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”国際系” note まとめ

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This magazine curates notes relating to stuffs between globalness and localness.
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2019年4月の記事一覧

【⑤ペナン・ジョージタウン後編 ブンゴスって何だ?そして団地発見】

やっとコムタタワーに着いた。 バスチケットが買える所を見つけたいのだが、急いでいるわけでもないのでとりあえずタワーの中を散策してみよう。 ショッピングセンターみたいな所であると想像していたが、実際に行ってみると、何と言うか・・・ 暗いな・・・。 お店、やってることにはやってるのだが、活気が無い・・・客もまばら。 上の階ならもっと商売っ気があるのかな?上がってみよう。 さらなる虚無が広がっていた。え・・・何このスペース? どの店もシャッターが下りている。 もう戻

新年度になったので一度ご挨拶。

2019年度も早稲田大学法学部木曜5限「芸術論1A(現代音楽論)」(前期オープン科目)、月曜4限「表象文化研究入門」(オムニバス授業の3回分担当)、木曜4限「教養演習(現代音楽)」(後期のゼミ)担当します。 ミュージックバードThe Classicチャンネルでは、番組デレクターとして、クラシック音楽界の旬をテーマごとにご紹介する「ウィークエンド・スペシャル」という毎週日曜日放送の4時間番組と、トッパンホールのコンサートを藝大で音楽音響を学ぶ大学院生が録音しミュージックバード

新しくできたバングラデシュ料理屋さんがたのしかったよ!@大塚スナリ

※スナリの姉妹店が近くに出来たようです。 お間違いなく。 またまた大塚に行ってしまいました。 今回の目的は大塚にある モスク「マスジド大塚」 を見に行くこと。 モスクとはイスラム教の礼拝堂のこと なんですが、祈るだけでなく 人々の集いの場所として 利用されているようです。 代々木上原にある東京ジャーミー が有名ですよね。 東京ジャーミーの美しい建築物に 通るたびに息をのみます。 大塚のモスクはどんな感じでしょう? 細い・・ 上原の東京ジャーミーを イメージして

「写ルンです」とモロッコを旅する

平成最後の日である今日、わたしはなにをするでもなく家でごろごろしていたのだけど、途中で思い立って「でもまあ令和まで持ち越すのもやだな」という事項を片付けることにしました。 というわけでなんとなーくモロッコに持って行ってみたものの仕組みがよくわからず放置していた「写ルンです」を現像してみたのですよ。 そしたら、予想外によかったのでみなさんにもぜひ見てほしいのです......! * バスの窓から。 モロッコは観光地が点在しているのでバスで一日中移動していました。もはや

旅するように暮らすということ

韓国に週末弾丸旅に行ってから、お腹の調子がしばらく悪かった。 そう、めちゃくちゃに楽しかったのだ。いつもは子連れで遊んでいるママ仲間と突発的に湧いた「母だけで(子ナシ)旅行に行きたい」というアイデアは、よくある夢の話で終わらず、各旦那様方の協力もあって確実に実行された。 いつもはスニーカー、でっかいバッグ、シート持参スタイルで公園の子供を追いかけ回している週末。ヒールを履いて、ワンピースを着て、おむつの一枚も入らない小さなハンドバッグを片手に赤いリップを塗って。産後どこか

【試し読み】青木耕平「竜の風と共に去りぬ──ル=グウィン遺稿『ゲド戦記』真の最終章“Firelight”を読む」(『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』より)

青木耕平「竜の風と共に去りぬ──ル=グウィン遺稿『ゲド戦記』真の最終章“Firelight”を読む」(『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』より)  はじめまして、青木耕平です。私は小説が好きだという人に出会うとすぐ興奮して「最も好きな作品は何ですか? 一番好きな作家は誰ですか?」と尋ねてしまうのですが、先日とある作家のインタビューを読んでいたところ、このようにたしなめられました。 “最も好きな〇〇は?”といった質問をするのはやめなさい。なぜって、尋ねられた人は咄嗟に思い

「高校生で世界一周」で得た大切なモノ。

2017年6月21日、僕は「高校生で世界一周」を宣言した。理由は色々ある。本当に色々。そんな色々が積み重なってウジャウジャと暴れ出して足掻いて悶えて耐えきれなくなったその時、 「そうだ、逃げよう。」 そう覚悟した結果が、あの宣言だった。 心からの叫びは多くの人に届くのだと知った。(当時フォロワー200人くらい) ・・・ そんな宣言から約9ヶ月間。本当に長い準備期間だった。人脈ゼロ経験ゼロ知識ゼロからのスタートだったけれど、その中で打開策を模索し続けた。舞い込んでくる

