「生物多様性」の課題のありか
こんにちは!#せかい部×SDGs探究PJの高校生レポーター、近藤由菜です。10月16日におこなわれたオンライン・プログラム『「生物多様性を守ろう」の課題のありか』に参加し、貴重なお話を聞くことができたので、私が学んだこと感じたことなどをお伝えします!
1. 生物多様性とは
まず、この日のナビゲーター、環境省でレンジャーとしても働かれていた環境省の沢登良馬さんがおしえてくださったのは、「生物多様性とはなにか」ということでした。お話のなかで私が特に印象に残っていることは、人間の力はとても強力で生物多様性に大きな影響を与えているということです。
この写真で山になっているものは何だと思いますか?
実は、これはアメリカバイソンという牛の頭骨なのです。
人の身長をはるかに大きく超える高さに積み上げられたものすべてが、肉や皮を利用するために人間に殺されたアメリカバイソンの頭蓋骨。1800年には6000万頭いたアメリカバイソンは、1890年には750頭にまで激減してしまいました。この事実に私はとても大きな衝撃を受けました。そして、現在も続いている人間による生物多様性に与える影響を一刻も早くなくしていかなければならないと強く思いました。
2. 希少生物の保全の現場
次に、沢登さんが実際に赴任地の徳之島でどのような取り組みをしていたのかを教えてくださいました。地域の方々との外来種の駆除や糞粒調査によるクロウサギの生育状況の把握など実際の現場でのことを知ることができ、とても興味深かったです。
3. 国際課題としての生物多様性
私たちがふだん食べているもの。
それらは日本で作られたものだけではありません。世界各国の食材を私たちは消費しています。つまり、日本の消費が世界各国にある「種」を絶滅の危機にさらしていることもあるのです。このことはなかなか普段の生活からは感じられにくいですよね。私もこのことを聞いた時、「確かにそうか」も・・」と納得すると同時に、驚きました。しかし、ふだん消費しているものがどこから来ていて、どのぐらい生物を絶滅の危機にさらしているなんてわかりませんよね。
そこで注目してほしいのがこれらのエコラベルと呼ばれるマークです!
このようなエコラベルの付いた環境に優しい商品を購入することで生物多様性の保全に貢献することができます!買い物をする際はぜひ意識してみてくださいね☺️
4 私たちにできること
もちろん、3で紹介したエコラベルを確認して買い物をすることも私たちにできることのひとつです。そして、さらにもうひとつ私たちにできることとして紹介したいことがあります。
それは「MY行動宣言」というものです。
① たべよう 地元で取れたものを食べ、旬のものを味わいます
② ふれよう 自然の中へ出かけて、動物園、水族館や植物館などを訪ね、自然や生き物にふれます。
③ つたえよう 自然の素晴らしさや季節の移ろいなどを感じて、写真や絵、文章で伝えます。
④ まもろう 生きものや自然、人や文化との『つながり』を守るため、環境や全国の活動に参加します。
⑤ えらぼう エコラベルが付いた環境に優しい商品を選んで買います。
この生物多様性を守るための5つのアクションのなかから自分にできそうなものを選んで宣言します。
私は、③の「つたえよう」にしました!
みなさんも宣言して、行動にしてみてください。
ま と め
今回は生物多様性についての現状、動植物保全の現場、そしてわたしたちに何ができるのかについて、実際に活動されている方から貴重なお話を聴くことができました。お話の後の質疑応答では、全国のレポーターのみんなから鋭い質問がどんどん出て、より考えが深まりましたし、とても刺激を受けました!これからも生物多様性を守るため、たくさん吸収して、考えて、行動していきたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
四日市高等学校(三重県) 近藤 由菜
#せかい部 ✖️SDGs探究PJ高校生レポーター(生物多様性を守ろう)
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