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"教育系" note まとめ

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"教育系" noteのまとめです。
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2019年8月の記事一覧

主体性と悪意とハンロンの剃刀

自己や他人の主体性について、悪意とハンロンの剃刀の話題をネタにして整理してみます。世界モデルの恣意性も合わせて考えることで、問題の在り処がだいぶはっきりすると思います。 (2022-07-09 読みやすさ向上のため、主旨が変わらない範囲内で少し書き直しました。) ハンロンの剃刀とは事例1:前から来た男がすれ違いざまに水たまりにばちゃーっと足を突っ込んだせいで自分のズボンが泥をかぶり、相手から「あーーっゴメンナサイーッ」と謝られた。 事例2:同じ会社の新入社員から送られてき

夢を諦めさせてくれた人

先生へ ご無沙汰しています。さとうです。 と言ってもおそらく、先生はもう、僕の事を覚えていないと思います。 最後にお会いしてから、もうすぐ10年が経とうとしています。 僕は約10年前、先生から脚本を学んでいました。 10年振りにこうして文章を書いているのは、理由があります。 どうしても、先生にお伝えたいしたい事があります。 1人に向けて書くんだよ。たった1人に まず、その前に僕の事を思い出してもらわないといけませんね。 約10年前、プロの脚本家の方数名で脚本スクールを

キャリアに関するセルフコーチングのやり方

こんにちは、THE GUILDのこばかなです。デザインとかコーチングをやっています。 デザインをやりつつこの半年間で300件以上コーチングした結果、人の悩みはある程度パターン化されていることに気付いたので、その学びを元にセルフコーチングのやり方を考えてみました。 追記:コーチングスクールを作りました。私もカリキュラムの開発と講師をしております。無料説明会に是非お越しください。 ▼コーチングって何?という方はこちら。 基本方針は「どうすれば〜できるか?」を考え続ける私も

カレーのヒント 001:ベランダ

ラボのベランダに置いた鉢植えがひとつ、台風の風に吹かれて倒れた。下に土が散乱し、カレーリーフが斜めになっているのに気がついた。鉢を起こし、土を戻して鶏糞をやり、水をかける。 ベランダには、20種類ほどのハーブと何鉢かのカレーリーフ、ベイリーフの木がある。狭小スペースにぎっしりと並べていて、東京にいるときは毎日欠かさず水をあげている。 同じことの繰り返しなのになぜか飽きない。たまに日の当たりや気候に応じて、鉢植えの場所を入れ替えたりずらしたりしている。それだけで楽しいのだ。

息子の学びの特性

宿題がめんどくさい小2息子は、小1で宿題がはじまった頃から 『宿題めんどくさい。何でこんなことするの?』 と言いつつやっていて、 二学期に登校渋りが始まると、 勉強なんて嫌だーーー💢💢💨 モードに。特に、カタカナや漢字のなぞり書きを嫌がる。国語と算数の文章題を嫌がる。 夏休みの宿題では、日記を書くのが困難で、息子が言った言葉を私が一度メモに書いたのを見ながら書いていた。 計算はまぁできてる。 文章題は、私が隣にいて、サポートすればできる。でも、隣にいないとやる気がなく

フューチャーズ・リテラシーとは?支配的イメージから脱し、未来を再想像するリテラシーを培う

また別日にもForesight Fridayというイベントで"Futures Literacy and Imagining African Futures"をテーマに基調講演などを聞いてきました。Riel MillerというUNESCOのFuture literacy部門のトップや、トゥルク大学のリサーチャーの取り組みなどのお話。 支配的な未来像からの脱却Rielのお話には冒頭で、"他者の未来(=Somebody's Future)を使うことを辞めろ"といったことが述べられ

有名な中学校や高校の生徒に会ってみた夏。

昨日は都立多摩科技技術高校の体験入部イベントに行ってきました。パソコン部。 体験入部はほかにも水泳部やテニス部や軽音部や天文部があったんですが、集客は圧倒的にパソコン部でした。20人いたのかな。他の部活は1人か2人。 ま、そういう学校だもんね。 息子の通う稲城五中にはパソコン部が無いので、高校ではせめてそういうものがあるとこが良さそう、ならスーパーサイエンスハイスクールのパソコン部を見てみよう、くらいのノリです。 学校に着いて最初に驚いたこと。 校内無線LANが無い。

