九月軟禁即興コントライブ「疎」の映像作品版より 「野球部の親の会」

おもしろすぎて誰かにこの感想を伝えたい。
ピン芸人九月が自ら軟禁されて観客からお題を貰って即興コントを作っていき、最後にコントを発表する。というライブを映像作品に仕上げた1本。

軟禁ライブはツイキャスで配信もあったのでちら見していました。なので「ああこれがこうなるのか。」という楽しみもあって、こちらの映像作品も面白かったです。現地で見ていなくても参加している気分になれましたよ。そして、お客さんの反応が映像に入っているので、より空気感がリアル。ドリフで育った私としては、やはりお客さん有りのコントって好きです。

その中でも私的な問題作。もう、タイトルから「ヤバいな」ってその筋の人はピンとくるんじゃないでしょうか。

野球部親の会(おめん)

()内はお題です。「おめん」というお題から作られたコントが「野球部親の会」。

ぜっったいやばい。

私自身はそんなにハードコアな保護者関係はなかったのですが、世の部活保護者ってほんと、まんまこれ。コントじゃなく現実。っていうか現実の描写だけでコントになるのかよ。というくらいそのまんま。

PTAの講演会イベント(PTAというのは父母と教師の学びの場という体になっているので、大体のPTAでは講演会や講習会を開催しなければならない)にお招きして、講演会をしていただいた後にこのコントをやっていただいて会場を乾いた笑いと冷や汗で満たしたい。おいくらあれば可能かしらと計算してしまいましたよ。
PTAの企画をたてるほどPTA活動に参加していないので無理ですけどね。いつか役員を押しつけられた時には是非依頼したい。あるいはこのコントだけシングルカットされて500円位で販売されたら買って保護者友達に配りたい。

その位おすすめ。

若干ネタバレ含む

このコントは、小学校の部活の保護者打ち上げ(一部の都道府県は部活は小学校からあり、それらがスポーツ少年団となって各種大会に参加している)と思われる飲み会。

以前に在籍していた熱心なエースの子の保護者に対する愚痴をやっと言えるというシチュエーション。そう、仲良くしていてもこの最後の打ち上げにならなければ語り合えない。チームで行うスポーツ、そして学校が母体となるチーム、そして我が子愛しさが絡む集まりは非常に難しいのです。

これだけで、おわかりいただける方はおわかりいただけそうなんですが、そんな温度差の違いあるあるネタでひとしき笑える。笑えるのだけれども……

このオチ、あるんですよほんとに。

うわああああああああ!みんなおめん外してなかったっていうか別のお面かよ!っていう恐怖。いや、だってこれ、みんな知ってたんでしょ?それで、この保護者の愚痴をひとしきり聞いてからのこのオチなんでしょ?

あぶねー、私は話聞いて笑ってた風に見えるかもしれないけれども愛想笑いだけだからね!と意味もなく言い訳をしたくなるこの感じ!!ヒュンって落ちてく感じ!まじで怖い!油断大敵!

ゾワゾワしてきます。そしてなにより芸人九月って、保護者の立ち位置からこのコントを作ったわけではないんですよね。子ども時代の経験から作られたコントなんですよね。

というところまでセットでゾクゾクします。子どもにばれてますよ、皆さん。

え?私ですか?子の保護者の皆さんは良い人ばかりですわよ。大丈夫ですよ。全く身に覚えなんかありませんから。油断大敵!ははははは!

というわけで、同じように後味が秀逸なコント貼っておきます。

その他おすすめ作品「食べ放題」「舞姫の間」

「食べ放題」は、軟禁ライブの配信で見かけてツボだったんですが、「ああ、こうなるのか」と思った度合いNo.1のコント。狂気と笑いはそのままにシュッとした感じに仕上がってる。

「舞姫の間」は、ぶっちぎりで面白い。切れ具合というか。好き。

こちらの映像公演にも入るらしいので、ご興味がある方是非。

そして、こちら配信有りの軟禁ライブ再び。

お時間あったらぜひ!そして、見たら感想教えてくださーい!

来年またなにかやれたらいいな