世界三大レース

モータースポーツの世界では「インディ500」、「モナコグランプリ」、「ル・マン24時間レース」の3つの大会をまとめて「世界三大レース」と呼ぶことがあります。

3つの大会は性質がまったく異なりますが、長い歴史と伝統があり、優勝することは多くのモータースポーツ関係者にとっての夢となっています。

インディ500

インディ500はアメリカのインディアナ州インディアナポリスにあるサーキットで、1911年から戦没将兵追悼記念日(メモリアルデー)の前日に開催されているレースです。

サーキット内の1周約2.5マイルのオーバルコースを200周し、最も早く駆け抜けた選手が優勝となります。

出場する選手が操るインディカーはレース中の平均時速が350kmを超えるため、現地で観戦すると圧倒的なスピード感と爆音を体感することができます。

モナコグランプリ

モナコグランプリはモナコのモンテカルロで1929年から開催されているレースで、第二次世界大戦の激化に伴う中断期間と1950年代前半の期間を除いてほぼ毎年開催されています。

1950年にF1世界選手権が創設されてからは、先に述べた期間を除いた全ての年で年間のスケジュールに組み込まれており、開催期間中は多くの観客で埋め尽くされます。

市街地に設営されるコースは高いテクニックと集中力が求められる非常に難しいコースで、長く開催され続けていることもあって、F1に参戦するドライバーの多くが最も重要なレースに位置づけています。

ル・マン24時間レース

ル・マン24時間レースは、フランスのサルト県ル・マンの郊外にあるサーキットで1923年から開催が続けられている、最も歴史が古くて最も有名な耐久レースです。

3名のドライバーが24時間交代で1台のマシンを操り、全長約13.6kmのコースを周回し、最も周回数が多いチームが優勝となります。

多くの自動車メーカーやレーシングチームが参戦を希望していることから、近年は主催者がエントリーを許可するチームを厳選しており、出場して優勝することはもちろん、参戦することだけでも名誉といわれています。

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