読書感想文的な構文
感想を語る当たって便利な構文ってあるんですが、安易に使ってしまうと危険だよなって最近思うのでメモ。
私にはできない
「主人公は様々な困難に負けずに頑張ってすごいと思いました。私だったらできないなと思います。」
ってやつ。私も使ってましたが便利ですよね。だがしかし、この困難が回避不可能なケースの場合は注意が必要です。
私ごとですが、病気の際によく「すごいね、私なら耐えられない。」と言われました。それは、何か言おうとしたけれども言葉が見つからずに励ましのつもりで言ったのだろうと受け取ってますが
え?あなた私と同病になったら飛び降りるの?
ってつっこみたかったです。次回病気になって同様の事を言われたらは容赦なくつっこみます。同様に被災などの場合も、それはもう避けようがない事柄なので、「できるかできないか」はお構いなしに「やらねばならぬこと」なのです。
これは、例えば目標へ向かって努力したことを褒め称える場合に使わならありです。やりたくてやってることですから。
○○はないけれども△△はある
金子みす○ゞ構文ですね。
これって、「○○はないけれども」という僻み妬み嫉みを露悪的に発しているわけですが、露悪的な告白は下手にやると非常に醜く、だからこそ金子みすゞの詩は素晴らしいのだという(妬み嫉みを昇華している)ことを頭に入れておかないと危険だと思うんですよね。
そして「○○はないけれどもΔΔはある」ということは「△△はないだろお前」という事をいいたいのかなという。その辺の滲みかたを間違えると醜悪だなと思うのです。「○○がある」ことに対するリスペクトを滲ませたいものです。
キャッチフレーズなんかに使いやすいですけどね、安直すぎると醜いです。
(他者の欠点をあげて)それに比べてこちらの良さよ
これは、誉めているつもりの対象に対して失礼だなと。あわよくば前者の評判を落としたい、というかむしろそれメインなんじゃないかという。書き手の嫌らしさを感じるとともに、ほめられた側も悪口のだしにされた感があって気分が悪い。
書くなら「この良さよ」とストレートに書いたほうが嬉しいですね。
まとめ
以上、3つあげてみました。これらってよく読書感想文で使ったなと思いました。
あらすじ書いて最後にちゃちゃっと一文添えるあれです。
なので、これらの事を言われたら「なんといって良いかわからないけど何か言いたいんだな・コミュニケーションをとりたいんだな」と優しい気持ちで受け取るようにはしていますが、私は極力使わないようにしたいなと。
メモメモ(._.)φ
来年またなにかやれたらいいな