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”国際系” note まとめ

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This magazine curates notes relating to stuffs between globalness and localness.
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2019年9月の記事一覧

フィンランド文化に学ぶ人の命の捉え方

音楽の授業で隣の席にいた”女の子”と友達になった。綺麗な子だ。 数日して、ある”男の子”からインスタグラムのフォローが来た。名前はあの綺麗な子と同じだ。写真も同じだ。プロフィールにはGAY BOYと書いてあった。 LGBTQについて考える活動をする若者が増え、社会の流れも変わりつつある中で、僕は初めて自分が性的マイノリティであると公言している人に出会ったのである。正直、戸惑った。 何がって、英語で話すとき、その子をsheと呼べばいいのかheと呼べばいいのか分からない。直

文化をソウゾウする

日本は人口減少社会に突入している。それゆえ日本経済の規模を維持するために海外の需要を取り込み、生産力を維持するために外国人労働者のさらなる受け入れが企図されている。経済規模と生活の豊かさは必ずしも直接的に関係しているとは考えられないが、国際的な経済力には規模が重要であるという考えを理解できないわけでもない。もっとも、近い将来には多くの仕事が、急速に発展するAIによって置き換えられる可能性があるため、生産力についてはそれほど重視する必要はないかもしれない。そうであるならば問題は

Wow Maoの冒険⑧ イスタンブールとアテネの悲劇

東京を出発し、上海からバンコク、そしてカトマンズを旅したのち、4つめの滞在国はトルコへ。 マオ、マーライオンになると、、ここでハプニング発生。イスタンブール空港に到着するなり、マオが「気持ちが悪い」と言い出すやいなや、前触れもなく突然リバース🌈 なんか熱っぽいぞ、これは乗り物酔いか? それとももっと深刻なものなのか…? 入国審査の列を離れて休憩。このとき「おだいじに!」と大量のティッシュペーパー持ってきてくれたヒッピー風のお兄さんがいて、そのさりげなさに感動した。いつか

ジャマ・エル・フナ広場の話し言葉

2019年10月1日からテレビ放送で「アラビーヤ・シャベリーヤ」がスタートするそう!なんとモロッコ・アンミーヤ(方言)!しかも特にマラケシュを中心に話されている言葉とのこと。日本ではフスハー(正則アラビア語、書き言葉)を学べる機会はあっても、なかなかアンミーヤ(話し言葉)を教えてもらえる機会は見つけられなかった。 (写真は2018年2月マラケシュ、ジャマ・エル・フナ広場) フスハーを少し使えるようになったからと言って、アラビア語を話せるようになった気になってはいけない。モ

日本にアマゾン・エフェクトは起きるのか?

アメリカの小売りが減った 以下の記事を見ると、とても脅威に思う人もいるだろう。特に日本の流通関連産業の人にとっては、日本にもアマゾンがあり、同じようなことが起こるのではないかと不安になるかもしれない。しかし、この件については冷静に、業界の特徴と日米の違いについて理解しないといけないだろう。 すべてのカテゴリーで小売りが減ったわけではない この記事の中でも説明されているが、実はウォルマートは、売り上げが伸びている。え、と思うかもしれないが、すべての業種において、小売りが減って

千葉雅也さん「ラジオ版学問ノススメ スペシャルエディション」

購入後に全編(46:17)を視聴することができます。

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911 アメリカ同時多発テロを振り返る (2001年当時の日記から) ー その 2

5日前の投稿に続き、2001年の 911 アメリカ同時多発テロを振り返ります。振り返る目的は追憶ではなく、問題の根源はいまだ何ら変わっておらず、いやその問題は悪化しているともいえ、かつ以降の世界情勢はあの出来事の延長上にあると考えるからです。 今回も、2001年の夏に本を買って数日間 html を独学した上で開設した、しかしその後は特に仕様を変えていない旧態依然とした自前のホームページに載せてある当時の日記(2001年9月16日付 および 9月23日付)を、ここに転載します

911 アメリカ同時多発テロを振り返る (2001年当時の日記から)

