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いい声について

コロナ禍になり、自分史のようなものを綴っていこうかとはじめたnoteで、はじめの第一歩的な、物語と呼べるかもあやしいような文章を一旦完結させたので、ここからはナレーションや音、言葉など日々思うことを綴っていこうかと思う。

今日はその最初で、「声」について。

「いい声」ってなんだろう。女性なら、色気・透明感・説得力……男性だったら、渋さ・勢い・力強さ……色んな表し方や求められ方があると思うが、何せ「ずっと聞いていたいと思う」声が、いい声だと思う。ラジオDJでもシンガーでも、もちろんナレーターでも。
作品に応じた表現の仕方というのが、声の現場でもTPO的にありはするが、ずっと聞いていたいという響きがある声が、制す。

個人的には、ラジオDJならJ-WAVEのクリス智子さん。季節が夏なら側で揺れる風鈴のような、季節が秋なら木漏れ日の中カサカサ音を立てる枯れ葉のような、冬は蓋を開けた時にほのかにグツグツ音を立てるスープのような。
春ならどうだろう。「新生活、お元気ですか?」と届く、当たり前のようで暖かいひとことにやる気をもらった日を思い出す。

憧れて、真似たこともある。
かつて、秀島史香さんの声が一世を風靡して(現在もご活躍中であるが)、女性のセクシー低音ボイスなるものに寄せよう寄せようと、、低くぅく喋ろうと、喉をしぼってしゃべっていたことがある。そもそもが秀島さんと声帯も声質も違うのだから、決して同じようにはならない。ただ、低くしゃべろうと喉の筋肉に負荷を与え続けたおかげか、秀島さんと同じとはいかないまでも、自分の中の低音のカタチのようなものが出来上がった気がする。

あとは、その低音のカタチを「ずっと聞いていたい」と思える状態にできたらいいのだが、これがまた難しい。だって、そもそもが自分の一番いい領域から出てる声ではないから。なので結局は、その人にとっての「いい声」はその人が一番、響き良く発せられるトーンだったり音圧だったりするのだろうね、と思う。

では、自分にとって響き良く発せられるトーンや音圧はどこなのか?
これも難しいが、何分でも何時間でもずっと喋り続けていられて、加えて「ええ声じゃね」と自分で思えるところをソコと言いたい。結局一番最初の聞き手である自分の耳が気分よくなることは絶対必要なので。ああなってやろう、こう表現してやろうと無理すると響かない。短時間ならアリかもしれないけど、長時間だと如実にしんどい。

そんな考えを巡らせながら、私にとってのいちばん良い響きを探している。今日もまた。

短いまとめですがまた書きます。アウトプット大事です。お付き合下さりありがとうございます。

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