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2017年1月の記事一覧

”まち幹”〜気づきは創造の源

”まち幹”〜気づきは創造の源

地域は生きている。風土が織りなす文脈がある。何かを始める時に、その文脈を読み取る”まち幹”を鍛えることで知恵となる基礎体力がつく。

培われた風土の中へこれから行われようとする取り組みが調和するのかどうか、一人の思いだけでなく共感するものに成長していけるかどうか、答えはやってみないとわからない。見えにくいものである。

その中で少し寄り添いながら感じ取れてくるのが”まち幹”である。地域の生

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ありのまま

ありのまま

地域デザインの基本は主体性。教えられることでなく共感し、自らが行動すること。心に届くきっかけができた時、向き合い方は変わってくる。
最初はなんとなくの参加から始まるが、なるほど、何かやってみよう、つなげていこう、と自分自身の心と行動が変化し、あり方ご見えてくる。

コミュニケーションは探究心。会話の中から自分を知り、相手を知る。ワクワクする関係づくりの中にコミュニティのプログラムがある。

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ゆるい空気を育む

ゆるい空気を育む

当たり前であるが、初めて会に参加する人は様子がわからない。自分のスタンスで居心地を探っていく。視て、聴いて、味わって、嗅いで、触って、心地好いポイントをチューニングする。会場の席探しも、ストレスが少ないマジックポイントを探す。

提供側は緊張した空気にならないように気づかいをする。しかし、何回か行い定例になってくるとそのあたりが薄らいでいく。すると、じわりじわりときまったメンバーだけの入りづら

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◯◯そう!

◯◯そう!

始める時、始まる時は、面白そう、楽しそう、簡単そうと心が開いた時である。
けっして、面倒そう、苦しそう、難しそうと心が閉じてしまっている時は、”やってみるかな!”にはつながらない。

現在、不安だったり、困っていたりすることがあると提供側、参加を促す側の声は届きやすいが、特別何もない時は、いくら声を大きくしても届きにくい。

自分の時間を調整し地域に向き合うことは本人の意思に任せるしかない

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描いてみる

描いてみる

”我が道を行くスタイル”も、地域や仲間と一緒にすることで、喜びや、生きがいがより感じられる、いわば”我が町で生くスタイル”に変わる。

地域デザインは課題解決から夢創造まで、住民一人ひとりの思いをエリアキャンパスに編み込むことである。子供の頃、想像を膨らませながら理想の町や島を描いたことのある人もいると思うが、そのように楽しみながらイメージする機会を持つことで、少しづつ実現していく。

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人間空間

人間空間

地域デザインは手間と時間が織り成す人間空間。心の寄せ方で進んでいく。しかし、一人の思いだけでコントロールできるものではない。会話を重ね、方向性を確認しながら進むとリズムができてくる。

リズムには個人差がある。早い人、遅い人、激しい人、緩やかな人、調和するタイミングはメンバー構成によって違ってくる。視点を調整しながらリズムを刻み続けることで、小さな波がだんだんと大きな波になってくる。計画や予定

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押したり引いたり

押したり引いたり

地域の”本物”=TRADとなるには、イベント時も通常時も、「これを通してどうありたいか」がぶれないことである。受けが良い悪いで作り込みがコロコロ変わっては何がやりたいのか伝わらない。

また伝えたいエネルギーが強すぎると、人は近づかない。「◯◯にいいから」「ためになるから」と思うがために煙たい存在になってしまうこともある。

いわば、押すことよりも引くこと、イベント時よりも通常時のあり方で

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知恵から生まれる

知恵から生まれる

地域のプログラムづくりは、知識や資格があってもあまり成果を生まない。知恵が成果を生む。Webやセミナーで得られる知識や情報よりも、歩いて”気づく”ことからの知恵が新しい価値を創造する。

他所から来たコンサルタントや専門家が書いた計画書やプランがぴったりとフィットし、続いている話はあまり聞かない。自ら知恵を出すことで”本物”の成果は生まれる。

知識を知恵に変えるには、”まち幹”を鍛え

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歩くこと

歩くこと

地域と向き合うことは歩くこと。そして、人に会い話を聞くこと。その中から自分のモノ、コト、バ、が、だんだん見えてくる。机の上で論じていてもなかなかクリアにはならない。

それは、マーケティングとも違う基礎的な暮らしの呼吸法、リズム、サイズ等の感覚をつかむことである。地域生活に寄り添うとことを心身で感じとり、根幹からイメージする”まち幹”の調整である。

地域に寄り添うモノ、コト、バの創造。生

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地域の見立て

地域の見立て

地域創生という言葉もいろいろな見方がある。地域で新しいことに挑戦し継続的な事業へ仕立てていくことも、地域に向けて行うのか、地域から外へ向けて行うのかでは大きく違う。前者は住民サービスや観光プログラム等が考えられ、後者は資源を活かしたものづくりやIT事業等が考えられる。

いずれも移住による人口の確保や雇用の促進策として政策的に行われることが多いが、大切なのは地域の特性、規模に合わせ事業を組み立

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ブランディングをする前に

ブランディングをする前に

地域に向き合うとなると、すぐにブランディングと言う人がいる。モノづくりは特にその傾向があるようである。そうした風潮を制度も後押しをしている。しかし、本当にそうなのだろうか。

地域産品が突然カタカナネームになったり、目を惹くパッケージに包まれたりすることがブランディングなのだろうか。観光PR、コトづくりにおいても同様で、実態にフィットしないキャッチが並ぶ。

モノもコトも関心がわくようにす

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掛け合わせの妙

掛け合わせの妙

地域の本物となるには、モノ×コト×バの掛け算することである。一つを極めて専業にすることがてきれば素晴らしいが容易なことではない。
×(かける)ということは、多様性あるネットワークができるということ。いろいろなアイデアが生まれてくる。

掛け合わせの妙は、思わぬ感動を生み、次へのエネルギーとなる。しかし、分野が違うからといってただ組み合わせればいいというものでもなく、日常会話の中で互いの思い、方

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ブレなく続ける

ブレなく続ける

地域の人と交流し、「○○のために頑張ってくれてありがとう」とか声をかけられたりすると、なんとなく距離感が近づいてきたように錯覚し、徐々に意識も自分事を通り越して”地域に喜ばれている”と考えるようになったりする。
もちろん、コミュニティの一員として地域行事や、町内会等に参加し、顔を覚えてもらうことから関係を築くことも大切である。

しかし、地域目線が強くなりすぎると活動の本質が見えなくなることも

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コトとバの自力

コトとバの自力

つき合いでの参加や、家族について来たことをきっかけに、コトはじめをする人がいる。
思いがけず楽しかったり、仲間ができたりするとリピーターになっていく。偶然もあるがそこには、先入観を持たず場に入り、コミュニケーションを広げようとする意識がある。

しかし、多くは苦手意識が先にたち足を運ぼうとしない。決して興味がないわけではないのだが。また参加してもよそよそしく馴染まない。
この多数の人がコミュニ

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