今日、note に新規登録しました。今日は 911, 拙者の誕生日、個人的には良い日、ついでながら 1965年の 911 は Bashar al-Assad, 現シリア大統領の誕生日、まぁ他人の誕生日だから「ただの日」、彼の下で苦しい日々を送っていると考えている、あるいは母国シリアから脱出した人々にとっては「喜ばしくない日」だろうけど。さらに言うと、1973年の 911 は、チリの当時 民主的に選ばれた大統領サルバドール・アジェンデが、アメリカ合州国の CIA が背後から動か

ブロンプトンとフィンランドに行く⑥_2019/09/20(金)_トゥルク

↓前回の記事はこちら https://note.com/0375/n/ndae1c733bef5 2019/09/20 7時前、トラックのビープ音のようなものが外から聞こえて眼が覚める。 町でよく見かけるキックボードを使って、朝食を食べに行こうと思い、ベッドでゴロゴロしながらアプリのセットを試みる。 pinコードの送信、受信がうまくいかない? 日本語の紹介ブログをざっと見てみる。 https://kiitos.shop/blog/archive/ele

ドイツのチャリティーイベントにボカロゲスト出演:ファンを超えて

ドイツのマンハイムで14日、地元チャリティーイベントにボーカロイドがゲスト出演しました。このチャリティーイベントは、マンハイム大学付属病院の小児科に入院する子供たちに向けたラジオプロジェクト「Radio Rumms」が実施するものです。筆者は今回、現地を訪問することができましたので、レポートを交えてつつ、ボカロの存在について考えてみたいと思います。(今回は写真多めです) マンハイムは給水塔が町のシンボル的存在で、かつて宮廷文化が栄えた文化の香りがする町です。 会場の音楽ホ

国際交流の「哲学の秋」。

最近、私の周囲では、各種イベントが開催されています。 そしてそれらのイベントでは、私の知り合いが大活躍しているそうです。特にそのイベントには、大勢の日本人がこの大邱に訪れているので、皆さんとっても忙しいとか?! 1、IBRO世界大会これは脳科学の国際会議(International Brain Research Organization; IBRO 2019)で、そこに日本に7年滞在していた友人が、通訳としてお手伝いしています。 「こういうの好きそうだよね、チケット貰え

それは私が、女の子だから?

風が吹き抜ける度に、木の葉たちのささやきが山々から聞こえてくる。時折、鳥たちのさえずりも響き渡り、気づけば静かに目を閉じ、その優しい歌声に聞き入っていた。初めて訪れたグアテマラの農村は、その場にいるだけで清々しい気持ちにさせてくれる場所だった。 今年7月、国際NGOプラン・インターナショナルの皆さんにご縁を頂いて、首都から車で3時間ほど離れたバハ・ベラパス県を訪れた。 グアテマラといえばコーヒーを思い浮かべる方が日本では多いのではないだろうか。私が伺った村々でも、山の斜面

【国を持たない最大の民族 クルド人②[各国での立ち位置]】

こんにちは。 トップの写真は「コフタ(kofta)」という料理で、東京の十条にあるパレスチナ料理店でいただきました。香辛料を混ぜたラム肉のハンバーグをトマトベースで煮込んだ料理です。 アラブ料理はあまり癖がなく、日本人の舌にも合う印象を個人的には抱いています。1年以上ヨルダンに居住していますが「これは苦手だな」という料理にはまだ出会っていません。 もし機会があれば、ぜひお試しいただきたいです。 それでは、前回の投稿はこちらからお願い致します。 前回は、概要ということで

世界で活躍するための鍵は「自分だけの武器」

「どうやったら海外で働けますか?」 という質問をよくもらう。たしかに海外で働く人の姿はかっこよく見えるかもしれないし、日本の外に目を向けることは選択肢を広げてくれるから大切だ。しかし、海外で働くということはあくまで手段でしかなく、それをはき違えて目的にしてしまわないように注意したい。 むしろ深く考えるべきなのは、その目的のほうだ。一度きりしかない人生で自分がやりたいこと、成し遂げたいことは何なのかをじっくり考えたい。 その一方で、日本だけに縛られているのはさらにもったい