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CeVIO Partyの制作協力しました2

まだ続きます。

■M09:ピニャコラーダ 結月ゆかり・IA
表情とカメラワーク担当しました。データを受け取ったときには思わず「公式ーーーー!!!!」と叫びました。公式がそのつもりなら、全力で加担しましょう、と界隈に正しく死んでもらえるようにがんばりました。が、作ってる途中で色々恥ずかしくなってきて自分が何回か死にました。カメラワークでAメロで歌ってる方を手前に、わちゃわちゃ忙しく踊ってる方を奥にっていう構図にしたのは、被写界深度のボケの向こうで踊ってて欲しいなと思ってのことだったのですが演出でなんとなく汲み取ってもらえて良かったです。

あと、2人モーションのカメラワークって案外難しくて、真ん中に誰もいないので、当たり前ですがヨリすぎると誰も映らなくなっちゃうんですよ。この曲に関してはライブ感というよりMVぽい感じでカット割り細かい箇所があるのは、膝をついたり、絡み合ったり(?)、結構アクロバティックなモーションなのでモーション調整の手間をできるだけ軽減しようと破綻とかアラとかを隠してるのが理由な部分も実はあったりします。

■MC:結月ゆかり・弦巻マキ
このMCも表情を担当しました。
イベント全編通して、「はぅ><」の表情を使ってるのはマキマキだけです。多分、本番の映像内には入ってないのですが、2人が喋り始める直前のアクターさんの動きが、本当にMC前のちょっと緊張しているゆかりさんとマキマキのそのままの様子に見えたのでそこにも遊びで表情をつけてました。

■M10:おねがいダーリン さとうささら・ONE
ここに来てなぜか、ささらちゃんのモーション調整の一部を担当しました。めちゃくちゃ時間がなかったのもあって、久々のモーション調整作業えらい大変でした。引き受けたことをちょっと後悔しました。餅は餅屋。そもそも自分は世間的にはモーション屋の一端ではないかという話はさておき。

■M12:オツキミリサイタル IA
カメラワークを担当しました。本番前日(8/27)の夜、もうすっかり終わった気でいたところに、なヲタくんからカメラ!!作って!!!(実際はもっと丁寧でしたが、勢いとテンパリ具合はこんな感じ。追記の注釈:後から本人曰く、現状のカメラークに納得してなくて急遽依頼したとのこと。なので、本番に向けてカメラが全く用意できてなかった無かった訳じゃないです)と突然来て急遽3時間くらいで作って、まさかのイベント当日AM2時納品。モーションってその後で映像に書き出したり後続の工程があるので、普通イベントの1週間くらい前には作業終わってることが多いのですが、当日に納品したのはさすがに初めてでした。イントロでIAがジャンプするところ、本番でかなり演出がキレイだったので、やったー!と思いました。ここのスクショ難所で私は全然成功しなかったので撮れた方はすごいです。

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個々の曲についてはこんな感じでした。あとから自分で何をやったのか忘れがちなので備忘録も兼ねてます。

ここまで表情を作った作ったと書いているものの、何をどう作ったんだってちっとも書いてないですね。私が作ったのは目周りです。これも、その、ちょっと変な話に思われるかもですが、モデル読み込んでモーション読み込んで曲データを読み込んで、データが正常かチェックしながら1回再生してぼーっと眺めてると、そのキャラがどんな顔して動いてるのか自然に見えてくるので、基本的にはそれを写し取ってるだけです。これも元となるモーキャプデータの精度が良いのと、アクターさんの動きの演技力に拠るところが大きいと思うのですが、アクターさんの表情自体は全然参考にしてなかったりします。あくまでキャラクター自体がどういう性格でこんな動きのときはこういう顔をしてるというそんな妄想から見えてくる表情を写し取ってます。ただ、美人に顔をしかめて歌ってもらうのは完全に私の趣味です。表情がつくと、魂とまではいかなくても意思をもったキャラクターになるのでこの瞬間がすごく好きです。

イベント全般のカメラについては、なヲタくんはちょっと作り込みすぎてライブ感として大丈夫か心配していたようですが、私はその心配にうっすら気づいていながらも言ってこないのをいいことにやりたいように好き勝手作ってました。というのも、ウマ娘のゲーム内のウイニングライブだって、演出はめちゃくちゃライブ感あるけどカメラはかなり作りこんであるし、系譜をたどればアイマスだってそう、なんだかんだで視聴者は画面越しに見ることになるので、リアルライブに寄せるにしてもMステスーパーLIVEとかFNS歌謡祭とか、そういうイメージに近い方が楽しんでもらえる自信はありました。今回スクショのSNS投稿がOKなライブだったのもあって、キレイなスクショがいっぱい投稿されてて本当に嬉しかったです。

こんな感じで、私の作業としては実質3週間くらい大変大変と言いながらも結構楽しみながらCeVIO Partyの制作をしてました。

ここからは少し暗い話、こんなこと書いて良いのか悩みましたが、何とは明言しませんが実はすごく悔しかったのです。断片的にしか知らないですが色々事情があって最終的にああいう形になって、禿げ上がるほどの悔しさに、それなら今回、自分にできることは惜しみなく全部全部、全力でやってやろう、がっかりさせてしまった人たちを救えるかなんて分からないけど、何もやらないよりはいい、とただがむしゃらに頭と手を動かしました。

結果、本番のライブ映像を見た時にあまりにキレイで、横のチャットに「やったー、かわいい」とコメントが流れるたびにマジ泣きしました。もちろん私だけじゃなく多くの人が関わってCeVIO Partyはとても素敵なライブイベントになりました。私ができたことなんでその中のほんの一部分で、それでもあれが私のできたことの全部の全力です。それをひとつもボツにせずにキレイにUnity用に変換して使ってくれた、なヲタくんには感謝です。あれは相当悔しかったんだと素直に口にだせたのはCeVIO Partyが終わった後でした。

もう何をどう総括したらいいのか分からないのですが、とにかくあのCeVIO Partyを見て少しでも楽しんでもらえたのならこれ以上ない感謝です。たくさんの楽しかったという感想を見聞きして、がんばった甲斐あったと正直なところ私自身すごく救われました。でも、挽回はできてもあれはあれ、これはこれ、忘れることはないです。反省も後悔もしました。まだまだ出来たところもたくさんあったと思います。ただ今後も良いものを作っていくことに貪欲であり続けたいです。
早速なんだか楽しそうな(大変そうな??)案件の予感もしているので、遠からずお目にかかることもあるかと思います。その時はまたよろしくおねがいします。

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