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"教育系" note まとめ

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"教育系" noteのまとめです。
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2020年11月の記事一覧

教科書「を」教える授業は要らない。

「教科書」と聞いて、あなたはどんなイメージを思い浮かべるだろうか。……よい印象をもっている人は、きっと少ないはずだ(私見)。 「教科書通り」という言葉もある。例文としては、「教科書通りの発言だね」など。これも、あよいイメージで使われることは少ない。 それはなぜか。「決まったことを決まった通りに教える、教わる」というイメージが湧くからではないか?みんな、それにうんざりしているのだ。 『教科書をハックする』成績、宿題、そして教科書。ハックシリーズを読むのは3冊目。 このハ

店長は寿司を作るな、教師は赤ペンを持つな

はい、ヘンテコなタイトルになっちゃいましたが、最近思うこと、やってることをnoteに書きたいと思います。 えっと、まず「店長は寿司を作るな」という言葉、前職((株)びっく◯ぽん)でよく言われていたことなんですよね。 どういうことかというと、マネージャーである店長は、目先の作業(店長が寿司を作る)をするのではなく、大局的な管理に徹せよということです。 20人以上で運営する店舗において、店長1人の作業でプラスされることは軽微です。それによりもっと大切な全体のスムーズな運営が

北海道より南を知らない北海道の子どもたち——北海道社会科教育に関する覚書

 北海道で社会科教育を担当して不思議に思ったことがある。それは、北海道以外の46都府県の位置について子どもたちが全く知らないということだった。47都道府県は既習事項であったので、47都道府県すべて覚えているかな、と白地図に書かせてみたところ、成績上位層以外の子どもたちが、北海道以南の都道府県についてほぼ空白であった。比較的覚えやすい、特徴のある形の都府県についても、歯が立たない。何地方に何県という、名称も分からないので、東北に九州の県など何もかにもがごっちゃになっていた。

日本でDXが進まないのは、普通の日本人が「優秀すぎる」から?

私は総務省の情報通信白書でアドバイザリー・ボード(編集委員)を長く務めていますが、毎年のように話題になるテーマとして「なぜ日本はデジタル化がうまく進まないのか」という問いがあります。AIなどの先端情報テクノロジーに対する産業界の取り組みも、電子マネーやシェアリングサービスなどに対する国民の姿勢も、かなり後ろ向き。白書が行っている各国との比較調査などでも明らかです。 なぜ日本は他国よりもデジタル化が遅れているのか これに対する明快な結論は出ていないのですが、いくつかの要因は白

マガジン「プログラミング教育」総目次

小中学校のプログラミング教育予言:「プログラミング教育」政策は失敗する  読解力に焦点を当てて教育を改善しない限り,小中学校でプログラミングなどやっても人材は育たない。高校でのプログラミングの授業から考える。 プログラミング教育を考える(1) 発端  「小学校プログラミング教育の手引き第3版」(文科省)を読んで考えたこと。 プログラミング教育を考える(2) 「なぜ,今学校でプログラミングを学ぶのか」を斬る  「なぜ,今学校でプログラミングを学ぶのか」(平井・利根川 技術評

育休中の教員がスムーズに復帰するための4つの「整え」

はじめに今、育休中のあなたは、こんな気持ちではありませんか? 「あんなに忙しい職場でやっていけるの?」 「復帰後は、家事も育児もほぼ私一人でやることになるのだろうか」 「そもそも、復帰後の生活がどのようになるのか、想像もつかなくて不安!」 実はこれらの気持ちは、全て私が育休中に思っていたこと。私は、公立小学校で14年間教員をしていました。その間、2回の育休を取得。 出産前は「膨大な仕事量を時間の長さでカバーする働き方」をしていた私にとって、復帰後の生活を想像すると、冒頭のよ

受験は1年でやるものではない

おはようございます😃 東京荒川区都電沿線で 学習塾を運営している ブラボー先生®︎デス! 本日もいってみよー! ▼今日はこんな事書くよ 受験は、遠い日の花火ではない ウイスキーCMでしたっけ? さて。 今日はウイスキーの話ではなく、 お勉強の話をしようと思います。 中学生の期末試験があらかた 終わったので。 今期も、皆よく頑張りました。 とってもブラボーな点数を叩き出した ホクホクのその隣で、解きつくす事が できずに悔しい思いをしているものも いるようです。

