右脳思考と左脳思考について

皆さんは右脳思考と左脳思考という言葉はご存知でしょうか??

ボストンコンサルティンググループで元日本代表をされていた内田和成さんが出されている「右脳思考」で右脳思考と左脳思考について書かれていました。

私自身今までロジカルシンキングを磨かねばと躍起になっていたため、未知の領域に近い状態でした。そもそもあまり今まで左脳と右脳を意識したことがなかったため、脳の作りについても少し知ることができた良書でした。

1:右脳思考と左脳思考について

左脳思考とは「ロジカルシンキング」のことです。論理的思考ですね。相反する右脳思考は「直感思考」のことです。では右脳思考と左脳思考がなぜ必要なのかについて記載していこうと思います。

ビジネスにおいてロジカルシンキングは、あくまで経験による直感で感じたことに対しての肉付け材料でしかありません。

よく仕事はロジカルシンキングが重要だと言われます。私も大切だと感じています。しかしロジカルシンキングのみでは抱え込んでしまうだけですし、何より仕事も対人間のコミュニケーションのためプライベートと密接に関わっていると考えています。

例えばどこかにデートに行く際に、「A店に行こうと思う。なぜならデートコースとコスパにおいて現在の所持金を考えると妥当ラインと考えているためだ。しかし万が一〇〇のリスクが起きた場合はA店で〇〇のようなリスクが発生するため、B店を第二候補と入れておいた方がよい。そのためには〜」といった思考で決めますでしょうか??

恐らく大半の方はそのような思考回路で決めないと思います。

まず最初の考えとしては、どこが美味しそうかやパートナーが好きそうなところを選びますよね。

本来人間はまずは直感で選ぶように思考回路が出来上がっているのです。しかしビジネスの世界では直感を置き去りにしてロジカルシンキングのみが重宝されます。また直感的にいいと思ったことでも直感で仕事するなと叱責されます。

ただし、直感のみで仕事をするのはよくないと私も思います。しかし経験をしていく上で、理由はなかなか浮かばないにしろこの方法がいいんじゃないか??と直感で浮かぶことは多々あります。まずは感じる(右脳思考)ことが非常に重要です。その後論理武装をして他人が納得するように固めていけば良いのです。

そして最終的には再度直感で決めるという流れです。

最終判断は過去の経験に基づいて直感で行うことになります。

しかし中には勘が鋭い人もいると思います。持論ですがもしかしたらその人は上のフレームに当てはまらないかもしれません。

2.歴史やサブカルから見てみよう

最近個人的にハマっている漫画は「キングダム」です。

キングダムとは兵馬俑や万里の長城で知られる秦の始皇帝が中華を統一するまでを描いた歴史物です。いわゆる春秋戦国時代、戦国七雄の時代です。日本で表すと縄文時代に相当します。卑弥呼が出てくる前の時代です。どのくらい前時代か想像できるかと思います。日本では獣を狩って生きている時代に中国では土地取り合戦が起きているのです。当時の中国はかなり文明が発展していました。

と、話が脱線してしまいました・・・では本題に入っていこうと思います。

キングダムに出てくる将軍の戦い方を見ていると、上で紹介した右脳思考・左脳思考を用いて戦っていることがわかります。その中でも偏っている将軍・バランスの取れている将軍が分かれている感じです。

まずは「右脳思考(直感)」フル活用の将軍です。

見ている人なら納得できるかと思いますが、麃公(ひょうこう)将軍です。言わずもがな「本能型」と言われる武将です。今までの場数の経験から敵の策を炎で表現し、嗅覚によって感じ取る武将です。嗅覚もあくまで比喩表現だと思いますが、完全直感で戦っている武将です。麃公将軍は完全な「右脳思考」型武将です。

続いては右脳思考と左脳思考のバランスが取れている武将です。個人的に感じるのは王翦(おうせん)将軍ですね。私の推しの将軍です。

例えば左脳思考(ロジカルシンキング)です。「鄴攻略」の時は趙側の小城を奪い、鄴に住民を集めることで食料を早く尽きさせるといった戦略を練っています。また食料を斉から供給してもらい、完全攻略しました。正しくリスクヘッジや敵側に立地・行動経路・考えを予測して論理的に組み立てる左脳思考を用いた戦略です。一方、右脳思考はどこかと言いますと同じく鄴攻略において蒙恬を臨時将軍にしたシーンです。論理的な思考では五千人将が大事な局面で将軍になるとは説明尽きません。蒙恬は過去実績がある武将ですが、最終は王翦の直感で臨時将軍になりました。キングダムで描かれている戦を見てどちらかというと右脳思考寄りではありますが、双方用いているバランスの取れた武将と言えます。

最後に左脳思考に特化した将軍です。厳密には将軍ではないですが、「昌平君」です。言わずもがな秦国の総軍師です。昌平君は数々の戦において立地・相手の将軍の特徴・実績を分析して軍師・総司令として戦略を実行して攻略しています。「河了貂」も含め軍師は左脳思考を主に用います。

つまり会社を1つの国とした場合、ロジカルシンキングだけでは成り立つことができません。左脳思考・右脳思考それぞれを有し、更にはその下で実際に戦う人がいないと生き抜くことができないのです。秦国はいい状態でそれぞれの思考を持つ武将が揃っていたため勝ち抜くことができたと言えましょう。より深く掘り下げると他の観点でも見えてくると思います。現在のビジネスフレームは歴史から学ぶこともできます。皆さんもキングダムを見る際はビジネスフレームの視点で見るとより面白いかもしれません。

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