存在を拡大していくと無限になる

西野雄士

小学生の時にこんなことを考えていた。

「人間は空を飛べるか?」という問いに対して、普通は「No」と答えるだろう。

でも、僕の答えは「Yes」だった。

現に人間は空を飛いんでいる。

飛行機を使えば。

「人間は1万km以上離れた人と一瞬のうちに意思疎通ができるか?」という問いに対しても、その答えは「Yes」だ。

電話を使えば。

人間が開発した道具の使用まで含めて、人間の能力であり、人間という生物ではないかと、そんなことを考えていた。

あれから30年、人間の能力はさらに飛躍的に向上した。

今なら1万km以上離れた人のリアルタイムの姿形を一瞬にして見ることができる。

その姿を見ながら話ができる。

大組織でなくとも、個人で、一度に何万人もの人にリアルタイムで自分の伝えたいことを発信することができる。

一昔前なら考えられない。

今やほとんどの人類が超能力者だ。

存在の拡張、ということを今もよく考える。

株式会社Self&UniverseのSelfは自己という意味だ。

学生時代、映画サークルで初めて監督として制作した短編映画のタイトルに「らんぷ」とつけた。

完成後しばらくして、京大教育学部の心理学の先生にその作品を見せる機会があったのだが、「ランプというのは、ユング心理学ではSelfセルフ=自己の象徴だよ」と話してくださったのが印象的だった。

ランプの灯は、自己が世界を照らす灯りだと。

それから僕はずっとSelfについて考えている。

20代、30代の前半くらいまでは、僕自身のSelfの範囲が狭かったように思う。

Selfはあくまでプライベートなもので、自分のもの。

しかし、教室を拡大し、スタッフを雇い、たくさんの人に力を借りて、たくさんの生徒等を支援ようになってから、どんどん僕のSelf、そして僕の命がオフィシャルなものに感じられるようになっていった。

僕のSelf、僕の命の輪っかは、他者のSelf、命の輪っかと重なり合いながら、運命共同体のように存在していて、

その重なり合った大きな輪が、僕のSelf、命であるとも言えるし、私の中にも他者のSelf、命があるのだと感じられるようになった。

結婚して、尚更その感覚は強くなった。

そして、20代の頃に思っていたのと違い、その自己の拡大、命の拡大は自分を楽にすること、軽くすることだと気づいた。

自分のSelf、命が、プライベートなものだけだと限定してしまうと、それは有限で大変窮屈になってしまう。

プライベートなものでありながら、外に開かれ、他者と重なり合い、大きくてゆるやかなSelf、命を形成していると考えると、それは無限になる。

Self&Universe

自己というランプの灯りは、他者の灯りと重なり合って、無限に広がり、宇宙を形成していく。

テクノロジーの進化により、人間の能力はどんどん拡大されていく。

そして、人間のSelfも、生き方・考え方によっては、無限の広がりを見せる。

一昔前にこんなことを語ると、何というか神秘主義的に感じられて敬遠する人も多かったのではないかと思うけれど、

誰もが小型のコンピュータを持って日々それに没入し、超能力を獲得した2022年において、そして全世界的なパンデミックを経験し「人類」という規模の命を体感した2022年においては、

理解してくれる人も格段に増えているのではないかと思う。

2010年頃に塾の先生としてこのようなことを書くのは大きな勇気が必要だったが、僕はそのようなことを考え、伝えていくことが無常の喜びだった。

いつの頃からか、それを控えてしまうようになった。

Self&Universeを設立したのを機に、その頃の自分を取り戻して、自分が普段考えていることを、少しの勇気を持って、自由に発信していく。

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西野雄士
株式会社Self&Universe 代表取締役(2022年-)、学習サロン ブリリアンス 代表(2010年-)