マガジンのカバー画像

"歴史" 系 note まとめ

1,160
運営しているクリエイター

2018年9月の記事一覧

お金に関する雑記①「元王朝の錬金術」

私も、「お金に関するコラム」というお題が出ていますのでそれに乗ってみたいと思います。 というわけで、このシリーズでは私がふと頭に浮かんだ、お金に関する事を書いていきたいと思います。 今回は 紙幣の歴史 元王朝の錬金術です。 世界で「紙幣」を最初に発行したのは中国であると言われています。 紙幣は通貨そのものに「モノ」としての価値がないため、多くの地域では貴金属などを材料にした貨幣が用いられていました。 例えばヨーロッパは、金貨や銀貨 が長らく通貨として使用されていて、

見栄の美学

私はインテリアの仕事をしているが建築学科もデザイン学科も出ていない。歴史学科の出身だ。 偶然イギリス近世史のゼミに入り、産業革命を成し遂げた大英帝国と、繁栄の歴史とは逆説的に繰り広げられる独特な精神史に夢中になった。卒論ではウィリアムモリスを題材に、産業革命期の(リアルな)農村文化と都市でつくられた(ユートピア的)農村文化のイメージの乖離を説いた。 数え切れないほどの書籍を読んだ。史実的なことはだいぶん忘れてしまっているけど。 そんな私から見て。イギリス文化を一言で言う

リトアニアは忘れない。

「エミリヤ、自由への闘い」リトアニア🇱🇹 1972年春、ソビエト連邦支配下のリトアニア第2の都市カウナスでは、若者が抗議行動を繰り広げている。子供時代の秘密を抱えて故郷を後にしたエミリヤは、共産主義体制への忠誠と自由を求める心とに引き裂かれつつ、女優を目指して舞台に立ち、やがて抵抗の象徴的存在となっていく。(イベント公式サイトより転記) この物語は、レビューを書き連ねるには、なんだかとても難しくて、日本人には特にちんぷんかんぷんなところもあると思う。 エミリヤが舞台

10月10日(水)「オリンピックとプロパガンダの歴史」

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 意見百出、議論が止まらない2020東京オリンピック・パラリンピック。 そもそも、オリンピックって何か。そこには本来の意図だけでなく、政治的に利用されるプロパガンダとしての側面があることも否めません。 情報リテラシーを高めないまま、2020を迎えてしまうと、気付いたらあなたの身の回りにも影響があるかもしれません。 1964年の東京五輪開会式が実施された10月10日にオリンピックとプロパガンダについて学びまし

『ぼくらワールド解体新書』(18)戦争ってなんだろう?

戦争と聞くと軍隊と軍隊がマシンガンや戦車、戦闘機などで戦うイメージがあります。昔は槍や刀、弓矢などで戦っていたイメージですね。 戦争ってなんなんでしょうね? 古いことわざで「隣の芝は青く見える」という言葉があります。自分が持っていないものを友だちが持っていると、ああ良いなあ! って思う気持ちのことです。友だちのお母さんが優しいと、自分の母が鬼に見えるようなものでしょうか? 子どもの時に親に向かって「ぼく/わたし○○ちゃん家の子どもになる!」って言ったことのある人っていると

歴史学とは?

歴史を学ぶことの意義は何だろう? 歴史は過去を振り返る学問だと、多くの人が思っています。 ただ、歴史学を学ぶ意義は「前を向くこと」にあると思います。 我々の祖先が歩んだ足跡から、生きる叡智を学び、未来への道しるべとする。これが、私が思う、歴史を学ぶ意義です。 そうです。歴史は、「前を向いて、胸を張って生きるため」にあるのです。 欧米人は、自国の歴史に誇りを持っている方が多い印象があります。良い点も悪い点も受けとめ、祖先がつくった国に誇りを持ち、その子孫であることに胸