高校入試は必要なのか。

久しぶりのnote更新なので、今日は軽めに行こうと思います。 「高校入試」と聞いてどのようなことをイメージするでしょうか。 4年制大学への進学率は5割程度である一方、29年度の高校進学率は98.8%ですから、誰しもが経験する存在かもしれません。 しかしながら、高校入試が存在しているのは世界的に見ても日本くらいです。私はニュージーランドの高校に在学していたことがありますが、地域の高校に行くのが当たり前でした。我々は実は不思議な国に住んでいるのです。今回は、高校入試がどのよう

不登校になるとは“宇宙に放り出されること”なんだと思う〜元不登校生から見た不登校の世界〜

想像してみてほしい。 目が覚めたら暗闇の世界にいることを。 体が自由には動かせない、宙に浮いているように軽いのに進みたい方向に進むことはできず、ただ、漂っている。 ふと、遠くに視点を向けてみる。 “地球”にいた頃では想像できないほどの星々が見える。 そう、ここで僕は宇宙に放り出されてしまったことを知る。 後ろを振り返ると昨日まで僕が存在していた地球が目に映る。 なぜ僕は息ができているのだろうと疑問を持つ。 口に手を近づけるとどうやらノズルが付いている。 ノズ

PBLからSBLへ〜私から社会へと繋げる学びのあり方〜

前回は「大学創り」を目指す訳に関して色々書いていきました。今回はではその大学で一体どのような学びのあり方を目指すのかについて書いてみようと思います!! 前回の記事はこちら!! 私が目指す大学では、当事者研究と探“究”学習(≒PBL)のエッセンスを組み合わせたSBL(=Self-based-learning=自己探“求”)を中核に据えた学びの形を目指していきたいと考えている。 当事者研究とは、「痛みを取り戻す」「自分自身で、共に」をコンセプトに障害者自ら自分の障害・生きづ

経験とは?学習とは?

こんにちは。向敦史(むかいあつし)です。 夏の探究スペシャルの隙間に4連休をいただき、何をしようかとジョン・デューイの「経験と教育」を読み始めたら、まとめたい欲に火がつきました。ちょっとした夏休みの自由研究です。 自由研究のテーマは、改めて「経験」と「学習」のメカニズムをまとめてみること。 結論から述べると、「経験を制するものは人生を制する」。こう言っても過言ではないと改めて感じました。 「もっとこんなことができるようになりたい」 「あんな風になりたい」 「この日まで

「破壊の学校」で「未来」と「軸」について考えましたよという話

(トップ写真は本田正浩さん撮影) どうもこんばんは、uni'que若宮です。 もう気づけば先週(遠い目)のことですが、奥田浩美さん主催の「破壊の学校」に参加してきました。 「破壊」…名前からしてヤヴァイ感じがしますが、まじでヤヴァくって、色々と破壊されてきました。 こちらが募集時の趣意説明。 Society 5.0時代の「人間」を考えるワークショップ Society5.0の時代、技術によって、新しいサービスが次々と創出され、人々に幸せや豊かさをもたらしていくと言われ

「できない」と「やる気がない」は違う

私は、みんなに比べて全然できない、、、。 やる気はあるのにできない、、、。 そんなふうに劣等感を感じて何かを諦めていくことは誰にでもある気がする。そのことについて今の働いている環境から思う静かな怒りをつらつらと書いていこうと思う。 私は今、南オーストラリア州アデレードにある公立のハイスクールにて、アートを使って日本語を教えている。 この生活も、あと残り1ヶ月となった。 13歳と14歳の日本語を勉強し始めたばかりの生徒76人を担当している。 彼らは週に3回、計210

小学校プログラミング教育で、なぜ内発的動機づけと自己効力感が大切なのか

2020年から小学校でプログラミング教育が必修化になる。先日小学生が活用するプログラミング学習用ソフトの指導者研修に2つ参加した。「ビスケットファシリテータ講習」とMITメディアラボの運営メンバーによる「Scratch(スクラッチ)を使ったプログラミング研修」である。ビスケットやScratchはビジュアルプログラミングといわれる。英語のコードを書くのではなく、メガネやブロックを組み合わせるプログラミングソフトである。 研修に参加していた小学校教員に「周囲の教員はプログラミン