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文字を打つだけの機械? 「ワープロ記念日」って?

またしても世代間ギャップジェネレーションギャップ的に「なにそれ?」と言われそうな物の記念日が今日やってきました。それが9月26日「ワープロ記念日」です。

過去にはこちらの記事でも「ポケベル」や「ウォークマン(カセットテープタイプ)」についてちょっと扱いましたが、「ワープロ」は……さすがにもう忘れられた遺物ですよね。


「ワープロ」とは

「ワープロ、ワープロ」と言いますが、正式には「ワードプロセッサ」の略。何が出来る機械かというと……なんと文字が打てます!そしてそれを紙に出力できます

「パソコンでできるじゃん」

……ごもっとも。ごもっともなんだけど……みんなこの「ワープロ」を使って文書を出していたんですよ、昔は。小説家とかライターとかの「物書き」と言われる人たちは大体この「ワープロ」持ってたんですよねぇ。

なんでパソコン使わないのかって?そりゃ……パソコンで文書を作成するのがとてもハードルが高い時代だったからです。パソコンが1台30万円とかするときに、「ワープロ」は1台10万円とかでした。

また、今のようにパソコンは分かりやすいわけではなく、まず文書作成ソフトを立ち上げて(フロッピーディスクで)、なんだかわかりづらいメニューを「カーソルキー」で選んで……と、まぁとにかく面倒だったわけです。

結果、「文書作るだけならワープロでいいよね」となって「ワープロ」は大いに売れたのでした。


めっちゃ高かった初代「ワープロ」

今日が「ワープロ記念日」となっているのは、1978年の9月26日に東芝が日本語ワープロを発表したからです。

そのときの「ワープロ」の価格は630万円(!)。いやいや、誰が買うんだよこんなの……。当然「こんなの普及しないだろう」と存在自体が疑問視されたそうです。

とはいえまぁ、最初に作られたものが高くなってしまうのは仕方のないこと。その後はいろいろと技術革新もあり、上記で言ったように一般人にもお求めやすい価格になったため、一気に広まることになったわけです。

「文字を打って出すことしかできないものがそんなに売れるなんてなぁ」と、若い人なら思うかもしれませんが、印刷所などに頼むこともなく綺麗な活字で文書を出せるというのは、とても魅力的だったわけですよ。

まぁその後……パソコンの進化とともに用済みとされてしまい、時代の影に消えていくんですけどね。


これを読んでいる人の中には、「持ってた持ってた、ワープロ!」という人もいるかもしれませんね。

今でも文書作成ソフトのことを「ワープロソフト」という言い方をするときもありますよね。それくらい「ワープロ」というものは世の中に浸透していたわけです。

懐かしものを扱うときにいつも言いますが、今普通に使っている物ももしかしたらいずれ消えてしまう物もあるかもしれません。

「ワープロ」のように記念日が作られていれば思い出すこともあるでしょうけれど、そうでないものも多いはず。ただ、それでも良いのかもしれません。

たまにふと思い出して「ああ、そんなのあったねぇ」と話のネタになるんですから。



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