シオン/Coda

コーダ(Children of Deaf Adults)です/両親が耳聞こえません(ろ…

シオン/Coda

コーダ(Children of Deaf Adults)です/両親が耳聞こえません(ろう者)/コーダ視点で語ります/手話とか聞こえるとか聞こえないとかそんな話ばかりします/難聴児教育に関わってきたので経験談を語ります。

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  • ヤングケアラーについて

    ヤングケアラー関連記事です。コーダもヤングケアラーです。

記事一覧

固定された記事

『ヤングケアラー わたしの語り』出版によせて

2020年10月末に「生活書院」さんから書籍が出版されました。 家族やきょうだいのケアを経験してきた当事者7名の内の一人として、私も書かせていただきました。 (この書籍…

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ヤングケアラーを知るとは。

某市社協が主催するヤングケアラー理解促進のウェビナーに参加しました。 地元でこのような講演会が開かれるのは珍しいと感じたのと、どのくらいの人数が参加していて、ど…

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コーダのしていることは「介護」なのだろうか

ヤングケアラーということばがある。 フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)によると、ヤングケアラーは以下とある。 「通学や仕事のかたわら、障害や病気のある親…

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「言語化」するということ。

歳を取ってくると、時間の流れの感じ方が変わってくる。 1日があっという間。 下手すると「今日、何もしてないじゃん……」てなる。 実は、このnoteとブログの使い分けが自…

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コーダはヤングケアラーなのか

「ヤングケアラー・若者ケアラーのピアサポートの場を創る~ピアサポートグループの実践報告~」をオンラインイベント(2020/8/9)に参加させていただいた。 主催は、一般…

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コーダのことを知ってほしい。

コーダと言う言葉に出会って10年は経つでしょうか。 コーダの友人もずいぶん増えました。 しかし、コーダに傷つけられて苦しんだ時期もありました。 同じコーダとは言え、…

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耳の聞こえない親を持つ聞こえる子ども ~セキララに語る~

Twitterでとある人のツイートを読んだとき、自分の中に閉じ込めていた記憶が溢れだした。 自分がコーダ(Children of Deaf Adults)であることを思い知ることになった、数…

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『ヤングケアラー わたしの語り』出版によせて

2020年10月末に「生活書院」さんから書籍が出版されました。 家族やきょうだいのケアを経験してきた当事者7名の内の一人として、私も書かせていただきました。 (この書籍は本名で掲載していただいております。) 私自身のコーダとしての生い立ちや想いを、セキララに書きました。 これを書くにあたり、閉じ込めていた過去の自分と向き合う作業が必要で、それこそ泣きながら文章を書きました。 自分でもなんでこんなに泣いているのかと笑ってしまうときもありました。私は真剣に過去と向き合ったの

ヤングケアラーを知るとは。

某市社協が主催するヤングケアラー理解促進のウェビナーに参加しました。 地元でこのような講演会が開かれるのは珍しいと感じたのと、どのくらいの人数が参加していて、どんな人たちがヤングケアラーについて関心を持っているのだろうと知りたかったというのもあり、思い切って参加してみました。 いろいろ物申したい部分は、アンケートにて書かせていただこうと思っているのですが、言いたいことはただひとつ。 「当事者抜きでいくら話をしても、いまいちピンとこない」 ということでしょうか。 ヤングケアラ

コーダのしていることは「介護」なのだろうか

ヤングケアラーということばがある。 フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)によると、ヤングケアラーは以下とある。 「通学や仕事のかたわら、障害や病気のある親や祖父母、年下のきょうだいなどの介護や世話をしている18歳未満の子どもを指す」 成蹊大学文学部教授の澁谷智子さんは、ヤングケアラーを次のように定義している。 「家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18歳未満の子ど

「言語化」するということ。

歳を取ってくると、時間の流れの感じ方が変わってくる。 1日があっという間。 下手すると「今日、何もしてないじゃん……」てなる。 実は、このnoteとブログの使い分けが自分の中で明確になっていなくて、書きたいことはおそらくたくさんあるのだけれど、なんとなく時間だけが過ぎていっている毎日。 それは不本意。 せっかく新しいパソコンも買ったのに、使いこなせていない。 〇頭の中にあるものを「言語化」していくこと 〇「言語化」した文章をいくつも書くこと まずはこれをやっていこうかな、

コーダはヤングケアラーなのか

「ヤングケアラー・若者ケアラーのピアサポートの場を創る~ピアサポートグループの実践報告~」をオンラインイベント(2020/8/9)に参加させていただいた。 主催は、一般社団法人日本ケアラー連盟 ヤングケアラープロジェクト。 100人ほどの方が参加していた。 私はこのようなオンラインイベントに参加するのは初めてだったが、かなり面白かった。 コロナ禍でこのようなイベントが普通になっていくのだろうか。 また何かイベントがあれば参加したい。 さて。 このイベントでは「J-CODA(

コーダのことを知ってほしい。

コーダと言う言葉に出会って10年は経つでしょうか。 コーダの友人もずいぶん増えました。 しかし、コーダに傷つけられて苦しんだ時期もありました。 同じコーダとは言え、考え方や意見の食い違いでぶつかりあい、心の底からくたくたになってしまった私は文章を書くことをやめました。 仕事でも無理がたたり、身体と心を壊しました。 ずいぶん時間も経ち、身体も心もだいぶ落ち着いてきたところです。 以前やっていたブログを再開する気はおこらず悩んでいたところ、noteの存在を知りました。 知らない

耳の聞こえない親を持つ聞こえる子ども ~セキララに語る~

Twitterでとある人のツイートを読んだとき、自分の中に閉じ込めていた記憶が溢れだした。 自分がコーダ(Children of Deaf Adults)であることを思い知ることになった、数々の出来事。忘れていたわけではないが、今まで書き記すこともしてこなかった。 コーダとは『耳の聞こえない親を持つ聞こえる子ども』のこと。私の両親は、まったく耳が聞こえず、補聴器は使わない。手話を言語とし、ろう文化の中で生きる『ろう者』だ。 Twitterで書くつもりが、とんでもない文字数