セ・リーグ野球の醍醐味

 今日は明治神宮野球場にて行われた東京ヤクルトスワローズVS阪神タイガースの試合を観戦しに足を運んだ。セ・リーグ同士の試合を生で観るのは久しぶりだったのですごく楽しみだった。結果としては阪神が効果的にタイムリーを重ね、9対3で快勝した。
 セ・リーグの試合を観て感じたことは投手交代のタイミングの醍醐味があると思った。ヤクルトの先発吉田大貴投手は3回まで1点ずつ失点を重ねていたが4回以降立ち直り4、5、6をゼロに抑え、6回116球、被安打9、四死球2、失点3の成績で終えた。しかし1点を追いかける6回裏、2番の青木選手から始まる絶好の回にヤクルトは簡単に青木、山田、村上と三者凡退に終わってしまった。同点、更には逆転も期待できた打順での攻撃を簡単に終わってしまった次の7回表、阪神は糸井選手から始まる好打順、この回に1点でも失点をすると完全に阪神に流れが行ってしまう中、私は流れを渡さない為にも吉田投手を続投させた方がいいのではないか?と思ったが、高津監督は長谷川投手にスイッチをした。
私が吉田投手を続投させた方が、と思ったのは5回裏の攻撃で、ここまで96球投げていた彼をヤクルトベンチはそのまま打席に立たせた事だ。つまり4回5回の投球を見て阪神打線を封じ込められる、とベンチは踏んだからだ。だからこそ重要な7回表も続投させる選択肢もあったのではないだろうか?
 そして結果として代わった長谷川投手が一死満塁のピンチを招き、原口選手のタイムリーを浴び2点を奪われてしまった。そこから更に代わったクック投手も押し出しを含むタイムリーを浴び、完全に阪神が勝負を決めてしまった。
又、久しぶりのセ・リーグの観戦なので今日の一試合で断言は中々できないが、パ・リーグと違い、敗戦処理という概念が少し希薄な感じがした。というのはヤクルトの7回裏の攻撃が8番で終了した後の8回表、7回途中で3番手で投げたクック投手をそのまま投げさせるかと思ったら頭から星投手に代えていた。ほぼ捨て試合になってしまった状況である程度のイニングを稼げるクック投手を僅か2/3イニングで代えるのは少しもったいないな、と思った次第だ。
結果的に星投手は8回を三者凡退におさえはしたが、予定調和で8回裏の攻撃で代打を出されお役目後免となった。
 ここ数年パ・リーグとセ・リーグの差が叫ばれているが、ロングリリーフ、敗戦処理の意識をベンチがしっかり持つ、その為には9番投手○○ではなく、9番打者○○というチーム方針を掲げること、それをする事で投手にどのタイミングで代打を出すかのジャッジをくだせるのはセの監督の方が慣れているのでパ・リーグとの差も詰められるかもしれない。
最後に藤浪投手が投げたが交代がコールされた時の歓声は凄かった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?