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サービス業としてのデザイン

はじめまして!

デザイナーのTakeshiです。インハウスやフリーランス、コンサルティング会社などで働き、現在はIT企業でUXデザイナーをしています。
デザイナー歴は約20年です。失敗だらけの社会人生活でしたが、その失敗から「体験」という概念がいかに大切なのかに気づく機会を得ることができました。そして、ありがたいことにデザイナードリブンでサービスをグロースさせる実績を持つことができました。

これからnoteに執筆していく記事は、自分自身のスキルセットや考え方を客観的に再度理解することが目的です。しかしながら、記事を通じて世の中の誰か一人にでも何らかの課題を解決できれば幸いだと思っています。

3つのデザインマインド

私はデザインをするにあたり、最も大切にしていることが3つあります。

1. 工夫すること
2. 気遣いがされていること
3. 使ってくれるユーザーへ感謝の気持ちを持つこと

まず、工夫することについて。デザイナーという職業は多くの職種の中でも自由の裁量が広い仕事だと言えます。デザインで不可能なことは少ないはずです。私はデザインを理由に「できません」は絶対に言わないようにしています。まず引き受けてみる。当然ながら結果としてできないこともありますが。。ただ、このような試みから小さなことでも工夫が生まれます。それが新しい価値を生み、社会を変えていくのです。

次に気遣いがされているかについて。工夫は大事ですが、誰のための工夫かを客観視することです。自己主張のための工夫ではなく、きちんとユーザーのための工夫になっているかが大事です。この思いが気遣いにつながります。

そして、使ってくれるユーザーへの感謝の気持ち。デザインは必要不可欠なものだと言い切りたいところですが、一方でデザインが世の中から無くなっても、人々が生きていけなくなることはありません。極端な比較ですが、医者とデザイナーでは社会の貢献度合いが異なるわけです。ですので、デザインを仕事としていることに感謝し、そしてデザインを使ってくれ、評価してくれるユーザーへ感謝することです。

サービス業としてのデザイン

デザイナーは技術職ではなくサービス業だと思っています。デザインそのものはあくまで手段であり、デザインを通じてユーザーへの体験や価値を生み出すことが本質だと考えるからです。デザイナーという職業を通じて社会貢献していきたいのであれば、このようなユーザー本位の意識を持つことです。そして、ユーザーに直接触れるものを設計していることを自覚して、ユーザーの行動や生活をより良くできているか、ということを考え抜くことです。

なぜUXなのか

UXという言葉だけが多くの場所で使われている割には、世の中の体験にはまだまだたくさんの課題がある思いませんか?

日々進化していくテクノロジーには、必ずUXも平行して考えないと、人間の生活にしっかりフィットした体験は実現しないでしょう。それは人間に寄り添った振る舞いをしなければなりませんし、誰もが簡単に理解できる体験でなくてはなりません。
効率化という側面もあります。ある行動をする時に、1ステップ減らすことができたなら。それはその人の人生を1秒効率化させることができたと言えます。毎日行う行動だとしたら、一年で約6時間分の有効活用できる時間が増えることになります。このように、小さな改善でも多くの人の人生をより豊かにするのです。

さいごに

記事の中で、きれいごとや言葉だけで人を満足させることは意味がありません。結果が伴っていることが最も大事なのです。そして「ナレッジや方法論を熟知している=結果が出せる」ではありません。これから書いていく記事は方法論やナレッジではなく、考え方や事例を取り上げる予定です。考え方の軸があれば、難しい課題に直面してもより柔軟にUXで解決させることができると思っています。

これからいろいろな記事を不定期に執筆いたします。お楽しみに!

宜しければサポートいただけると嬉しいです! 執筆活動費として大切に使わせていただきます。