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世界三大負の世界遺産

"世界遺産というと多くの人が素晴らしい魅力を持った景観や建築物を想像しますが、中には「負の遺産」と呼ばれる背景に悲劇を伴ったものも存在します。

世界三大負の遺跡として知られているのが、セネガルのゴレ島、ポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所、そして広島の原爆ドームです。

ゴレ島

ゴレ島では、3世紀に渡って奴隷貿易が行われていました。1時間も歩けば一周出来てしまう島内の見どころに、奴隷の家があります。

そこは奴隷が収容されていた施設で、そこには「帰らざる扉」と呼ばれる扉があります。その扉から出て行った奴隷たちは、二度と戻ってこなかったと言われています。

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アウシュヴィッツ強制収容所

ふたつ目は多くの人が知るアウシュヴィッツ強制収容所です。第二次世界大戦時にポーランドの古都クラクフからバスで1時間半余りのところに位置するアウシュヴィッツは、ヒトラー率いるナチス党によって広大な敷地の中に設置された収容所に多くのユダヤ人が連れて来られました。

現在収容所内は各国のガイドと共に見学するツアーが組まれており、アウシュビッツを見学した後にビルケナウ強制収容所の見学も出来るようになっています。当時の写真や数々の遺品は、強制収容所内でユダヤ人がどれだけヒドイ扱いをしていたのかが見て取れます。

原爆ドーム

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世界三大負の世界遺産の最後は、日本人ならば誰もが知っている広島の原爆ドームです。原爆ドームは第二次世界大戦で原爆を落とされ、その焼け跡に残された原爆ドームの名で知れ渡る広島平和記念碑です。

近隣の平和記念資料館では被爆者の遺品展示等が行われ、年々右肩上がりに訪れる外国人の観光客の間でも、人気のあるスポットとなっています。その背景には、国籍を超えてみんなが平和を願う気持ちの表れだということが出来るのではないでしょうか。

負の世界遺産を見学することは、決して楽しいことではないかもしれませんが、同じ過ちを二度と犯してはならないという後世に生きる人々への戒めとなるはずです。"

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