世界遺産検定のポイント講座 by Hot Holiday

世界遺産検定の合格を目指す方におすすめ! 試験に出やすいキーワードや、試験範囲の世界遺…

世界遺産検定のポイント講座 by Hot Holiday

世界遺産検定の合格を目指す方におすすめ! 試験に出やすいキーワードや、試験範囲の世界遺産について紹介していきます。 空き時間にコツコツ情報を取り入れて、世界遺産検定の合格を目指しませんか?

最近の記事

ビブロス(世界遺産検定3級)

本日はレバノンの世界遺産、ビブロスのポイントをご紹介します。 ビブロスは世界最古の街のひとつであり、フェニキア人の都市として知られています。紀元前3000年頃にフェニキア人が移住し、港町として発展しました。現在はレバノンのジュベイルという街が当時のビブロスにあたります。 ビブロスは聖書(バイブル)の語源であり、パピルス(古代エジプトで使用された紙)から名づけられたと言われています。20世紀にビブロスの遺跡から発見された碑文に書かれたフェニキア文字は、ギリシャに伝わりアルフ

    • シルクロード:長安−天山回廊の交易路網(世界遺産検定2級・3級)

      本日は中国・カザフスタン・キルギスにまたがる世界遺産、 「シルクロード:長安−天山回廊の交易路網」のポイントをご紹介します。 シルクロードは3国にまたがるトランスバウンダリー・サイト(国をまたぐ世界遺産)であり、総延長距離は約8,700kmという広大な世界遺産です。シリアル・ノミネーション・サイト(同一のテーマを持つ構成資産が連続する世界遺産)でもあります。 シルクロードは紀元前2世紀頃からアジアとインドを結ぶ交易路として使用されるようになり、ソグド人による中継交易の拠点

      • セレンゲティ国立公園(世界遺産検定3級)

        本日はタンザニアの世界遺産、セレンゲティ国立公園のポイントをご紹介します。 セレンゲティ国立公園は1940年に設立された国立公園。セレンゲティとはマサイ語で「果てしない草原」という意味であり、約1万5千平方kmある広大なサバンナには、約300万頭の大型哺乳類が生息しています。 ディズニー映画「ライオンキング」の舞台であることでも有名。 乾季前の5~6月頃になると、ケニアのマサイマラからセレンゲティの草原を求めてヌーの大群が大移動することで知られており、「大移動」(グレー

        • 世界遺産検定に出題される、世界遺産の概要について④

          本日は、世界遺産の概要や重要用語についてご紹介します。 聞いたことがない単語ばかりかもしれませんが、実際の試験に出ているので重要です。気合を入れて覚えましょう! 【文化的景観とは】 文化遺産に分類される、自然と人間の文化が強く結びついた景観のことです。人間が長い時間をかけて自然と共につくり上げます。 写真のフィリピン・コルディリェーラの棚田群は、イフガオ族の人々が2,000年かけて作り出した光景が、文化的景観として認められています。 【シリアル・ノミネーション・サイトと

        ビブロス(世界遺産検定3級)

          ル・コルビュジエの建築作品‐近代建築運動への顕著な貢献(世界遺産検定2級・3級・4級)

          本日は7か国にまたがる世界遺産、ル・コルビュジエの建築作品のポイントをご紹介します。 ・構成資産のある国: 日本、フランス、スイス、ドイツ、ベルギー、アルゼンチン、インド ル・コルビュジエはスイス生まれの近代建築家の巨匠であり、17件の建築作品が世界遺産に登録されています。構成資産がある主な国はフランスですが、日本でも1件、東京都上野にある西洋美術館本館が登録されています。 上記のように国をまたぐ世界遺産のことを、トランスバウンダリー・サイトと呼びます。 西洋美術館は

          ル・コルビュジエの建築作品‐近代建築運動への顕著な貢献(世界遺産検定2級・3級・4級)

          グランド・キャニオン国立公園(世界遺産検定3級)

          本日はアメリカ合衆国の世界遺産、グランド・キャニオン国立公園のポイントをご紹介します。 グランド・キャニオン国立公園は、1919年に国立公園に登録された歴史ある公園。445kmにわたる壮大な大渓谷は、地殻変動とコロラド川の浸食により形成されました。 地層はもっとも古い層で20億年前(先カンブリア時代)のものが残されており、古生代(三葉虫)、中生代(アンモナイトや恐竜)、新生代に至るまで、地球の進化の歴史を鑑賞することができます。 また、グランド・キャニオンには標高差があ

          グランド・キャニオン国立公園(世界遺産検定3級)

          世界遺産検定に出題される、世界遺産の概要について③

          本日は、世界遺産の概要や重要用語についてご紹介します。 世界遺産がどのように誕生するのか、イメージをつかみましょう! ******************************** 【世界遺産登録のながれ】 1)世界遺産候補のリストから、 世界遺産委員会(21か国で構成)に物件を推薦。 ※遺産が危機にあり至急の対応が必要な場合は、 緊急的登録推薦と呼ばれる対応がなされます。 2)専門機関による調査開始。 ・ICOMOS(国際記念物遺跡会議):文化遺産を調査する機関。

          世界遺産検定に出題される、世界遺産の概要について③

          アルベロベッロのトゥルッリ(世界遺産検定3級・4級)

          本日はイタリアの世界遺産、アルベロベッロのトゥルッリのポイントをご紹介します。 アルベロベッロはイタリアのプーリア州にある町。トゥルッリは円錐形の屋根をもつ、この地方独自の建築物です。(トゥルッリは複数形で、1つのみの場合はトゥルッロとも言います) 真っ白な壁にダークグレーの屋根をもつトゥルッロが立ち並ぶ光景は、まるでおとぎ話の世界のようであると言われています。 トゥルッロは節税対策を目的に発案されました。 当時、住宅向けの税金は「漆喰で塗装された屋根のある部屋」に課税

