中国・四国地方の石造物⑪:大山祇神社宝篋印塔

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名称:大山祇神社宝篋印塔

伝承など:一遍上人来島記念塔

所在地:愛媛県今治市大三島町 大山祇神社


瀬戸内海の大三島にある大山祇神社は、「日本総鎮守」と称され、全国の三島神社や山祇神社の総本社で古くから朝廷や武将達の尊崇を受けてきた。

特に中世以降、武将が多く甲冑や刀剣などを奉納し、中でも甲冑に関しては日本国内の国宝・重要文化財の甲冑の大半がこの大山祇神社のあると言われ、これらの武具は宝物館で常時拝観出来る(なお、宝物館には大山祇神社の神職・越智家の娘で、「瀬戸内のジャンヌ・ダルク」と俗称される伝説上の人物・鶴姫の所用で、日本で唯一の女性用甲冑とされる胴丸があるがこれは俗伝で、実際には他の中世の胴丸と同様のものである)。

境内の本社の南回廊を出て右側に行った所にある三基の宝篋印塔は、いづれも鎌倉時代後期の造立で重要文化財に指定されており、三基の大型塔が並ぶ様は壮観である。

このうち中央の最も大型の塔(二枚目、三枚目)は、越智式と呼ばれる瀬戸内地方に見られる特殊形式の宝篋印塔である。

また、向かって左塔(四枚目)には、鎌倉時代後期の文保二年銘があり、一遍がこの島に来たことを記念して造立されたものとされている。


なお、同じ瀬戸内海の所謂「しまなみ海道」の中にあるが、こちらは広島県の尾道市に属する因島は、中世の村上水軍のうち因島村上氏の拠点だった場所で、島内の金蓮寺には因島村上氏の墓と言う中世のものを含む石塔群がある。

また、金蓮寺境内には、資料館を兼ねた観光施設・因島水軍城(模擬天守)がある。

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