知ってほしい!生物多様性の面白さ by 近藤由菜 / 四日市高等学校(三重県)  #生物多様性を守ろう

みなさんこんにちは🐬
#せかい部 ×SDG s探究 高校生レポーターの近藤由菜です!

いよいよ最終レポートです🥺
この2ヶ月本当に沢山のことを学び,同じ高校生レポーターのみんなに刺激を受け,濃い日々を過ごさせていただきました。考え方や世界の見え方まで大きく変わりました!私がそんな2ヶ月で学んだことでみなさんにお伝えしたい!と思うことがたくさんあるので、ぜひ最後までお付き合いください😄

私が伝えたいこと
「生物多様性」聞いたことはあるけど意味はなんとなくしか…という方多いのではないでしょうか?そして生物多様性をまもることは大切だとはわかっていても真面目でつまらないものだと思っていませんか?「生物多様性をまもるためには「プラスチックストローやレジ袋を使わない」「省エネルギーなど地球温暖化対策をする」とかかな?大切だってわかってるけど正直ちょっと面倒臭い…」そんな風に感じていませんか?

私はみなさんに声を大にして伝えたいです。

生物多様性はもっともっと面白いよ!!」って!!!

そしてアイデア次第でもっと楽しくもっと明るい未来にできるんだよ!!」って!!

最終レポートとして私のこの想いをみなさんにお伝えしようと思います!

でもその前にどうしても伝えたいことがあるので、先にお伝えしますね。
それは「SDGsの目標はただの決まりじゃなくて人々の想いがいっぱいいっぱい詰まっている」ということです。


SDGs採択の裏にある人々の想い
世界で起きているさまざまな社会問題。世界にはたくさん苦しんでいる方々や苦しんでいる動物たちがいる。私もわかっているつもりでした。
でも、1ミリもわかってなかったなと、キックオフミーティングの時に思ったんです。
その時に見させていただいた動画タイトルは
「誰も置き去りにしない」

「私の子供は死にかけています。どこにも住むところがないのです。」

必死に訴えるお母さんの姿がありました。
私はこの時に感じた気持ちを一生忘れてはいけないと強く強く思ったのです。
このお母さんのように苦しんでいる人々や動物が実際にいる。そしてそれを目の当たりにしてなんとかしようと動き続ける人々がいるのです。世界全体ではなく1人の人間としての助けを求める声を聞き私は何もわかっていなかったと衝撃を受けました。なぜSDGsが「誰一人取り残さない世界の実現」を掲げているのかが痛いほどわかった瞬間でした。
良ければ見てみてくださいね。
https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=yEQJzdrYIcM


👇これは国連で🇺🇳SDGs が採択されたときにされたプロジェクトマッピングです!
採択された時の嬉しさ,将来への期待などいろいろな人々の想いを感じられますね!

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そもそも生物多様性って何?
生物多様性って何で守らないといけないの?

ではでは早速、生物多様性の面白さを…といきたいところですが、
その前に、そもそも生物多様性って何?
なんで守らないといけないの?
ということを説明させてください。

みなさんが「生物多様性」と聞いてイメージされるのは

🐐🐟🦙🦛🐪🐠🐖🐘🐕🐳🦃☘️🌳🌴🦨🐻🦊

こんな感じではないでしょうか? (わかりにくいというご意見は受け付けません!w)

これは(プログラムの中で)環境省の沢登良馬さんが教えてくださった生物多様性の「種の多様性」にあたります。
地球上には500万から3000万種の生物がいると言われます。これらの生物たちこれ以上減らすことなく守り抜き,増やしていく。もちろんこれも生物多様性をまもることの一つです!
しかし、生物多様性とは「種の多様性」だけではありません!!

「生態系の多様性」
森林やサンゴ礁など生態系次第の多様性

「種間の多様性」
例えば、アサリ!
貝殻の色や模様は千差万別ですよね🐚
そして、種間の多様性を守ることも立派な生物多様性を守ることのの一つです!なぜならアズキについて研究されている内藤 健さん(農研機構)がプログラムの中で教えてくださったのですが、「進化の原動力=数の暴力」だからです。数が多いことで多様な生物が生まれ,その中で環境にマッチしたものが生存に有利なため生き残り,進化となります。数が少ない絶滅危惧種であるものは既に手遅れであるとも教えてくださりました。このことは私にとって衝撃でした。

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〔内藤 健さんの講義資料より〕

まとめると生物多様性は「種の多様性」だけでなく「生態系の多様性」「種間の多様性」もあるんですよ!

