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"教育系" note まとめ

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"教育系" noteのまとめです。
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2021年9月の記事一覧

ヘルシンキを地理学的に読み解こうとしてみる

しばらく、フィンランドのことがよくわからないでいた。ヨーロッパのまちを、しっかりと観察するのはこれがはじめて。 基本的にほぼ自分用メモみたいに書いてるのでアレですが、おそらく3〜5あたりがなんとなく歴史〜地理の話をしています。7の個人的なヘルシンキ解説はちょっとまだ暫定版ですが、割と何かが見えてくるかもしれない(俺が)。 とりあえず7で記載しているヘルシンキの森的マップ暫定版を置いておきます。 ※フィンランド全体の地理=フィンランドが一体どんな地形になっていて、どの都市

修学旅行の思い出づくりにこだわりすぎて、学校のルールを変えた中3の話

校則と聞いて、まず頭に思い浮かぶものはなんだろう。 「中3にならないと、ジャージのチャックを全開にしてはいけない」「部活で先輩より先に水を飲んではいけない」 わたしはこういう生徒同士の独自ルールを、真っ先に思い出す。今となっては謎ルールでしかないこれらに、中学生ならではの愛おしさを感じるからだ。 それと、あともう1つ。自分から動いて、学校のルールを変えた記憶もある。中学のとき、納得できない修学旅行のルールを変えたのだ。 生涯一度も学級委員すらやったことがないのに、なぜ

「社会に必要とされる生徒の育成」とは?その1

こんにちは。Ken-teaです。前回の初投稿の自己紹介を見てくださった方、ありがとうございました。 今日は、前回のnoteでお話しした、私の目標について詳しく書きたいと思います。私は仕事面での目標に「社会に必要とされる生徒を一人でも多く送り出すこと」「教師という仕事をもっと誇りに思える、生徒に憧れられる仕事にする」という2つを掲げ、前回のnoteでも軽く触れさせていただきました。今日はその前者、「社会に必要とされる生徒とは」の部分を掘り下げられたらと思います。 あまりに長

「生活的概念」と「科学的概念」、そして「先生」と「生徒」、「ICT」の役割

先日『ヴィゴツキー入門』柴田義松 著を読み終え、衝撃を受けたのでブログにしています。ずっと気になっていたヴィゴツキーですが、やっとこさ勇気を振り絞って足を踏み入れました。もしヴィゴツキーを初めて知る、初めて聞いたなどがあれば以下を参照ください。 レフ・セミョノヴィチ・ヴィゴツキー(ロシア語: Лев Семёнович Выготский, ラテン文字転写: Lev Semenovich Vygotsky、(生誕時は、ロシア語: Лев Симхович Выгодский

子どもは教室でも体を使って学んできた

小学校でのオンライン授業(自宅で授業が受けられるもの)への対応を求めるネットでの記事や声を見ていると、どうやら、小学校段階(特に低学年)での学習がいかに体を使って行われているかということが、そもそも認識されていないように思える。 昔、学部生を小学校(特に「体を使った学び」に力を入れているとかではない)に連れて行ったとき、「小学校の授業ってこんなに体動かすものなんですねー」と驚いていた学生がいたが、そう、いわゆる「教室での授業」に関しても、小学校では、立ち上がって腕全体を使っ

図解。Googleサイトで学級ポータルサイトを作る方法

学校からのプリントってたくさんあって管理が大変。子どもが渡し忘れることもあるし、なんとかならないの… そう思っている保護者の方は少なくないのではないでしょうか。 この問題の原因は2つ。「紙で配ること」と「子どもが間にいること」 今回紹介するGoogleサイトを使えば、そんな不満や連絡のミスを減らすことができます。忙しい保護者の方にも、多忙な先生にとっても、そして渡し忘れて叱らてしまう子どもにとっても優しい仕組みが作れます。 Googleサイトは、Googleアカウントさえ

【結果発表】学校の校則やルールにまつわるアイデアやレポートを、お題企画「#みらいの校則」で募集します。

学校の校則やルールにまつわるアイデアやレポートを募集したお題企画「#みらいの校則」の結果を発表します! 【1/21追記】受賞作品をご紹介します!この記事で募集していた、お題企画「#みらいの校則」。審査員のみなさんとNPOカタリバによる選考の結果、グランプリ1作品、審査員特別賞4作品、入賞5作品が選ばれました。 詳細はNPOカタリバ・みんなのルールメイキングアカウントの結果発表記事もご覧ください。 グランプリ 破る校則、生きる校則(シマフィーさん) 審査員特別賞 「

