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"教育系" note まとめ

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"教育系" noteのまとめです。
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#子育て

2023年 親と子の間で考えたこと その3

勉強に対する子供の「やる気がない」という親の嘆きは、現在の子供の内面を責める形で表出するが、その時に親が見て見ぬ振りをしているのは、子供がいかなる時間を過ごしてきたかという歴史の問題であり、その歴史には当然親も含まれる。このことに自覚的であれば、勉強しない子供のやる気を一方的に責めるようなことはできない。それは現在の子供のせいにできるような単純な話ではないからだ。 しかしここで厄介なのは親は子供のことを熟知しているからこそ「やる気」がない原因を子供自身に見出し易い点であり、親

2023年 親と子の間で考えたこと その1

ポップスやヒップホップを聞いている子供への悪影響を心配する親なんてほんとに余計な存在。そんなのほっといてください。子供への悪影響を心配しすぎる親は、自分自身の悪を見る目が曇っていないか疑ったほうがいいです。 「むしろ、クソみたいな、吐き気をもよおすような、残酷な世界の中にも、優しさや喜びはあるのだという矛盾そのものを子どもに見せるのが、大人の務めではないでしょうか」[親子の手帖](1/6) 子供の調子が悪い時にはどんな場所に行っても本人との特性が合わないように感じて、いろん

【本紹介】『手にとるように発達心理学がわかる本』-人の誕生から死までの疑問を幅広くじっくりと解説-

「頭のよさは遺伝で決まるの?」「性格は環境でつくられるもの?」「子どもの可能性を伸ばすには?」…… 2009年に発売以降、14年にわたってベストセラーになっている『手にとるように発達心理学がわかる本』(著/ 小野寺敦子)。発売当初は電子書籍がまだ一般的ではなく、紙書籍のみでお楽しみいただいていました。しかし、今でも本書に向けて多くの感想をいただくこと、そして電子化のリクエストがやまないことから、このたび電子書籍化のはこびとなりました。 1)『手にとるように発達心理学がわか

小学生の息子が不登校でホッとしているたった1つの理由

相変わらず次男は、小学校の授業スタイルを受け入れられず、給食から友達と遊びに学校に行っています。そんな小学校生活の2年目、今では次男がフルに授業を受けないことにホッとしています。 というのも、先生が一生懸命工夫はされているものの、基本は「指導する1人対、指導される30人」という40年前から変わらない授業スタイル。 これに染まってしまうと、10年後に社会にでる人たちには致命症になるのが目に見えているからです。 毎日学校を見てますが、いくら先生が一生懸命工夫しても、あのスタイ

デザイナー目線で選ぶ、親子で楽しむ「アートな絵本」(0・1才向け)

子育てが始まって1年のデザイナーSです。 子供が “絵本の虫” でして、夜は絵本を抱えて眠り、朝起きた瞬間から絵本を差し出し、「う!う!」と読み聞かせをせがまれる毎日を送っています。 我が子に影響され、たくさんの絵本に触れる中で見つけた、デザイナー目線で気になる「アートな絵本」をご紹介します!0・1才が興味を持ちそうなラインナップです。 “不揃いなマル”が主人公の物語「あおくん と きいろちゃん」 作:レオ・レオーニ 絵の具をポトンと落としたような、ちぎり絵のような青と

「なぜ、何を、どのように」 質問の角度を変えてみよう

組織における対話とか多様性が重要っていたるところで言われていますよね。でも、なぜそれが大事なのでしょうか。 今回も「学習」という視点から対話・多様性の重要性について探っていきます! グループ・シンクという罠!私のnoteでも以前取り上げましたが、同質の集団でいると考え方が似てきます。 なぜ似てくるのかというのは、脳科学的に言えば脳波が同調して云々となるし、文化人類学的に言えば同一の思考様体を持ち云々というでしょう。 運動会とか文化祭を思い出して下さい。 何かイベント

「型にはめる」の再考 - 息子の小学校入学を迎えて思い出した水泳大会

小学校入学🏫 子にとっても親にとっても人生で大きなイベントです。 (新しい環境に適応できるかな。) (新しい友達ができるかな。) (先生とお話ができるかな。) 初日のオリエンテーションを控え、5歳児ボスも緊張が隠しきれませんでした。 (*イギリス系のインターに入学を決めたので、一年早い入学です。) どこに行っても一瞬で友達を作ってくるボスでさえ 小学校入学はかなりのストレスがかかっているようでした。 先生から言われていた言葉を私がてっきり忘れ、初日のドタバタでボス