そして今も素晴らしい生物多様性が失われ続けています。
一年間に40,000種以上の生物が絶滅していると言われているのです。
1日に100種以上になる計算で,沢登さんが教えてくださったのですが、第6の大量絶滅機と呼ばれるまでになっています。

さらに宮本良昌さん(国連生物多様性の10年市民ネットワーク)が教えてくださったサンゴ礁に着目すると、

 過剰漁獲
 破壊的漁法
 開発による破壊
 水質汚濁
 気候変動

と、さまざまな人間活動による脅威により地球規模生物多様性概況第五版では「最も急速に絶滅リスクが高まったことが示された」のです。

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〔宮本さんの講義資料より〕

生物多様性をまもらなくてはいけない理由,何となくではなく明確に理解していただけたのではないかと思います。


生物多様性のココが面白い!

冒頭にも書いたように生物多様性を守らないといけないのはわかるんだけど生物多様性は真面目でつまらないものだと思っていませんか?🤔
それは全くの間違いです!今回色々な方のお話を聞かせていただきましたが、どれもとても興味深く、楽しく、面白いものでした!そのため、高校生レポーターからもナビゲーターの方々への質問がたくさん出たんです。鋭い質問や面白い質問ばかりで、本当に刺激を受けました…!🤩(私も負けてられないっ!もっと頑張らないと!って思いました😤)
私もいくつか質問させていただきましたよ😉

それでは!
生物多様性って何がそんなに面白いのか?
私が受講した5回のプログラムで感じた生物多様性の面白さを順番に紹介します!
(5-4 深海の世界に見る生物多様性/JAMSTECのプログラムは途中からの参加でした)


1. 1つのものを極めると面白い!
「生物多様性…」と考えて取り組むと難しく面白くなく感じてしまうかもしれません。しかし、一度そのような枠組みは考えずあなたが好きな植物や生物を、なければ身近なものなんでもいいので少し調べてみてください!
「生物多様性を守ろう」のプロジェクトでは、3回目のプログラムで、「アズキ」のお話を詳しく聞かせていただきました。アズキって一見、生物多様性に関係ないのでは?と思いますよね。しかし、アズキの仲間は素晴らしい多様性を持っており、普通の植物なら生きられない土壌、たとえば塩害、酸性土壌などでも生きられることがわかったのです(゚ω゚)

私はTwitterのアイコンにするほどシャチが大好きなので「シャチ 生物多様性」で検索してみました!

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すると、シャチが日本でも見られる場所でもある知床半島の情報が出てきましたよ!

トド、ゴマフアザラシ、クラカケアザラシ、ミンククジラ、マッコウクジラ、そしてシャチなどが観られ、日本でも最も多数の鰭脚類(7種)が来遊するそうです。春や秋の渡りの時期にはハシボソミズナギドリやアカエリヒレアシシギ、フルマカモメの大群がみられ、冬季には海氷周辺で海カモ類やウミスズメ類が多く確認されています。
一つの種からでも生物多様性に繋がりましたね!

どうですか?
自分の興味のあるものから生物多様性に繋がると生物多様性って身近かも?!と思えますよ〜!


2. 生物多様性を守ることによるSDGsの目標同士の繋がりも面白い!

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SDGsには17の目標があります!
なんと、生物多様性を守ることや守ろうと行動することは自然と他の目標も達成に近づけるのです!

例えば、地元で取れた野菜を食べることも沢登さんが教えてくださった生物多様性をまもるためにできることの一つなんですが、地元で取れた野菜を食べることで同時に達成に繋がるSDGsの目標は、

地域の農業の👨‍🌾👩‍🌾活性化に繋がるので
8 働きがいも経済成長も
11 住み続けられるまちづくり

そして、輸送にかかる燃料が少なくて済むので
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
13 気候変動に具体的な対策を

もちろん生物多様性に関わりのある
14 海の豊かさをまもろう
15 陸の豊かさもまもろう

にも、地元で取れた野菜を食べることで、自分が住んでいる地域で採れた食材に関心を持てるため、身の回りの環境の変化にも気づきやすくなるので、SDGsの達成につながります!

また、内藤さんが教えてくださったのですが、既に世界の農業ができる土地は残っていないのです。塩害や乾燥などの環境ストレスにより,世界の陸地面積150億ha中,15億haしか農業ができません。つまり、地元で取れた野菜を食べることで地元の農業ができる土地を守ることにもなります!


こうしてあげてみると、生物多様性を守るための行動はもっと広く世界に良い影響を与えることがよくわかりますね!
これは17の目標があるSDGsならではの発見ではないでしょうか?
生物多様性を守るために行動する=持続可能な社会へ繋がるということになるのです!