あなたにとって簡単なことは、誰かにとっての難しいことかもしれない

自分がどうしようもなく無力に思えるときがないだろうか。 才能がない、かといってそれを埋めるほどの努力もできない。自分に一体何ができるというのだろう……。 幼いころの、根拠のない全能感を背負って生き抜くには、世界は広すぎる。自分よりも才能がある人、努力ができる人に出会って自信を無くして、それでも何か自分にできることを探して生きてゆくのが、大多数の人には精一杯の生き方だ。 小学校までの私は、自分のやりたいことはこれからすべてできると思っていた。部活に夢中になった中学時代は、勉

論文を読む前に仮説を立てると爆速で読めるようになる

論文を毎日、1時間で1本読むという宣言をしてから、少し経ちましたが正直かなりきついです。 本業で1日10~11時間、終わってから1時間論文を読むというのは、TOEIC 500点台の英語能力皆無の私にとってはなかなか大変です。 しかし、自分を追い込む宣言をすると頑張れるものですね。実は宣言を1週間ぐらい前から徐々に始めていたのですが、はやり強制力がないと1日休んでしまうということが結構ありました。 投稿日は10/14ですが、その前か継続していたのでこんな感じで読んでいます

論文・レポート作成のために読む本 4選

本を読む本本を読む目的や段階合わせて、4段階の読み方を設定します。 初級読書:字義などを理解しながら読む 点検読書:タイトルや目次などに目を通し、飛ばし読みでざっと全体を掴む) 分析読書:著者の主張を理解し、正しく批判する シントピカル読書:テーマに沿って複数の本を読み、自分の意見を形成する 論文やレポートを書くときには、分析読書やシントピカル読書の手法が有効です。 ちなみに、日本語版では、第3部(各ジャンルごとの本の読み方)が文学のみになっています。他のジャンル(歴史

独学で外国語を学ぶのに絶対に欠かせないお供【5選】

 外国語の学び方は人それぞれです。語学教室に通ったり、家庭教師をつけたり、思いきって短期留学をしてみたり。  しかし、どれも結構なお金がかかります。経済面や時間の融通のことなどを考えると、独学に落ち着く人が多いのではないでしょうか。 「独学だと何から始めればいいのか分からない!」 「どうやって勉強したらいいのか分からない!」  今回はそのような方のために、独学で外国語を学ぶときに非常に便利なお供5選を紹介します。特に初級者・中級者の方には役立つと思います。 -----

Too Much To Read:英語で人文系学術書を読むためのノート

 自分の好きな本を、好きな速度で読むことは楽しいことです。しかし、わたしたちの読書というものはこうした楽しい読書に限定されるものではありません。読書は何かを学び、情報をえる手段でもあり、特定の目的を実現するために行われることもあります。大学においてはしばしば限られた時間の中で学術書を、特に英語で、読むことが必要となるでしょう。  日本語などの非ヨーロッパ言語を第一言語とする話者が、英語での学術書を読むのはわりと大変です。大学受験レベルの英語をきちんと勉強できていれば、文法わか

山鳥重『「わかる」とはどういうことか -認識の脳科学』[20210905]

書評を書くにあたって今回始めて通読した。浪人時代に気になって買って積んでいた本の内の一冊である。Twitterかなんかで予備校の現代文講師がおすすめしていたのを見て、アマゾンで中古で買ったような気がする。 最近はブックレビューや「本を紹介する本」との付き合い方について少し考えている。世界中には一生をかけても読みきれないほどの書物がある。世間で言われているところの「名著」に絞ってみてもその数は膨大である。そういう「名著」を一通り読破してやろうと考えていた時期もあった。というか

【授業のためのICT入門】認識の違いを理解する

みなさんはスマホにインストールするプログラム(例えば画像加工や、メールや、ゲームなど)を何と呼びますか? 一般的には「アプリ」と呼んでいると思います。では、パソコンにインストールする同様の機能を持ったプログラムはなんと表現するでしょう。Windows10あたりからパソコンを使い始めた人はスマホと同様に「アプリ」だと思いますが、それ以前の方々は「ソフト」と呼んでいるのではないでしょうか? もちろん、私はソフトです。 私が社会人になってからの最初のお仕事は、パソコン教室の講師で