ユーラシア横断の旅⑥ 〜キルギスの仏教徒編①〜

ビシュケク郊外の山中で修行しているロシア人仏教徒が居るらしい。 興味ある?とアイシャンに聞かれて生返事をしていたらその夜には寺に放り出されていた。 その日はアイシャンの仕事に付き合わされ、国の施設やらなんやらを回って夕方になった。養蜂の家の息子(同い年)が居たから昨日の話の続きだろうな。 ロシア人のアレだけど明日じゃ駄目か、と念押ししていたのにも関わらず、夕方の家でパーティの残り物を食べているとすぐに向かうぞ!と背中を蹴られ、夜の7時に山へ向かう。 何故かカニシュも付いてき

外国文化、下から見るか?上から見るか?

先日、現代ビジネスの方に「アメリカの大学生はよく勉強する」は本当か? 、という記事を寄稿しました。大学生の平均的な勉強時間を日米で比較すると大差がないというデータに、自分が学んできた・教えてきた一流ではない米国の大学では学生は熱心に勉強していたから、このデータはおかしいというコメントが散見されました。なぜ「一流」ではない大学での体験談と、平均を表すデータにずれが生じるのか、少し解説してみようと思います。このズレを理解するカギは、米国の大学を下から見ているか、上から見ているか、

僕がイラクに行く理由

週末からイラクに5日間ほど行ってくる。ご存知の方も多いと思うけど、僕が15年前の4月7日に武装勢力に拘束された場所。様々なバッシングがあり、僕は4〜5年近く対人恐怖症やパニック障害、ひきこもりの期間もあったりするなど社会から孤立した。 去年の4月にabemaTVに出て、その体験を語った。あまり人前に出たくなかったので、これまでテレビ取材など断ってきた。自分の体験を語ることで心が黒くなる感じがして、怒りの感情や誰かにぶつけたくなる感情が出てくることもある。それでも、多くの周り

3分でわかるCOPUOS

COPUOSとは?宇宙条約をはじめとする宇宙関連条約(宇宙条約、宇宙救助返還協定、宇宙損害責任条約、宇宙物体登録条約、月協定)は、国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS : United Nation Committee on the Peaceful Use of Outer Space)で作成されました。COPUOSが国連で初めて召集されたのは1958年で、翌年に正式な委員会となり、2018年には92か国が参加するまでの団体となっています。 小委員会とコンセンサス

ラ・ヴィア・デル・テ(La Via del Tè dal 1961): イタリア・フィレンツェ生まれの紅茶専門店

イタリアといえば珈琲の国。 そんな珈琲の共和国では珍しい、フィレンツェ発祥の茶葉専門店「ラ・ヴィア・デル・テ」(La Via del Tè dal 1961)の店舗が、ミラノにもある。 1961年、アルフレド・カッラーリ(Alfredo Carrai)によって設立された当社。 かねてよりお茶の魅力にとりつかれていたアルフレッドは、 珈琲の国イタリアに、当時知られていなかったお茶の文化を広めることを決意した。 お茶について学ぶためにアルフレッドは、まず中国に旅に出た。

望月優大『ふたつの日本』と、移民家族の歌としてのキリンジ「エイリアンズ」

■これは「彼ら」の話ではなくて、「私たち」の話 望月優大さんの新刊『ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実』を読んだ。 いろんなことを考えさせられる、とても興味深い本だった。 本の内容は、タイトルのとおり、「いわゆる移民政策はとらない」というスタンスを取り続ける政府の“建前”と、労働力を求める企業の“現実”によって引き裂かれ、在留外国人たちが複雑な立場に置かれ続けている日本という国の構造を精緻にルポルタージュしたもの。本文にはこんな風に書かれている。 日

中小企業にこそ、それも新興国の中小企業にこそ、ファイナンシャル・インクルージョンを。

今回のコラム寄稿について。 ファイナンシャル・インクルージョン、という言葉は、これまで主に消費者を対象とした考え方だったように思う。この世界で金融サービスの対象から取り残された人たち。融資等が受けられない。新興国になるともっと極端で銀行口座すら持てない人たち。その人たちにも行きわたるようにしなければならない、金融サービス。そういった文脈がほとんどに思う。 それもそうなのだが、一国の経済を支えるのは中小企業であるのは先進国でも新興国でも同じであって、この新興国の中小企業はかな