3.アイデア次第で可能性も楽しさも無限大♾!
生物多様性のプロジェクトの第2回のプログラムで宮本さんにサンゴ礁について教えていただいた時に聞いた、「省エネに『楽しく』取り組む」という言葉がとても印象に残っています。

発想の転換で生物多様性はもっと楽しく守ることができるのです!

たとえば「エコバックを使う」。
レジ袋有料化により当たり前になりつつありますが、ちょっとめんどくさい…と感じられる方もいるかと思います。そこで私もやっていることなのですが、「お気に入りのエコバックを使ってみる」のはどうでしょうか??エコバックを取り出すたびに嬉しく、楽しい気持ちになりますよ☺️

また、このエコバックを見てください!

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とっても綺麗で可愛いエコバックですよね!
このエコバック、なんと「ビニール傘☂️」をリサイクル♻️して作られているのです!ビニール傘は毎年8000万本が廃棄されており、さらに処分しにくく大きな問題となっています。もちろん生物多様性を守る上で放っては置けない問題です。
このエコバックはビニール傘をリサイクルしたということだけでなく、可愛いくて防水など機能性もバッチリ!
このように「生物多様性をまもるためにエコバックを使う」ことがアイデア次第で楽しいことなりました(^∇^)そして廃棄されてしまうものの可能性も感じていただけたのではないでしょうか?


他にも、私のTwitterでも紹介しているように、アイデア次第で可能性も楽しさも無限大♾!なものはたくさんあります。
ぜひアンテナを高くしてみてください!
意外と身近にたくさんあることを実感するとともに、自分の選択1つから未来を変えられることがわかると思います!

3つ生物多様性の面白さをご紹介しましたが、いかがでしたか?
「たしかにちょっと面白いかも…」
「自分にもできるかも!」
そう思っていただけたら本当に嬉しいです😆


私たちにできること

生物多様性の面白さを知ると、同時に思うのが「私たちに生物多様性をまもるために何ができるの?」ということです。今回、#せかい部×SDGs探究プロジェクトに高校生レポーターとして参加させていただき,みなさんにこのような発信をするにあたって私が常に意識していたのは、「私たちに何ができるの?」ということでした。
知っても結局は行動しないと世界は変わらないからです!

「生物多様性を守ろう」のプログラムでは、毎回私たちができることを教えていただきました。特に、2回目のプログラムで宮本良昌さんが、サンゴ礁は私たちにたくさんの恵みを与えてくれていること、そして多くの生物が生息する生き物の町であることと同時に、サンゴ礁がおかれている危機を丁寧に教えてくださった後に、サンゴ礁のためにできることをたくさんたくさん教えてくださいました。
「こんなにできることがあるのか!」と私たちの可能性を感じましたよ!


まずご紹介するのがこのマークたちです!

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これらは、エコラベルと呼ばれ、環境に優しい製品に使われます。
見たことあるものもあれば、見たことないものもあるかと思うのですが、
なんと!マクドナルドのフィレオフィッシュバーガー🍔に、左上にある持続可能な漁業で採られた証であるMSC認証のエコラベルがつけられているのです!
生物多様性を守れる製品がグッと身近になりましたね!

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また、私がお勧めするのが、自然に触れること!
今回の生物多様性のプログラムでも、何度も私たちにできることとして出てきたものです。

近所の公園に行く。
動物園🐘や水族館🐠に行く。
山⛰に登る。
海🏖に潜る。

いろいろな方法で自然に触れることができますよね。
でも、なぜ生物多様性を守ることにつながるのでしょうか?

それはズバリ、生物多様性を学ぶ何よりの教材は自然だからです。

日本人は昔から野生動物と共存してきました。ピッキオの楠部真也さん(5回目のプログラム)は、そのような日本の野生動物と共存して来た文化を持つ日本人であることを誇りに持ってほしいとおっしゃっていました。また、日本という国はコンパクトなエリアに多様な生き物が生息する「世界でも稀に見る国」だと教えてくださいました。
そのような恵まれた日本でたくさんの自然体験を通じて、自然の中で遊ぶことの楽しさや地域の特色、生きものの生態や面白さを実感することは、生物多様性を守ることに繋がります!私は修学旅行で沖縄に行き,実際に海に潜ってサンゴ礁を観ました!テレビや写真で見るのとは違う生のサンゴ礁にとても感動しました🥺
ちなみに私のTwitterのヘッダーも私の地元、三重県にある鳥羽水族館のペンギンたち🐧です!みなさんも自然に触れてみてくださいね☺️ 新たな発見が必ずありますよ!