          アルベロベッロのトゥルッリ(世界遺産検定3級・4級)

          イグアス国立公園(世界遺産検定3級)

          本日はアルゼンチンとブラジルの世界遺産、イグアス国立公園のポイントをご紹介します。 こちらの世界遺産は少し特殊であり、アルゼンチンとブラジル両国が別々に世界遺産登録をしているので、イグアス国立公園という名前の世界遺産は2つ存在します。 下記のように現地の言葉で記載すると、世界遺産名の違いが見分けられます。(※zとçの違い) 1)Iguazu National Park / イグアス国立公園(アルゼンチン側の世界遺産) 2)Iguaçu National Park/ イグ

          イグアス国立公園(世界遺産検定3級)

          ラパ・ヌイ国立公園(世界遺産検定2級・3級)

          本日はチリの世界遺産、ラパ・ヌイ国立公園のポイントをご紹介します。 ラパ・ヌイ国立公園はイースター島にある世界遺産の国立公園であり、モアイ像があることで有名です。 イースター島の現地名は「イスラ・デ・パスクア」であり、パスクアとはイースター(復活祭)のことです。イースターの時期に発見されたことからイースター島(イスラ・デ・パスクア)と呼ばれるようになりました。 モアイ像は6世紀~18世紀頃に長耳族が先祖を祀る目的で建設したと言われており、最大の石像は高さ20m、重さ50

          ラパ・ヌイ国立公園(世界遺産検定2級・3級)

          サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミーノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群(世界遺産検定2級・3級・4級)

          本日は、スペインとフランスにまたがる世界遺産、 「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミーノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群」のポイントをご紹介します。 サンティアゴ・デ・コンポステーラは、スペインの北西部にあるガリシア州の州都です。サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂には12使徒のひとりである聖ヤコブが祀られていることから、キリスト教の三大巡礼地のひとつとなっています。 大聖堂はロマネスク様式であり、世界各国にロマネスク様式が広がる手助けになりました。

          サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミーノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群(世界遺産検定2級・3級・4級)

          タージ・マハル(世界遺産検定3級・4級)

          本日はインドの世界遺産、タージ・マハルのポイントをご紹介します。 タージ・マハルは一見宮殿のように見えますが、お墓です。 ムガル帝国5代皇帝のシャー・ジャハーンが、愛妻のムムターズ・マハルをしのんで建設しました。白大理石をふんだんに使用した豪華な墓は、約21年をかけて建設されたと言います。 建物の特徴は左右対称であること。イスラム建築では左右対称であることが尊まれており、外観や装飾など左右対称にこだわって作られています。 唯一左右対称でないのはシャー・ジャハーンとムム

          タージ・マハル(世界遺産検定3級・4級)

          世界遺産検定に出題される、世界遺産の概要について②

          本日は、世界遺産検定独自の用語について解説します。 専門用語ばかりだとなかなか頭に入ってこないですが、重要なので一気に覚えましょう。 【世界遺産の種類】 ・文化遺産:人類が作り上げた物件。(遺跡、建築物、文化的景観など) 例:姫路城(建築物)、富士山(山岳信仰の文化)など ・自然遺産:自然が作り出した物件。(地形、生態系、絶滅危惧種、保護区など) 例:屋久島、知床など ・複合遺産:文化遺産、自然遺産としての両方の価値を持つ物件。 例:マチュピチュ、カッパドキアなど

          世界遺産検定に出題される、世界遺産の概要について②

          アウシュヴィッツ・ビルケナウ ナチスドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)(世界遺産検定2級・3級・4級)

          本日はポーランドの世界遺産、アウシュヴィッツ・ビルケナウ ナチスドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)のポイントをお伝えします。 アウシュヴィッツ、ビルケナウの収容所は、第二次世界大戦中にナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の舞台となった場所であり、罪のない大勢のユダヤ人が殺害されました。年配の方、幼い子供、力のない女性などは、問答無用でガス室に送られ生涯を終えました。ナチス・ドイツ政権は、首相のアドルフ・ヒトラーを筆頭に極端な人種主義政策に固執し、人類

          アウシュヴィッツ・ビルケナウ ナチスドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)(世界遺産検定2級・3級・4級)

          マチュ・ピチュの歴史保護区(世界遺産検定2級・3級・4級)

          本日はペルーの世界遺産、マチュ・ピチュの歴史保護区のポイントをご紹介します。 マチュ・ピチュはアンデス山脈の山頂(標高2,500m程度)にそびえるインカ帝国の遺跡です。インカ帝国はアンデス山脈を中心に栄えたかつての大帝国であり、首都はクスコに置かれ、13~16世紀に栄えました。 1527年になると、スペイン人征服者のピサロによりインカ帝国は滅亡に追い込まれ、高山に位置するマチュ・ピチュの遺跡は忘れ去られていましたが、 20世紀に探検家ハイラム・ビンガムにより発見されました

          マチュ・ピチュの歴史保護区(世界遺産検定2級・3級・4級)

          世界遺産検定に出題される、世界遺産の概要について①

          本日は、世界遺産検定の範囲となっている、世界遺産の概要や重要用語についてご紹介します。 【世界遺産って何?】 ・1972年にユネスコ総会で決定された世界遺産条約に基づいた「顕著な普遍的価値」を持つ物件のこと。「世界遺産リスト」に記載がされている必要があります。「文化」と「自然」を、初めてひとつの条約の中で保護していることがポイントです。 【顕著な普遍的価値とは?】 国境や時代を越えて、人類共通の財産となりうる物件のこと。 【世界遺産条約誕生のきっかけ】 ・世界遺産条約は

          世界遺産検定に出題される、世界遺産の概要について①