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既婚男性が不覚にも風俗嬢にガチ恋して落ち着きを取り戻すまで(4)

前回の続きです。

カラオケ後のRさんへの想い

カラオケ当日に、Rさんに1時間遅刻されたことで、Rさんに対する想いが冷めてきました。

Rさんにとって、私は、大事な恋人候補ではないのであろうと。

ただの、良客の一人なのかな。。と。

熱い、焦りに似た、Rさんへの想いは落いてました。

「次にお店に行くのは、2週間後ぐらい、いや、もしかしたら3週間後ぐらいにでいいかもな。少し落ち着こう」ぐらいな気持ちでいました。


この時の私自身のRさんへの思いを整理すると、Rさんを、とっくに「風俗嬢」とは見れなくなっていました。

カラオケは奢ったのですが、プライベートな時間を共に過ごしたことで、私の中でのRさんに対する見方は変わっていました。

結婚してから、女性と二人きりでカラオケに行ったことはないですし、特別な存在になっていることは間違いありませんでした。


私がRさんに想う関係性は、当てはまる言葉がなく、すごく難しいのですが、体の関係を持ってしまっているので、「友達以上恋人未満の関係」?

自分としては、「良客と嬢の関係」だけは、嫌だなと思っていました。この関係は、お金でつながっているためです。

あと、一時期は毎日チェックしていた写メ日記も、この時期には、見れなくなっていました。

なぜなら、大事に思っている女性が、色々な男性客に対して相手していることがわかる日記などは、全く見たくありません。とても心が苦しくなり、悲しくなり、虚しくなるからです。

私はRさんに対して、恋人でもなくてよく、セフレでもなくてもよく、ただただ友達のような関係になれないかと思うようになっていました。これが既婚者の私が望む一番良い関係性です。

振り返れば、この2ヶ月間、寝ても覚めても、ずっと、Rさんのことが頭の片隅にありました。

実際に、この2ヶ月間で6回ぐらいは直接会っています。

普段、テレワークで、家族以外の人と直接会うことがない私にとっては、Rさんは、家族の次に会っている深い関わりのある人になっていました。

そんなRさんを、カラオケで遅刻してきたからといって、やはり、簡単に無下にはできなくなってました。スッパリ気持ちを切り替えるのは難しいです。


Rさんに、情がうつっています。

Rさんは、風俗嬢という世間では公にしづらい仕事をしている。でも、彼女の人間性を見て、関係を持っていたいと思ってました。


「Rさんは、なぜ、この仕事をしているのか?」とよく考えてました。
自分一人では答えが出ない問いです。

やっぱり、お金のため?

昼の仕事がうまくいかず、しょうがなく夜の仕事をしている?

一番嫌だけど、本当にエッチが好きだから?

本当はやめたいけど、一度、この仕事で、その日に大きなお金を稼げることがわかったら、昼の職場に戻れなくなった?

(この手の質問をしても、正直に答えてくれるとは限りませんし、私からもしないようにしており、聞くことはしませんでした。)


ただ、もし、本当は辞めたくて、嫌々この仕事をしているのであれば、私が手を差し伸べてあげたい。

お金のために仕事しているのなら、協力できるなら、サポートしてあげたい。

心と体が傷ついているのであれば、癒してあげたい。

何か困ったことがあれば、相談に乗って、助けてあげたい。

本当に、偽りなく、心の底から思っていました。

Rさんが本当は、腹黒い人で性格悪い人でも、騙されてもいいよ。それぐらいの覚悟でした。それぐらいRさんは大事な人になってました。


Rさんに対する思いは、性欲であるエロスの愛ではなく、人として大事におもうフィリア(友愛)の愛に変わっていました。

一方で、私のこの気持ちは、いくら言葉で伝えても、伝え切れないだろうな。とも思っていました。

自分でも、なぜ、ここまで、Rさんに執着しているのか、Rさんに対してここまで良くしてあげようと想うのか、ちゃんと説明できないのです。

私の脳が、Rさんを大切にしろ、大事にしろ、とだけ伝えてきます。それに逆らうことができませんでした。


突然、お店が閉店!

カラオケから数日後、私は、少しは冷めたものの、想いは続いているため、RさんにLINEを送りました。

「この前カラオケでRさんが歌った悲しげのバラードの曲で、歌手の名前聞いたけど、忘れてしまった。アルファベットの歌手名だったと思うんだけど探したいから、教えて。」

みたいなメッセージを送りました。

ちなみに、この質問メッセージは本心から聞きたかった質問です。

彼女の歌声に感動して、この曲が忘れられず、元の曲を聴いて彼女を思い出したいと思ってました。

数時間後、思いがけない返信がきました。

「その曲は、XXXて歌手で、曲名はXXXだよ。」

ここまでのメッセージは驚きません。

「実は、突然なんだけど、お店が閉店しちゃった。X月X日から、XXXというところで働くことになったんだ。。私も今日閉店を知って、びっくりしてる」

みたいなメッセージが来ました。

私も、いきなりのお店が変わることに驚きました。

その時、私が一番に思ったのは、「いきなり、お店が変わるなんてRさんはとても不安だろうな、不安を取り除いてあげたい。」という気持ちでした。

(ちなみに、Rさんはお店が閉店になったと知り、その日のうちに、突如、知り合いを頼って、他のお店を紹介してもらい面談に行って体験入店を決めたそうです)


LINEで、励ましメッセージをたくさん送り、不安なRさんのために出来ることは何だろうかと、自分で考えました。

私が考えたのは、以下です。

・新しいお店の最初のお客になり練習台になる
・Rさんが喜ぶようなプレゼントをあげる
・LINEではなく、直筆の応援メッセージを添えてプレゼントする


カラオケで、自分のRさんへの気持ちが沈んでいたのが、何だったのでしょうか?

Rさんのためにやれることをしてあげたいという気持ちが起こり、テンションが上がっていくのでした。

次回に続く

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