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あなたの選択から世界は変わる

最後に、私がみなさんに知っておいてほしいことがあります。
それは「あなたの選択から世界が変わる」ということです。

新しいレジ袋を選ぶのではなく、エコバックを使う
さらに言えば、ビニール傘などからリサイクルされたエコバックを選ぶ
やむを得ずレジ袋を使うときは、植物由来のものを選ぶ
いつものスーパーで地元の旬の野菜を選ぶ🥦
ゲームもいいけど、近所の公園に行ってみる
時間があれば、山を登りに行ったり海に潜りに行ったりしてみる
今日のおやつをフェアトレードチョコレート🍫にしてみる
エコラベルがついた魚や野菜を選ぶ
友達や家族に生物多様性やSDGsのことを話してみる
地域で行われている取り組みを調べてみる
生物多様性やSDGsのニュースに耳を傾けてみる

あなたの小さな選択で世界は変わり,生物多様性は守ることができます!
そして、世界は確実に誰一人取り残さない、持続可能な社会へ向かいます。

「私1人が行動したって何も変わらないでしょ」

そう思われる方もおられるかもしれません。
実は、私もそう思っていたひとりでした。
でも今回の#せかい部×SDGs探究の活動を通して、「それは違う」と断言できます。

なぜなら,
今回の#せかい部×SDGs探究プロジェクトに参加した
世界を変えようとする171人の高校生レポーターと
5人の先生レポーターがいます。

SDGsについて私たちレポーターに熱く語ってくださったそれぞれの課題を管轄する中央省庁や国立研究機関などの職員、国連や大使館の職員、大学教授、NPOや企業の第一線で社会課題の解決に現場で挑戦するナビゲーターの方々がいます。(33人も!)
ナビゲーターの方が紹介してくださった生物多様性を守るための取り組みには、それぞれの取り組みに参加された多くの方々もおられます。

そして、実際にSNSで発信してみてわかりました。
SDGsに取り組み2030年の未来を変えようとする人々は本当にたくさんいらっしゃいます!

だからあなたは1人ではありません!
あなたの行動は無駄ではありません!
私たちと一緒に行動しましょう!!

あなたが行動にしたとき誰かが喜ぶ姿はすぐにはみられません。
世界が変わった実感もないでしょう。
それでも私たちは今も苦しんでいる人々や動物たちを救うために,世界を変えるために行動し続けます。
日本で、世界で、行動している私たちと楽しく2030年の未来を変えてみませんか?


私の伝えたかった

「生物多様性はもっともっと面白いよ!!」

「そしてアイデア次第でもっと楽しくもっと明るい未来にできるんだよ!!」

という想いは伝わりましたでしょうか?

この最終レポートを読んだことであなたの考え方、意識、行動が少しでも変わってくださったなら本当に嬉しいです😆


今回、#せかい部×SDGs探究プロジェクトの 高校生レポーターになって、
本当にさまざまお話を聞くことができ,実際のPCR検査を見せていただくなど貴重な経験もさせていただきました。そして、世界をみる目線が大きく変わりました!

はじめてのプログラムであったキックオフミーティングの時に、zoomの名前に「東京」「岩手」「徳島」・・とズラリとならぶ日本全国の都道府県名に、わかってはいたものの驚き、
ナビゲーターのみなさんに積極的に鋭い質問をする高校生レポーターのみんなに驚き、
日本や世界の生物多様性の現状に驚き、
全然知らなかった生物多様性の数々に驚き、
SNSをみるとさまざまな工夫をして世界に発信するみんなに驚き…

と、本当に驚きっぱなしでした。
2ヶ月前の自分は本当に何も知らなかったなと思います。
そして自分自身も大きく成長できました。
#せかい部 ×SDGs探究プロジェクトに参加できたことは私の宝物です!

一緒に取り組んだレポーターのみんな、企画運営してくださった方々,貴重なお話をしてくださったナビゲーターのみなさん、本当にありがとうございました。
そして今読んでくださっているあなた!
こんなに長い文章を読んでくださいまして本当にありがとうございます😭

私の熱い想いは伝わりましたでしょうか?
私たちは2030年に生物多様性が守られる世界にするために、そして誰一人取り残されない世界にするためにこれからも頑張っていきます!!ぜひ一緒に行動にして未来へ進んでいきましょう!!!

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四日市高等学校(三重県) 近藤由菜
#せかい部 ×SDGs探究PJ 高校生レポーター(生物多様性を守ろう)

#せかい部sdgs #生物多様性を守ろう #SDGs  #生物多様性 #サンゴ礁 #エコバック #アズキ #環境 #社会問題


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