【修論】 2.2. 求められる学力の変化

2.2.1. 知識を生み出し続けるスキル 既に述べたように、未だかつて無いほどに先行きが見通せない現代においては、専門家でさえ答えを持たない複雑で世界規模の問題が、一人ひとりの生活に影響を与えている。経済活動の中心が物の生産と消費から、知識・情報・サービスへと移行し、知識が果たす役割が増大したことにより、知識をいかに「創造」し、いかに「活用」できるかがこの社会を生きていく上での経済的な成功の基盤となっている(JAIST 知識科学研究科,2014)。そのため、市民一人ひと

やっぱり、PTA・家庭教育学級は楽しい!!!

昨日、ウチの学校で、『家庭教育学級』の開級式を、久々のリアル開催で行いました!! ぼく自身は、PTAの一員ではあるものの、講師としてお招きいただきました。 やっぱり!! PTA・家庭教育学級は楽しい!!!! そう強く感じた講座となりました。 市民センター館長や社会教育主事さんのごあいさつの後、 校長先生にも、ご自身の紹介や教員をされてきたなかでの教訓、子育てのご経験などをお話していただきました。 プロの教育に携わってこられた経験談と、子育ての先輩としてのメッセージは、親近感

過去を向いた教育ではなく、未来の可能性のための教育にしていこう 〜『教育と愛国』と『成長戦争』の比較から

お疲れさまです。uni'que若宮です。 今日は久々に「教育」について書きたいと思います。 過去を向く『教育と愛国』の違和感先日、『教育と愛国』という映画を見てきました。 「愛国」という言葉があるように、政治的なテーマも半分入っていますが、日本の教育の問題について、改めて考える機会になりました。。。(教育に携わる方は是非みてほしいです。そして問題だと感じたらなにか変えるアクションをとっていきましょう) 最も違和感を感じたのは、その中で 「教育はちゃんとした日本人をつ

全ての教科を高める読解力

教員の時に、よく 「勉強しているけど点数が……」 なんて話をたくさん聞きました。 もちろん勉強の仕方など、様々な原因があるでしょうが、 一つの力を伸ばすことで、大きく改善されるかもしれません。 それが…… 読解力です。 数学が苦手な人もいるかもしれませんが、論理を言葉で書いたものが国語、論理を数字や式で書いたものが数学です。 読解力を高めれば、一見関係なさそうに見える数学の理解力も高まるのです。 もちろん、最近取り上げられる英語力も上昇します。 英語は、日

子どもに「やめさせるか」「やらせるか」ではない第3の方法

自己肯定感を育てるために、子どもを認める大切さは十分理解している。でも、こんな時はどう認めたらいいのかわからない……というご相談が増えました。 その中から、今回はこんなお悩みです。 この 前々回の「子どもの集中力を邪魔する親の言葉かけとは?」で、親にとってやめさせたいことでも子どもの集中力を育むために、一緒に楽しみましょうと書いたので、悩まれたようですね。 みなさんなら、どうしますか? 「危ないから、すぐにやめさせるべき」 なのか 「自己肯定感を育てるために見守ったほう

日本は、教育の選択肢を持てるのか?モンテッソーリ教師あべようこ氏インタビュー。

さまざまな教育手法がある中で、藤井聡太棋聖をはじめ、オバマ元大統領、スティーヴ・ジョブス、ジェフ・ベゾス、マーク・ザッカーバーグなど名だたる世界のトップ層が学んだことでも知られるモンテッソーリ教育。この100年以上の歴史を誇る教育法は、子育てを体験したことのある方なら、一度くらいは耳にしたことはあるかもしれない。モンテッソーリ教育とはどういった教育法なのか?その現状を紐解きながら、日本での教育についての色々なご意見をモンテッソーリ教師あべようこ氏に伺った。 モンテッソ

【第1回家族会議】子どもが夜遅くまで起きてしまう理由に衝撃

「家族会議」ってしたことありますか? 会議といってもそんな大それたものではなく、シンプルにテーマを決めて、それについて家族で話し合って方向性を決めるというもの。 この前、インスタで「子どもから話したくなるかぞくかいぎの秘密」という本を教えてもらい、読んでいたらあまりにも楽しそうだったので、うちでもやってみることに。 といっても、子どもたちはまだ4歳と2歳。 正直、会議として成り立つ気がしません。 ただ、「子どもが自分の意見を言う練習になればいいな」と思い、日曜日にみん