言語学学習用webサイトのまとめ

ネットサーフィンをしている際に見つけたサイトをブックマークに入れまくっていましたが、数もかなり多く、しばらく使っていないと忘れてしまうこともしばしばありました。そこで、ここではこうした言語学や語学学習に便利なwebサイトをまとめてみました。(2023/12/7更新) 言語史関連初めての英語史コンパニオンサイト  個別言語古英語 Old English Aerobics Peter Baker著のIntroductions to Old Englishという本の補助的サイ

合格・不合格より、学びの好き・嫌いが人生を左右する

こんにちは、浦島太郎です。 年寄りが若い日を思い出して書いたりすると、だいたい失敗します。 前回、「専門書の読みかた」について書きつつ、会計士受験生に「がんばれよ」とのメッセージを送りましたが、なんとその日が試験最終日。なんという間の悪さ。しかも今の受験生はほとんど専門書を読まないそうで。大失敗です。 しょうがない。気を取り直し、改めて「資格試験を目指すこと」の意味と、最も大切な「学び」のありかたについて書きます。浦島太郎はしつこいのだ。 「資格だけでは食えない」は本当

苦しい受験勉強で得た「専門書の読みかた」という財産

のんびりした日曜の午前、仲間の開催する「絵本の泉」にオンライン参加。 絵本に触れてリラックスしていると突然、絵本とは真逆の「難しい本=専門書の読みかた」が話題になりました。 思い起こせば大学生の頃、私が公認会計士試験で得たもっとも大きな”財産”が、この「専門書の読みかた」だったように思います。これを学んだこと、その楽しさを知ったことで人生が変わりました。 「専門書の読みかた」を知らなければ「会計の世界史」はじめ多くの著作を書けなかった。その意味で、私にとって受験勉強で得た

柔軟な思考と強い対応力を生む「レジリエンス」を女子サッカーから学ぶ

12/1(火)19:00からMASHING UP SALON主催のオンラインイベントを開催します。MASHING UPとは「インクルーシブな未来を拓く、メディア&コミュニティ」を目指しているメディア。 今回のイベント開催にあたっては、僕が企画を考え、社内に提案し、アサインも担当していますので、イベント開催にあたっての考えをnoteに書いて置きたいと思います。 「困難な状況にいかに対応するか」はスポーツから学べるスポーツで学べることの一つに「困難な状況にいかに対応するか」が

大人も子どもも観察視点を手に入れる!Fabで作るワークショップツール開発 デザインのとびら

この度、私たちのワークショップが、キッズデザイン賞2020の「キッズデザイン協議会会長賞 クリエイティブ部門 奨励賞」という賞をいただきました!みなさんのご支援、どうもありがとうございます! 賞をいただいたワークショップは、私たちが今年COVID-19の厳戒態勢の中でも親子で楽しめるようなワークショプをつくれないか、と模索して作り上げたものです。 詳細は以前に書いていますので、ぜひそちらも参考にしてください。 ・「世界をもっと過大評価したい、」デザインのとびらオンラインワー

第6回「『いじめ認知件数・過去最多』の発表と共に改めて浮かび上がった“認知力の格差・23倍”という課題」

<全体の“認知力”は向上中だが> 2020年10月22日、令和元年度の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果が文部科学省から発表された。 令和元年度 文部科学省 「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」 文科省初等中等教育局児童生徒課 江口有隣課長(左) 文科省初等中等教育局児童生徒課生徒指導室 鈴木慰人室長(右) いじめ認知件数の増加は止まらず、過去最多を更新。特に小学校では5年前と比べて約4倍になった。 連載3

大学教育に「望まれること」とは? 〜世界経営者会議の永守さんの話を聞いて考えたこと

お疲れさまです。uni'que若宮です。 先日、日経新聞社主催の「世界経営者会議」というのをオンラインで視聴しました。 その中に、日本電産・永守重信会長の 新たな時代への提言~大学教育改革と企業経営 というセッションがありました。今日はそれを聞いて、改めて大学教育のあり方について書きたいと思います。 学歴や偏差値は無意味永守さんは日本電産で多くの大卒人材を雇用されてきました。いまでは世界有数のモーター企業ですが、初期には知名度も低く新卒人材の確保にも結構苦戦したそう