値が著しく低いぶん、ろくでもない男に入れ込んだり、付き合ってるかいなか定かじゃない関係を長く続けてたりする場合が多いよね〜。色恋沙汰の違和感はぜんぜん感じ取れないんだな、これが。

とにかく非モテになりたくないなら中高は共学に行くのがベター。もし女子校に進学したとしても、大学から共学に行けば逆転するチャンスもなくはないだろう。(ただし、早稲田以外な)

でもまあ、女子校出身ワセジョの私は、今日も楽しく生きているので、非モテも悪くないんじゃないかなー。

※ すべて、あくまで個人の意見です。

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